宇ち中
宇ち多゛中毒のページ




2009/08/11
この日の朝05:07にあった大きな地震で目が覚め、テレビをつけると静岡で震度6弱と。実家の無事を電話で確認し、みなさんからご心配のメールをいただきながら朝の準備。名古屋駅へ向かい、新快速大垣行きへ乗り込みます。



地震の影響でダイヤが乱れていたものの、乱れているなりに順調に大垣、米原と乗り継いで、大阪への到着は11:45頃です。



環状線に乗り込んで、新今宮で下車。明治屋の口開けまでまだ時間があるので、訪れたことのない通天閣に行ってみることにしました。



雨がぱらつくイマイチな天候にもかかわらず、結構観光客のみなさんで人出があります。昼からやっている串カツの立ち呑みなどをスルーして、通天閣の下までやってきます。



待ち時間25分に加え、展望料600円で上に登ることは断念。



それでも通天閣を間近で見ることができて、それなりに満足して新今宮の駅まで戻ります。天王寺まで1駅移動して、口開け10分前には明治屋の前に到着してしまいました。



あべのベルタでトイレをお借りして、雨上がりの阿倍野筋を戻ります。しばらくお店が開くのを何気なく待っていると、暖簾を出してきたおねえさんとバッタリ。どうぞ中へお入り下さい、とまさに口開けの客に。「蒸しますでしょ、エアコンの効くところへどうぞ」と促され、カウンターの真ん中に腰掛けます。まずはビール(大瓶、510円)をもらって、ノドの渇きを潤しほっとひと息。黒板に綺麗な字で書かれたメニューを眺め、「みずなす」(300円)と「シューマイ」(350円)をいただくことにしました。



みずなすは前回もいただいたもの。シューマイは前回来た時、次はいただきたいと思っていた1品。どちらも美味しいです。20分ほどでビールを呑み干し、目の前にある酒樽の中のものをいただくことに。



おねえさんが慣れた手つきで燗つけ機を操り、そんな様子を眺めてからおねえさんが差し出す燗酒を受け取ります。いい具合の温度で、燗酒が身に染みます。シューマイ、みずなすをやっつけ、お次は「きずし」(550円)をいただくことにしました。



燗酒も2本目です。ここからゆっくりペースでゆるゆると。名古屋から来ましたと伝えると、この数日前にも名古屋からみえたお客さんがいらっしゃったとか。そんな話で盛り上がっていると、奥から先代の娘さんが交代でカウンターに立たれました。きずしを食べ終え、今度は「だし巻」(350円)をもらって、3つ目のお酒に突入。



甘くないだし巻き。紅しょうががよく合います。今朝の地震はどうでした?という話題から、阪神淡路大地震の話題になります。何でもこの界隈は地盤が固くて、その時もあまり被害が大きくなかったそうです。



この棚の上の1升瓶も1本も落ちずに無事だったとか。当日は普段通り営業もしたとのことで、そんな話に驚きながら燗酒をいただきます。娘さんとの会話も楽しく、あっという間に時間が過ぎていき、ふと気がつくと時刻は14:30近く。お酒も3ついっちゃったし、そろそろごちそうさまをすることに。



明治屋の口開けからビール1本、お酒3本とゆっくりと堪能させていただき、大満足でお店を出ました。阿倍野筋を北へ戻り、天王寺駅へ向かう途中の歩道橋から明治屋の方を振り向くと、街は再開発へ向けてまっしぐらな様子です。



明治屋の辺りは必至にその佇まいを、しがみつくように守っているように見えました。いつまでも残っていて欲しいなあと思いながら、再び駅へ向けて歩いたのでした。
(つづく)

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