愛媛の伝承文化

大本敬久。民俗学・日本文化論。災害史・災害伝承。地域と文化、人間と社会。愛媛、四国を出発点に考えています。

被災した古文書 カビと真空凍結乾燥

2011年06月05日 | 災害の歴史・伝承
明日、6月6日(月)午後2時からのNHK「お元気ですか日本列島」で、

東日本大震災での文化財レスキューの様子が流れるようです。

これまで、古文書の真空凍結乾燥が何度かテレビでも取り上げられているのを見ましたが、

気温、湿度があがってきて、カビの問題も加わってきての内容のようです。



http://www.nhk.or.jp/program/ogenki/



以下、NHKのホームページからの文章より。


今回の津波での古文書の被災。海水や泥水につかる被害が出ましたが、泥を落とし乾燥させる修復作業が行われています。

しかし気温が上がるにつれて、古文書にカビが生え始めているとのこと。

まずはカビの繁殖を食い止めるため、修復は後回しにして、海水に浸ったままの古文書を冷凍保存。

凍った古文書を冷凍から直接乾燥させる、フリーズドライの技術。

真空冷結乾燥機に数日入れると、氷は蒸発し、紙どうしはくっつくことはなく、かなり元に近い状態に戻る。

大量の被災古文書をカビから守ることができるのか。

海水に含まれている塩分が修復後の紙に影響は与えないのか。

地域の記憶が詰め込まれた古文書を救い出すプロジェクト。