愛媛の伝承文化

大本敬久。民俗学・日本文化論。災害史・災害伝承。地域と文化、人間と社会。愛媛、四国を出発点に考えています。

阿蘇山噴火と愛媛県ー江戸時代 伊予国での降灰ー

2016年10月10日 | 災害の歴史・伝承
今年6月に調査、撮影した愛媛県八幡浜市の某庄屋記録に、寛永8年(1631)4月14日から、空の雲が赤くなって、灰が降ってきた。そして「諸穀大不作」となった。このような記述がある。

この年、阿蘇山が噴火しているので、この降灰は阿蘇山からのものと思われる。今回の阿蘇山噴火により降灰が愛媛県でも確認されたが、農作物に影響が出るほどではない。

「諸穀大不作」となるほどの降灰があったという記録。これが八幡浜市に残っている。