本日は、西予市図書交流館にて、第9回西予市俳句大会が開催されました。
100名以上の参加者。会場は非常ににぎやか。
西予市の俳句は幕末の卯之町天満宮(今の王子神社境内)に卯之町結社の俳額があり、江戸時代からの伝統を持つ。昭和13年には上甲平谷により『俳諧芸術』が創刊され郷土俳句の担い手が増え、戦後、昭和24年に三好月桃が『峠』を創刊。その後、上甲明石を中心に俳句熱は高まる。
西予市俳句大会の前身、俳句フォーラム時代からすれば約30年、毎年、盛大な俳句大会が開かれている。
今年の第9回にて、大本が基調講演。演題は「西予の文化を見つめなおすー地域文化活動の継承に向けてー」。愛媛、西予の祭り、郷土芸能、年中行事を紹介し、地域ごとに特徴のある文化が継承されていることを紹介。そして、昨年の西日本豪雨からの復興に、いかに地域文化が寄与できるのか解説した。特に愛媛では俳句が日常化しており、被災後の心の復興に俳句が役立つ可能性を紹介した。
選者も務め、特選には拙著『民俗の知恵』を贈呈するという、少し気恥ずかしいところもあったが、なんとか講評も終わり、一安心しているところ。