愛媛の伝承文化

大本敬久。民俗学・日本文化論。災害史・災害伝承。地域と文化、人間と社会。愛媛、四国を出発点に考えています。

新刊紹介『八つ鹿踊りと牛鬼』

2010年01月23日 | 祭りと芸能
木下博民さんが『八つ鹿踊りと牛鬼』という本を出版されました。

2009年12月30日発行 創風社出版

木下さんは、1922年生まれ。戦争と平和、郷里の先人から学ぶ、をテーマに『板島橋―宇和島の予科練と平和への軌跡―』や『南予明倫館―僻遠の宇和島は在京教育環境をいかに構築したか―』など多数の著作があります。ここ数年、精力的に牛鬼、鹿踊りについて調べられていました。

208頁という大著。これまで、牛鬼、鹿踊りに関する単著はなかったので、画期的な出版です。

この本の中の一文。

どこの郷里にも、青年たちに知られぬままに、浮遊している郷土自慢がある。
そこで郷里の、歴史、先人の業績、風俗文化の常識を、しっかり掴んでおくことを薦めたい。
「君の郷里はどんなところだ?」といわれる前に、
「へえ!そんなすばらしい文化や歴史的環境が、君の郷里か?ぜひ訪ねてみたい」
といわれたら、なんと愉快なことか。

―はじめに(郷土芸能を自慢できるよろこび)より

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