愛媛の伝承文化

大本敬久。民俗学・日本文化論。災害史・災害伝承。地域と文化、人間と社会。愛媛、四国を出発点に考えています。

濱知の会 川名津柱松神事・神楽のみどころ紹介

2012年04月07日 | 祭りと芸能
濱知の会のご案内です。

4/21、22の川名津柱松神事(県指定無形民俗文化財)の直前スペシャルです。

4月12日(木)19:00~21:00


川名津柱松神事・神楽の歴史とみどころを紹介します。

会場 松蔭地区公民館1F(八幡浜市168-1中央)

当日受付・申込不要、無料です。



川名津柱松神事。その様子を簡単ですが紹介しておきます。



八幡浜市川名津地区。



四十二(42歳の厄年の者)と青年団が山から柱松を数時間かけて集落まで曳いてきます。


柱松を海に入れ、四十二も海の中に飛び込みます。


柱松を海中で清めます。


海から柱松を川沿いに引き上げます。



天満神社の前(ジンデンダ)に柱松を運び込み、藁と梯子で装飾し、立てます。


柱松を真っ直ぐ立てるために綱を引っ張ります。


無事、柱松が立てられました。この柱松の脇にハナヤと呼ばれる仮設の神楽殿が立てられ、神楽が奉納されます。


川名津神楽の途中に地元川上小学校の児童による神楽披露もあります。


神楽で人気の大蛇の舞。スサノヲノミコトです。神楽は夕方から5~6時間演じられます。



オロチが酒を呑んでいるシーン。


スサノヲとオロチ。


神楽の最後、鎮火の舞です。時間は夜中の12時過ぎです。


鎮火の舞で宮司さんが火伏せの儀礼を行います。



松明を背負ったダイバンが高さ12間(今年は閏年なので13間)の柱松の頂上に登り、火除け、五穀豊穣等を祈願し、頂上のショウジョウサマと呼ばれる人形を落とします。


柱松の東の綱を伝ってダイバンが降りてきます。これで初日は終了。翌日、牛鬼、五つ鹿、唐獅子が地区内の家々をまわり、夕方に柱松を倒します。

最新の画像もっと見る