愛媛の伝承文化

大本敬久。民俗学・日本文化論。災害史・災害伝承。地域と文化、人間と社会。愛媛、四国を出発点に考えています。

方言「ねくじ」

2009年09月22日 | 口頭伝承
赤ん坊や幼児が眠くなって泣いたり、不機嫌になることを「ねくじ」というが、どうやら標準語ではないらしい。日本国語大辞典を見ると、山口県と愛媛県の方言とのこと。語源は不明。「ねくじ」の「ね」は「寝る」から来ているだろうが、「くじ」がよくわからない。「愚図る」が「ぐじ」→「くじ」になったと考えるのが説明はしやすいが、「ねぐじ」という方言がどこまで存在しているのか、手元に資料がないので、よくわからない。

「ねくじ」は、親にとっては大きな悩みの種であるが、その用語が方言であるとは認識していなかった。

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