伊勢市では、この4月から「要支援」の訪問介護、通所介護が介護保険から外され市が実施する「総合事業」に移されました。スタートして1カ月余、関係者から困惑の声が上がっています。
桑名市と同様の「生活支援会議」でケアマネージャーが作成した新規利用のプランを多職種からなる委員でチェックします。この生活支援会議がケアマネージャーには重荷です。
①会議に提出する文書作成で業務量が増えた ②会議で何を質問されるかわからないので
準備が重荷になる。委員の「助言」も当否は別にして尊重しなければならない―――などの声が上がっています。
生活支援会議の存在を負担に感じ萎縮する気分が出ていることは否定できません。なかには、生活支援会議に提出しなければならない要支援のプラン作成を敬遠する傾向もあるといいます。
桑名市では「生活応援会議」が重圧になり、ケアマネージャーが萎縮することにより、利用者が希望するサービスが受けられず、介護保険をあきらめ自費でサービスを受ける事例が少なからず発生しています。このままでは、伊勢市でも同様の事態を招きかねません。
伊勢市は現場の実態を考慮し介護従事者に負担をかける生活支援会議の運用を見直すべきです。
総合事業の問題点は、ケアプランの作成だけにとどまりません。無資格、安上がりのサービス(くらし応援サービス、生きがいデイサービスなど)の導入に伴う報酬の削減により、事業所経営と介護従事者の待遇の悪化が心配されます。大切な介護サービス基盤を衰退させてはなりません。 (お)
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介護保険や総合事業問題で 伊勢市との懇談が行われます
〇日時 5月9日(火)午前10時30分より
(打ち合わせのため10時に市役所ロビー集合)
〇場所 伊勢市役所 東館3階会議室
企画=くらしと福祉を守る伊勢地域連絡会、介護をよくする南勢連絡会、介護医療ネット
みなさまのご参加をお願いします