小学一年生の頃だったと思う。
わたしはこたつで算数の宿題をしていた。ぼーっと。
とつぜん、そばにいた母親の平手打ちが飛んできた。
びっくりして母親を見ると、恐ろしい顔で
「なんだこれは! 0なのか6なのかわからん! 字というものは読めなきゃ字じゃない!!」と、怒鳴られた。
こういうことは日常茶飯事で、わたしにはこれが「ふつう」だった。
が、世間一般では「ふつう」ではないということが、だんだんわかっていった。
中学一年の時、クラスメイトの文字がさっぱり読めなかった。きたなすぎて。
一生懸命、解読しようとしたけれど、わたしには無理だった。
それをすらすら読む、別のクラスメイトに驚かされた。なんだか彼女が、すごい人に思えた。
わたしはこたつで算数の宿題をしていた。ぼーっと。
とつぜん、そばにいた母親の平手打ちが飛んできた。
びっくりして母親を見ると、恐ろしい顔で
「なんだこれは! 0なのか6なのかわからん! 字というものは読めなきゃ字じゃない!!」と、怒鳴られた。
こういうことは日常茶飯事で、わたしにはこれが「ふつう」だった。
が、世間一般では「ふつう」ではないということが、だんだんわかっていった。
中学一年の時、クラスメイトの文字がさっぱり読めなかった。きたなすぎて。
一生懸命、解読しようとしたけれど、わたしには無理だった。
それをすらすら読む、別のクラスメイトに驚かされた。なんだか彼女が、すごい人に思えた。