urauranus(ゆり)のあけてびっくりおもちゃ箱

「枡野浩一のかんたん短歌blog」にトラックバックで投稿するためのblogでしたが…??? 日々の記録……記憶。

校長先生のお話

2006-12-01 08:49:09 | Weblog
たしか小学三年の時におこづかいをもらうようになって、毎月、まんが雑誌『なかよし』を買うようになった。
他に、特にほしいものもなかったので、残りのおこづかいはそのまま貯めていた。貯まったら、それで何か買おうと思っていた。
弟は、おこづかいをもらうと、すぐに全部使ってしまう性格だった。
年に一度くらい学校で授業参観があり、授業参観の後は体育館で保護者だけ「校長先生のお話」があった。
母親は家に帰ってくるなり、「子どもにお金を渡すと、悪い子になるって校長先生が言っていた。金を出せ! 全部だ!」
と、おこづかいは全部巻き上げられた。
弟は、ほとんどお金を持っていなかったので、被害は少なかった。
翌年も、同じことが起こった。(年に一度なので、わたしはすっかり忘れていて、激しく後悔した。)

小学校では週に一回、体育館で全校集会とか学年集会があった。月曜の朝は、校庭で全校朝礼もあった。(雨が降ると、体育館で)
その中で「校長先生のお話」というのがあり、生徒は体育座りをさせられ、聞かされた。
とてもつまらない話なので、おしゃべりを始める生徒もいて、担任や他の教師に注意を受ける子もいた。
わたしは、おしゃべりもつまらないので、時計を見ながら、いったいいつ終わるんだろう? とか、教師たちもつまらなさそうだなぁ、早く終わればいいのにときっと思ってるんだろうなとか、生徒に注意するのを口実に動けて、じっとしていなくていいなぁとか、いろいろ思った。
校長には、誰も聞いてないのに、早く終われとしかみんな思ってないのに、もっと相手をよく見てしゃべればいいのに、わからないのかな? 壇上で上から話すのは、そんなに気分がいいものなのかな? 人に、自分の話を聞いてほしいのなら、もっと面白おかしく引きつけるような話術を勉強しろ! ましてや相手は子どもなんだから! と、思っていた。
時計を見ながら、わたしの大切な時間を返して! 早く家に帰って、(市の)図書館で借りてきた本の続きを読みたいなぁ……と思った。
そのうち、わたしはとっても楽しい時間の過ごし方を見つけた。
空を眺め、UFOや宇宙人が現れないかなぁ……と。

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