秋田県男鹿市出身の俳優、故・粟津號(あわず ごう)さんの取材に基づいた
『三船敏郎外伝 わたしのトシローさん』が、
同じく同市出身で夫人の詩人・船木俱子さんの加筆、推敲、編集によって上梓された。
”あとがき”らしきものはないが、船木さんは、わずか2行「秋田で生まれた俳優・粟津號が、
三船敏郎氏のルーツに感銘して綴ったものを、(平成十二年(二〇〇〇)粟津他界の為)
大幅加筆・推敲したものです。」とだけそのことを記している。重みがあって船木さんの想い
が伝わって来る。
粟津さんと三船敏郎との出会いは・・・そして、”世界の黒沢(明)”も実は秋田にゆかりが
あった・・・と、そんな知らない人にとっては驚愕の展開もあって実に興味深い。粟津さんの
事細かな取材によって、同根である”役者”に対する憧憬の念がフツフツと感受できる。
粟津さん亡き後、夫人・船木俱子さんが20余年間じっくりと温めてきたという、この著書
への取り組みには敬服しかない。感動。
著作権のこともありこれ以記述できないが、この世界に是非触れてもらいたい。
・粟津 號(あわず ごう)1945年秋田県男鹿市生まれ。2000年没。
・船木俱子(ふなき ともこ)秋田県男鹿市生まれ。詩人。
・発行日 2020.12.01/発行 俱子オフィス/〒279-0011 千葉県浦安市美浜2-1-502/定価 1,500円+税
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