過日、数年ぶりに図書館に行ったところ、偶然にも佐々木イネさんの川柳句集『燈心』を”発見”した。
1970年代、佐々木さんは地元紙の投稿詩壇の常連で、生活感のあるいい作品を出されていた。そんなこともあって詩のイメージでとらえていたが、川柳が主体の方とは知らなかった。
図書館で郷土詩人の調べ物をと思っていたが、佐々木さんの句集に引き込まれて半日を過ごした。印刷されていた懐かしいお顔も私の記憶と全く同じであった。
・ 一人居て一人枯れゆく自我かなし
・ 決意するうらからいいわけかおを出し
・ それぞれの好みお墓の雪帽子
・ ぼんやりでいいよと風にささやかれ
・ ひとり住むひもじさ小窓高くあり
・ 現実を人それぞれに脚色し
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