陽だまりの中のなか

前田勉・秋田や詩のことなど思いつくまま、感じたまま・・・。

地区に残る伝説・歴史~黒沢せいこさんの著書に出会う

2020-12-07 | 詩関係・その他

        

 先般、横手市の黒沢せいこさんから著書『増田今昔物語』、『栄地区の伝説』、『詩・写真集 風と光と』、
そして昔ばなしを収録したDVDとCDなどをご恵贈戴いた。
 当方、黒沢さんについては秋田県現代詩人協会会員であること、第1回秋田県現代詩人賞や第3回花の詩祭の
受賞者との認識はあった。だが、当ブログ今年8月4日UPの「黒沢せいこ 『絵はがき詩集「北国の原風景」』で触れたとおり、”昔ばなし”などの活動には思い至っていなかった。この度は、黒沢さんの活動の範囲・深さ・行動力に圧倒され、ただただ敬服するのみであった。
 『栄地区の伝説』(栄地区=横手市にある”秋田ふるさと村”の東側一帯か?旧横手市を初期から構成していた地区)には”ウソ?ホント?”とのサブタイトルがついている。「まだまだ書き足りない事、調べきれないもの、聞き間違いの記述などがあるかも知れません。栄地区の古代から現代までのざっとした歴史の流れも間に合いませんでした。私的な見解も入ったりしておりますが、栄地区のほぼ全域を取り上げたつもりです。お叱りもあるかも知れませんが「ウソ?ホント?栄地区の伝説」ですので「ウソかホントかわからないけれども、まず読んでみるか」というおおらかな気持ちでページを開いて下さったらと思います」。「あとがき」でこのように述べているこの背景には、あとがきから察するに、まず黒沢さんが自称する”歴女”であったことと併せ、公務員として栄地区の公民館長であったこと、そして、それ以前に?感性が研ぎ澄まされていた詩人であったことなどがあろうか。地区の人にとってはこれほど適任者に恵まれた好機は無かったであろうと推察する。
 こと細かに地区・周辺のエリアの言い伝えなどを考察しながら、かつ実地調査収録等を交えて構成するこの著書は門外漢の当方としても興味深い。私的に言えば、そもそも新興地住宅地であった当方の生地周辺にこうした昔ばなしや伝説は無いような気がするし、そうしたことを聞いて育った記憶がない。対比してしまえば羨ましいことだ、実にウラヤマシイ。とはいえ、「そう思っているのは自分だけ」と言われそうで心もとない。あるかも知れない、ないかも知れない・・・しナァ。

(『栄地区の伝説』は読了。『増田今昔物語』は、実はこれから後半順を追って”積読”(つんどく)の整理をしながら順番に<(_ _)>・・・・。)

 

『増田今昔物語』
  発行日:2020.05.12/発行所:イズミヤ出版(秋田県横手市十文字町梨木2)/頒価1500円+税
『栄地区の伝説』
  発行日:2014.04.05/発行所:イズミヤ出版(秋田県横手市十文字町梨木2) /頒価2000円+税


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