お山の杉の子。
この歌は、昔から父が好きな曲でよく口ずさんでおりました。
長い曲だしリズムも単調だから、なかなか歌詞が覚えられなかったんだけど
このたび、最後まで暗唱しました!いえ~い
戦時中の歌、ということは聞いたことあったんだけど、
そいう意味の歌詞は今まで知らなかったし、
しいて言えば
♪大きくなって皆のため お役に立ってみせまする
の部分がそれかな、、、と思っていたくらいです。
が、最後まで曲を聞いてみるとなるほどなるほど・・・・・
なかなかでしたよ。
前半は、しいの木に馬鹿にされていた小さな杉の子が
どんどん大きくなって、今ではしいの木を見下ろす大杉になったよ、って内容です。
うん、ここまではなんとなく歌詞も知ってたし父も歌ってたな。
そして後半に入るにつれ、内容はどんどん濃くなって行き・・・
♪大きな杉は何になる
うんうん
♪兵隊さんを運ぶ船 傷痍の勇士の寝るおうち
まあ、時代的にそうだよな。これは仕方がない
(中略)
♪さあさあ負けるな杉の子に
あ、ちょっと来たかな
♪勇士の遺児なら尚強い
この文面はちょっと悲しい・・
♪体を鍛えがんばって がんばって
「がんばって」とストレートに言うところが昔っぽいな
♪今に立派な兵隊さん
あ~~
♪忠義奉公一筋に
おっと
♪お日様出る国 神の国
あ、ちょっとちょっと
♪このニッポンを 守りましょう 守りましょう
ひぇ~
フレーズごとに交互にお兄さんお姉さんの声と子どもたちの声が入れ替わって歌われるんだけど、
いちばん最後の部分は子どもたちの合唱の声なのね。
どんどん盛り上がってあ、待って待ってという間に行っちゃった感じ。
ちょっと面白いからいいんだけど、
気になるのはなんでこの曲が普通にあって、「竹田の子守唄」が放送禁止唄に指定されるのかが
分からないしちょっと納得いかない。
竹田の子守唄は、私の母が甥っこ姪っこを寝かしつける時によく歌ってあげていたお歌で、
隣で聞いていた私も気持ちよく聞きながらウトウトしていたものでした。
いつか私も子どもができたら、母にこの歌歌ってもらうんだ!と決めていた歌でもあります。
子守りの子が、おうちは遠いなぁ、
赤ちゃん泣くし、さびしいなぁ
という内容の歌ですが、とっても綺麗な旋律で大好きなのです。
別に酷い言葉も入っていないし何がどうってワケでもないと思うんだけどね。
こちら、検索してもなかなかヒットしないのでなんでかと思いきや放送禁止のカテゴリーになっているようなんですね。
(それでも見つけ出したけど)
そんでもって先ほどのお山の杉の子も、別ルートで検索してみたら
後半歌詞が書き換えられたバージョンが出回っているようでした。
これもまたちょっと面白かったので比較してみました。
♪勇士の遺児なら尚強い
⇒♪すくすく伸びよう 皆伸びよう
♪体を鍛えがんばって がんばって
⇒スポーツ忘れず がんばって がんばって
♪今に立派な兵隊さん
⇒すべてに立派な人となり
♪忠義奉公一筋に
⇒正しい生活一筋に
♪お日様出る国 神の国
⇒明るい楽しいこのお国
♪このニッポンを 守りましょう 守りましょう
⇒わがニッポンを 作りましょう 作りましょう
なるほどな~
ちょこちょこ言い換えているのがなんかコミカルで笑えた・・
ということで、お山の杉の子マスターしたんで
今度実家帰ったら、歌ってあげるね、お父さん!