昨日の本番30分前、メークをしていたら電話が鳴った。
ちょっと嫌な予感。
チーン......
訪問看護師さんからです。
「お父さん、倒れていました」
昨年の4月に退院してから、誤嚥や転んだりする心配があるので、お昼の時間を一人にすることは1日もなかった。
昨日は家族みんな都合がつかず、訪問看護さんに様子を見てもらうことにしてあった。
時計を見たら、あと30分でステージに上がらないとならない。
看護師さんに詳しい様子とご判断をお願いして、一番近くに勤めているhiromiちゃんにLINEで状況を伝え私の帰宅までの段取りした。
父は意識もあるし、詳しいことはわからないけれど、支えがあればベッドまで行ける。
安静にしていたら痛がらないし、呼吸もしっかりしているなら大丈夫、待っていて。
私の中でステージへの究極の集中力を感じた。
体育館ごとハグしたいって昨日書いたけれど、いいステージだった。
今朝は足の痛みで起き上がる事が出来ないし、食欲もありません。
「転んだのではなく、一歩踏み出したら反対の足がイメージ通りに出なかった。だから転んだのではない」
悔しいような情けないような、父の気持ちはよくわかるけれど、転んだ事を責めていないし、誰のせいでもないからね。
病院で診てもらう説得をしました。
本人が一番わかっているのだと思います。
観念しました......右足の痛みで完全に動けないし。
病院に受入と救急車要請の確認をしました。
父の大腿骨は両足とも人工関節で、昨年の春までの数年間、右足、左足、背中の骨折で入退院を繰り返していました。
本人、生活環境ともに気をつけて毎日を過ごしていたので、この状況は受け入れるしかありません。
90歳と1日目に、右足人工関節から下の骨折です。
入院手続き、そして手術の日程が決まりました。
救急処置室で目を見開き、先生に訴えております。
「オレは転んだのではない。」
「もう、しにます。」
残念でした。
手術は長時間になりそうですが、先生と術後と、春に自宅復帰の計画をイメージしました(^^)
私は、亡くなった母と父と何度この場面に立ち会ったことか。
おかげで冷静にそれぞれの人生を見つめられます。
時間は二度と戻らない事も、自分の死生観を含め、親から教わったことが今の人生に活きています。
感謝しています。
父を気にかけてくださる方がたくさんいて嬉しいです。
ありがとうございます!
さて、しっかり江田島での歌語りの準備を進めます。
出発は3日午前3時です。