『頭脳戦艦ガル(1985)』
dB-SOFT(デービーソフト)より1985年12月14日に発売されたファミリーコンピュータ用ゲームソフト。dB-SOFTは本作のジャンルをスクロール・ロールプレイングゲームと自称しているのですが、実際のところは縦スクロールシューティングゲームです。
なお本作は2019年現在、他機種への移植やリメイクはされていません。
パッケージやソフトのラベルにもデカデカとRPGと書いてあるのですが・・・。
そうそう、ゲームタイトルの”頭脳戦艦ガル”は自機ジスタス-21を搭載する母艦のことを指しているのですが、ゲーム中には登場しません。
なのになんでタイトルにした!?”RPG”の件といい不思議がいっぱいです(笑)。
それはさておき本作の最終目的は自機ジスタス-21を操作し100個のパーツを集めて宇宙空間制御装置"ドラッグ"を撃破することです。
ステージ構成は地底・コア・宇宙の三つのステージ全30エリアで、「地底⇒コア⇒宇宙⇒地底に戻る」の順番にワープしながらゲームを進めていきます。
なお地底ステージだけエリア分岐が存在し、1周回中において地底の全エリアをプレイすることはできない仕様になっています。
”インターチェンジ”と名付けられた分岐は左へ進むと難易度が低く、逆に右へ進むと難易度が高くなるよう設定されています。
最終エリア30にはナニと言うボスキャラが登場し、出現時の自機の状況に応じてTYPE1・TYPE2・TYPE3の3形態に変化します。
これを撃破すると自機が強制的に次の段階へパワーアップします(自機が最強の場合は変化なし)。ちなみに画像のナニはTYPE2です。
パーツが揃っていない状態でエリア30のゴールにたどり着くと地底ステージへワープし、一方パーツ数が揃った状態でエリア30のナニ戦後にラスボス”ドラッグ”が現れます。
ラスボス”ドラッグ”は巨大な背景に見えるため、この存在を知らないとスクロールアウトしてしまい、再び地底にワープしてしまうことになるので要注意です。
パーツは画面上の赤い△マークのオブジェクトで一つのエリアにつき1個配置されており、敵の猛攻をかいくぐって獲得していきます。
ただし必要なパーツ数に比べてエリアが約1/3程しか無いため、周回プレイが必須です。なおかつ周回を重ねるごとに敵の耐久値が上昇していく仕様になっています。
また本作は敵を倒した数に応じて自機がパワーアップしていくシステムになっています。経験値を得て成長するシステムは本作唯一のRPG的要素です。
パワーアップは4段階あり、第1段階はメインショットが自動連射化されます。第2段階はメインショットの攻撃力UP。第3段階はBボタンで前方斜め方向にサブショットを発射可能となります。第四段階はサブショットの攻撃力UP。パワーアップした状態でミスをするとパワーアップが一段階落ちるものの残機は減りません。
残機が0になればゲームオーバーでコンティニューはなく、もちろんセーブ機能も搭載されていません。
この他、本作には”パーツ10個分を獲得できる”などの多くの隠しアイテムが存在し、それらを上手く使うことが攻略への近道になっています。
ちなみに無敵状態となる隠しコマンドが存在します。ただし地底やコアの壁に接触した場合は、無敵の効果は発揮されず自機は破壊されます。
どんなストーリー?
銀河系Aダクトでは、ジスタス惑星とガーネットスター&ギカラスの双子惑星が対立していた。両者間の緊張が高まる中、ガーネットスターが宇宙制御装置「ドラッグ」の開発に成功する。ジスタス惑星が破滅に追い込まれる可能性が高まる中、「頭脳戦艦ガル」は戦闘機を搭乗させ、「ドラッグ」を破壊するために出動した(Wikipedia当該ページより引用)。
感想
いや~キツかった~。パーツ集めは最早修行でしたね。
隠しアイテムのおかげで20個分くらいは楽できたものの、相当大変でした。
一つのエリアに一つのパーツというルールのために周回プレイを余儀なくされ、しかも周回を重なると難易度も上がってしまうという鬼仕様。
レトロフリークの機能を使ってちょっとずつ進めることでなんとかクリアまで辿り着くことができましたが、30数年前に実機でクリアした人たちを心から尊敬しますよ。
とにかく最初の地底ステージがすごく難しいんですよ。複雑に入り組んだ地形に自機が激突してミスになってしまうケースが多発。
STG苦手な人からすればこれだけで本作を途中でやめる理由になってしまいますね。それに加えてコンティニューもセーブもない厳しいパーツ集めですからね~。
そういうシビアなゲームバランスに加え本作には進行不能にさせるバグや手持ちのパーツを0にされてしまう隠れキャラなどプレイヤーに不親切な要素も存在し、発売当時、本作が”クソゲー”と認定されてしまうもの無理からぬことと感じてはいます。
また個人的にはパーツをそろえてからエリア30まで辿り着くのがさらにしんどかったです。100個集めたんだからすぐにドラッグに会わせてくれって思ってましたね~。
クリア後に達成感より虚脱感を感じたのは、ラスボスのドラッグとの対決がそういう理由で間延びしたからだと思っています。100個集まった時点でドラッグ戦に突入してたらアツい展開だったよな~(遠い目)。
[FC] 頭脳戦艦ガル - THE ARTIFICIAL INTELLIGENCE BATTLESHIP "GALG" - (ALL)
見れば見るほど普通の縦STGですよね~。”役割を演じる”という意味からRPGと自称したのなら、本作以外のゲームもだいたいRPGになってしまいますよね・・・。なぜdB-SOFTがRPGと自称したのかは大きな謎ですね。
それはさておき、クリアまで遊んでみて「頭脳戦艦ガルには不思議な魅力もあるぞ」とも感じました。
ワタクシ、気づけば毎日、本作を遊んでましたからね~。
これは少しずつ進めたからこそわかったのですが、一つのエリアが短いため意外にもテンポよく進んでいく楽しさがクセになるゲームでした。
それからゲーム開始のステージが一番難しいというステージ構成には難があるもののSTGとしてのクオリティはそこまで悪くなく、ちゃんと爽快感を感じられるものになっているし、敵の撃墜数に応じたパワーアップシステム、分岐によって難易度の変わるステージ構成という独自の要素も面白い。
当初クオリティが低いと感じたBGMも遊んでいるうちに耳になれて親しみを感じていくし、悪いところばかりではなかったと思います。
結局のところ、プレイヤーに不親切な要素が目立ちすぎてしまったことが本作をクソゲー認定させてしまったことの一番の原因なのではないでしょうか?
またゲーム性以外のところでもSTGなのにRPGと自称したり、タイトルの頭脳戦艦ガルがゲーム中に出てこない等いじりやすい要素もあって本作を遊んでない人からも”クソゲーの代表格”に祭り上げられたのではないでしょうか?
本作がゲームとしてあまりにダメならばいくらレトロフリークの機能を使ってもワタクシはクリアまで頑張ってなかったと思います。
移植・リメイクがされていないので実機で遊ぶしか方法がありません。まぁ中古市場でもかなり安価な部類に入るゲームではあるので入手しやすいでしょう。オススメはしませんが、興味のある方はどうぞ。
今回もレトロフリークには助けてもらったのですが、『頭脳戦艦ガル』では連射機能は使えなかったです。実機だとどうなのかは不明ですが、レトロフリークで本作を遊びたい方はご注意ください。
自機がノーマルの時は久しぶりにAボタン連射をしなければならず地味に大変でした。
それからAボタンを押した状態だとBボタンのサブショットが発射されないため、両方発射したい場合にはA、Bボタンを交互に押さなければならず、仕方なく苦手のピアノ撃ちをやってみたら自機の操作がおろそかになってミスを連発!
結局メインショットばっかり使ってました・・・。
ピアノ撃ち連射
ワタクシが子供の頃に流行った連射方法の一つでピアノを弾くがごとくにボタンを押す方法のことです。これ地味にしんどいんだよなぁ~。
さて、今回は『頭脳戦艦ガル』を取り上げてみました。一般にはクソゲーと呼ばれるゲームですが、深く遊んでみることで隠れた魅力を見出すことができたようにも思います。
レトロゲームには他にも同じようなゲームがいっぱいありますから今後もどんどんこのブログで取り上げていけたらと思っています。
ということで今回はここまで、次回乞うご期待!
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なお本作は2019年現在、他機種への移植やリメイクはされていません。
パッケージやソフトのラベルにもデカデカとRPGと書いてあるのですが・・・。
そうそう、ゲームタイトルの”頭脳戦艦ガル”は自機ジスタス-21を搭載する母艦のことを指しているのですが、ゲーム中には登場しません。
なのになんでタイトルにした!?”RPG”の件といい不思議がいっぱいです(笑)。
それはさておき本作の最終目的は自機ジスタス-21を操作し100個のパーツを集めて宇宙空間制御装置"ドラッグ"を撃破することです。
ステージ構成は地底・コア・宇宙の三つのステージ全30エリアで、「地底⇒コア⇒宇宙⇒地底に戻る」の順番にワープしながらゲームを進めていきます。
なお地底ステージだけエリア分岐が存在し、1周回中において地底の全エリアをプレイすることはできない仕様になっています。
”インターチェンジ”と名付けられた分岐は左へ進むと難易度が低く、逆に右へ進むと難易度が高くなるよう設定されています。
最終エリア30にはナニと言うボスキャラが登場し、出現時の自機の状況に応じてTYPE1・TYPE2・TYPE3の3形態に変化します。
これを撃破すると自機が強制的に次の段階へパワーアップします(自機が最強の場合は変化なし)。ちなみに画像のナニはTYPE2です。
パーツが揃っていない状態でエリア30のゴールにたどり着くと地底ステージへワープし、一方パーツ数が揃った状態でエリア30のナニ戦後にラスボス”ドラッグ”が現れます。
ラスボス”ドラッグ”は巨大な背景に見えるため、この存在を知らないとスクロールアウトしてしまい、再び地底にワープしてしまうことになるので要注意です。
パーツは画面上の赤い△マークのオブジェクトで一つのエリアにつき1個配置されており、敵の猛攻をかいくぐって獲得していきます。
ただし必要なパーツ数に比べてエリアが約1/3程しか無いため、周回プレイが必須です。なおかつ周回を重ねるごとに敵の耐久値が上昇していく仕様になっています。
また本作は敵を倒した数に応じて自機がパワーアップしていくシステムになっています。経験値を得て成長するシステムは本作唯一のRPG的要素です。
パワーアップは4段階あり、第1段階はメインショットが自動連射化されます。第2段階はメインショットの攻撃力UP。第3段階はBボタンで前方斜め方向にサブショットを発射可能となります。第四段階はサブショットの攻撃力UP。パワーアップした状態でミスをするとパワーアップが一段階落ちるものの残機は減りません。
残機が0になればゲームオーバーでコンティニューはなく、もちろんセーブ機能も搭載されていません。
この他、本作には”パーツ10個分を獲得できる”などの多くの隠しアイテムが存在し、それらを上手く使うことが攻略への近道になっています。
ちなみに無敵状態となる隠しコマンドが存在します。ただし地底やコアの壁に接触した場合は、無敵の効果は発揮されず自機は破壊されます。
どんなストーリー?
銀河系Aダクトでは、ジスタス惑星とガーネットスター&ギカラスの双子惑星が対立していた。両者間の緊張が高まる中、ガーネットスターが宇宙制御装置「ドラッグ」の開発に成功する。ジスタス惑星が破滅に追い込まれる可能性が高まる中、「頭脳戦艦ガル」は戦闘機を搭乗させ、「ドラッグ」を破壊するために出動した(Wikipedia当該ページより引用)。
感想
いや~キツかった~。パーツ集めは最早修行でしたね。
隠しアイテムのおかげで20個分くらいは楽できたものの、相当大変でした。
一つのエリアに一つのパーツというルールのために周回プレイを余儀なくされ、しかも周回を重なると難易度も上がってしまうという鬼仕様。
レトロフリークの機能を使ってちょっとずつ進めることでなんとかクリアまで辿り着くことができましたが、30数年前に実機でクリアした人たちを心から尊敬しますよ。
とにかく最初の地底ステージがすごく難しいんですよ。複雑に入り組んだ地形に自機が激突してミスになってしまうケースが多発。
STG苦手な人からすればこれだけで本作を途中でやめる理由になってしまいますね。それに加えてコンティニューもセーブもない厳しいパーツ集めですからね~。
そういうシビアなゲームバランスに加え本作には進行不能にさせるバグや手持ちのパーツを0にされてしまう隠れキャラなどプレイヤーに不親切な要素も存在し、発売当時、本作が”クソゲー”と認定されてしまうもの無理からぬことと感じてはいます。
また個人的にはパーツをそろえてからエリア30まで辿り着くのがさらにしんどかったです。100個集めたんだからすぐにドラッグに会わせてくれって思ってましたね~。
クリア後に達成感より虚脱感を感じたのは、ラスボスのドラッグとの対決がそういう理由で間延びしたからだと思っています。100個集まった時点でドラッグ戦に突入してたらアツい展開だったよな~(遠い目)。
[FC] 頭脳戦艦ガル - THE ARTIFICIAL INTELLIGENCE BATTLESHIP "GALG" - (ALL)
見れば見るほど普通の縦STGですよね~。”役割を演じる”という意味からRPGと自称したのなら、本作以外のゲームもだいたいRPGになってしまいますよね・・・。なぜdB-SOFTがRPGと自称したのかは大きな謎ですね。
それはさておき、クリアまで遊んでみて「頭脳戦艦ガルには不思議な魅力もあるぞ」とも感じました。
ワタクシ、気づけば毎日、本作を遊んでましたからね~。
これは少しずつ進めたからこそわかったのですが、一つのエリアが短いため意外にもテンポよく進んでいく楽しさがクセになるゲームでした。
それからゲーム開始のステージが一番難しいというステージ構成には難があるもののSTGとしてのクオリティはそこまで悪くなく、ちゃんと爽快感を感じられるものになっているし、敵の撃墜数に応じたパワーアップシステム、分岐によって難易度の変わるステージ構成という独自の要素も面白い。
当初クオリティが低いと感じたBGMも遊んでいるうちに耳になれて親しみを感じていくし、悪いところばかりではなかったと思います。
結局のところ、プレイヤーに不親切な要素が目立ちすぎてしまったことが本作をクソゲー認定させてしまったことの一番の原因なのではないでしょうか?
またゲーム性以外のところでもSTGなのにRPGと自称したり、タイトルの頭脳戦艦ガルがゲーム中に出てこない等いじりやすい要素もあって本作を遊んでない人からも”クソゲーの代表格”に祭り上げられたのではないでしょうか?
本作がゲームとしてあまりにダメならばいくらレトロフリークの機能を使ってもワタクシはクリアまで頑張ってなかったと思います。
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今回もレトロフリークには助けてもらったのですが、『頭脳戦艦ガル』では連射機能は使えなかったです。実機だとどうなのかは不明ですが、レトロフリークで本作を遊びたい方はご注意ください。
自機がノーマルの時は久しぶりにAボタン連射をしなければならず地味に大変でした。
それからAボタンを押した状態だとBボタンのサブショットが発射されないため、両方発射したい場合にはA、Bボタンを交互に押さなければならず、仕方なく苦手のピアノ撃ちをやってみたら自機の操作がおろそかになってミスを連発!
結局メインショットばっかり使ってました・・・。
ピアノ撃ち連射
ワタクシが子供の頃に流行った連射方法の一つでピアノを弾くがごとくにボタンを押す方法のことです。これ地味にしんどいんだよなぁ~。
さて、今回は『頭脳戦艦ガル』を取り上げてみました。一般にはクソゲーと呼ばれるゲームですが、深く遊んでみることで隠れた魅力を見出すことができたようにも思います。
レトロゲームには他にも同じようなゲームがいっぱいありますから今後もどんどんこのブログで取り上げていけたらと思っています。
ということで今回はここまで、次回乞うご期待!
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