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『アクトレイザー(1990)』
どんなゲーム?
1990年12月16日エニックス(現:スクウェア・エニックス)が発売、クインテットが開発したスーパーファミコン(以下SFC)用ゲームソフトです。エニックス初のSFC用ソフトであり、SFCでは初めて8Mbitの大容量ロムカセットを採用したソフトでもあります。
主人公である神を操り魔物と直接戦うアクションゲームパートと、僕(しもべ)であるエンジェルを操って魔物を迎撃しつつ、様々な奇跡で人々を導き町を作るクリエイション(シミュレーション)パートに分かれているのがこのゲーム最大の特徴です。
過去にはダウンロード販売されたこともありましたがサービス停止に伴い、2020年現在では実機で遊ぶしか方法がありません。
主人公は神(名前は任意に設定することができます)になり、アクションパートで6つのエリアを魔物の手から解放しつつ、クリエイションパートで人間を導きながら町を発展させていきます。
6つのエリアは任意に選択することができ、各エリアで土地の解放(アクションパート:ACT1)⇒街づくり(クリエイションパート)⇒魔物の脅威を完全に取り除く(アクションパート:ACT2)と3部構成になっています。
なおアクションパートのACT2をクリア後もクリエイションパートを継続することができます。
アクションパートはオーソドックスな横スクロールアクションとなっていて、各ステージのラストに待ち構えているボスを倒すことでステージクリアとなります。
アクションは攻撃、ジャンプ、魔法攻撃といったシンプルなものでボタン操作そのものに特段の難しさはありません。
ステージ構成は6つのエリア12ステージとラストステージを合わせ全13ステージです。
クリエイションパートは見下ろし型マップで、巣から湧いてくる魔物を退治しながら人々を誘導していくモードです。
上の画像中央にいるエンジェルは矢を放つことができ、STGのように町に危害を加える魔物を撃退していきます。なおエンジェルのライフが無くなると時間経過ですぐに回復するもののその間は矢を撃てなくなります。
またそれと同時並行して町づくりもしていきます。町づくりは人々が生活するための障害を”奇跡”を用いて取り除き、時に彼らの悩みを解決しながら行います。
人口がある一定以上に増加すると神がレベルアップし、ライフゲージが増加します。
また神の能力UPにつながる様々なアイテムや魔法が手に入ったり、他の町のトラブル解決や発展を促すアイテムも手に入ることがあり、ゲームをスムーズに進めるためにも町の発展は欠かせない要素になっています。
人々はなにかと神を頼ってくるので彼らの困りごとを奇跡などで解決してあげるようにします。
なお町の発展はランダムなので、新規にゲームを開始すれば違う風景の町に発展します。
どんなストーリー?
神と魔王サタンは互いに対立していた。サタンは神の統治する地上を狙っていたが、互いの力は拮抗しており、そのため平和も保たれていた。 あるとき、サタンは力の拮抗を崩すべく、6体のしもべを連れて神に戦いを挑んだ。敗れた神は天空城へ逃げ込み、結界を張って傷を癒すべく眠りにつくが、神の加護を失った地上はサタンの手に落ち、全ての人々は魔物に変えられた。数百年後、目覚めた神はサタンを倒して人々の住まう地上を取り戻すため、天空城の結界を解いて行動を開始した。
感想
アクションパートの噛みごたえに四苦八苦したものの、それを含めてとても楽しいゲームでしたね~。
本作はアクションとシミュレーションを融合させたことで単調なゲームにならず、厚みのあるゲームに仕上がっています。
骨太で噛みごたえのあるアクションパートは簡単に攻略させてくれませんが、何度も挑戦し攻略パターンを見極めることで進めていける難易度になっていると思います。
ラフレシア戦はホントに苦労しましたね~。気が付けば5時間戦ってました(笑)。それでも自力で攻略パターンを見つけ出し、倒した達成感はハンパなかったです。
まぁ星くずの魔法が手に入ればだいたいのボスはゴリ押しできるんですけどね。ラフレシアだけは違いました・・・。これから遊ぶ方は要チェックですよ~。
それからなんといってもクリエイションパートが楽しい。
主人公の能力アップのためだけに機械的な操作をするモードと思いきや、町ごとに展開されるドラマチックな物語は魅力的でした。
マップ上でちょこまかと動く人間たちが可愛いんですよね~。ついつい彼らのために町を大きくしちゃう(笑)
このように町づくりには神(プレイヤー)だけでなく人々も参加していると認識させる演出は巧みですね。これを見せられると自然と人々にも町にも愛着が湧くってもんですよ。
そして、そんなゲームの世界観を支えていたのが本作のBGMでした。
ゲーム音楽の名作曲家である古代祐三さんが作曲を担当したBGMは荘厳かつ勇壮で、同業者にまで衝撃を与えるものだったとのことです。
[SFC]アクトレイザー(Actraiser)BGM集
FCのピコピコ音しか知らなかったワタクシ世代は本作のBGMを聞いて衝撃を受けました。ゲームの進化に未来を感じた時代でもありましたね~(遠い目)。
とまぁ、アクション、シミュレーション、BGMとすごく満足度の高いゲームなワケなのですが、やっぱり不満もあったりします。
神様は剣を振って攻撃するのですが、リーチが短い上に当り判定がわかりにくい!
「今、攻撃がヒットしたやろ!!」って叫んだ場面も多かったです・・・。
ラスボス戦では何の前触れもなく剣の先から気を発射できるようになるので思ったほど苦戦しなかったですね。
最初からそれしてくれ!
いやホントにリーチが違うだけで難易度がこれほど変わるのかと驚愕いたしました。
それから、そもそも神様が弱すぎる!
クリエイションパートでは攻撃力、防御力が上昇することがなく、ゲーム終盤まで雑魚敵に苦労しました。
クリエイションパートで地上に数々の奇跡を起こしてるなら、その能力をアクションパートでも活かしてほしかったです。地震まで起こせるのに・・・・。
根強い人気からか、中古市場のカートリッジのお値段はそこそこするようですね~。それでも払った金額の元はとれる内容になっていると思いますので、オススメですよ~。
ラフレシアにどうしても勝てなくてやむなくレトロフリークのクイック&セーブ機能を使ってしまいました・・・。まぁそれも21世紀のゲームの楽しみ方でしょう。
#1【スーファミ/アクトレイザー】名作の魅力をていねいにお届け!
TwitterのフォロワーさんであるRPGストーリーズチャンネルのストーさんがアクトレイザーの実況ライブされているのでご紹介しておきます。
かなりやりこんでいらっしゃるようで相当上手いです。羨ましい!!
それはさておき、長々書いてきましたが、結局ワタクシが言いたいことは『アクトレイザー』が名作であることです。
30年前のゲームとはいえ、今でも十分に遊べるゲームだと思います。本作が発売された頃に生まれてなかった若い人にもぜひ遊んでもらってレトロゲームの底力を感じてほしいものです。
ということで今回はここまで、次回乞うご期待!
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