先日、アニメ版ゴジラの最終章『GODZILLA 星を喰う者』を観てきたのでアニゴジ三部作の感想でも書いていこうと思います。
『GODZILLA』
『GODZILLA』(ゴジラ)は、長編アニメ映画。全3部作構成で、第1章『GODZILLA 怪獣惑星』が2017年11月17日に、第2章『GODZILLA 決戦機動増殖都市』が2018年5月18日に、第3章『GODZILLA 星を喰う者』が2018年11月9日に公開開始され、劇場公開後、動画配信サービスNetflixで全世界配信されます。
ちなみにゴジラシリーズ第30 - 32作目にして、初の長編アニメーション映画作品となります。
あらすじ
20世紀末、人類は環境変化が原因で地球上に出現した巨大生物「怪獣」の脅威に晒されるようになった。中でも他の怪獣を駆逐する力をもった「ゴジラ」の暴威は凄まじく、半世紀に渡り敗走を重ねた人類は種全体の存続を図り、一部の人間を他星に移住させる計画を立案する。2048年3月14日、恒星間移民船の1つ「アラトラム号」はコンピュータによって選抜された一部の人間と、同盟を結んでいた異星人種「エクシフ」と「ビルサルド」を乗せ、11.9光年彼方の惑星くじら座タウ星eを目指して旅立った。(ウィキペディア当該記事より引用)
第1章『GODZILLA 怪獣惑星』
アニメーション映画『GODZILLA 怪獣惑星』本予告
移住を目指した惑星に到着したものの人類の生存には適さず、「地球に戻ってゴジラを倒すこと」を選択する一行。主人公のハルオの立案した作戦でゴジラ討伐に向かうがワープの影響で2万年後の地球に辿り着いたハルオたちを待ち受ける地獄とは?
第2章『GODZILLA 決戦機動増殖都市』
『GODZILLA 決戦機動増殖都市』予告②
ハルオたちによりゴジラを倒したかに思えたその時、さらに大きなゴジラにハルオたち討伐部隊は壊滅させられた。ハルオは謎の人類フツワ族の集落で目を覚ます。生き残った討伐部隊はフツワ族の力を借りつつ真のゴジラ”ゴジラ・アース”に対抗しうる兵器”メカゴジラ”の遺産を手に入れる。果たして人類はゴジラ・アースに勝てるのか?そして不気味に浸食し増殖し続けるものがハルオたちに忍び寄る。
第3章『GODZILLA 星を喰う者』
【絶賛上映中】『GODZILLA 星を喰う者』 公開後スペシャルPV (『GODZILLA:The Planet Eater』 Official trailer 2 )
ハルオの心変わりでメカゴジラシティは陥落した。人類がゴジラに対抗する術は失われ、ハルオもユウコを失い失意の中に。わずかに生き残った討伐部隊隊員も希望を失い、多くがエクシフの神へ傾倒していく。そんな状況の中、不気味な動きを見せ始めるメトフィエス。ついに現れる金色の龍”ギドラ”。それを迎え撃つゴジラとの決戦が始まる。
感想
一章ごと90分くらいの上映時間なので三部作にすると結構な時間があるし、SF要素などの情報量も多いのですが、な~んか物足りない。なぜか?
それは”怪獣バトル”が圧倒的に足らないからだと思います。
第一章はゴジラVS人類という構図もはっきりしていたので怪獣同士のバトルがなくても全然面白く鑑賞できたのですが、第2章では出てきて欲しかった”メカゴジラ”も登場せず、ストーリーも最終的には人類同士の人間ドラマになっちゃうし、最終章はギドラも出てくるから期待したのですが、やっぱり人間同士のドラマ中心でド派手な怪獣同士のバトルなどないワケです。
人間ドラマが悪いワケではないのですが、”ゴジラ”を題材にしたコンテンツでやる必要があったのか?と思うのです。
特に最終章は観念的でややこしい理屈ばっかりこねててアクション性に乏しいし、ある意味一番動いてほしいゴジラの動きも少なかったのはこれでいいのか?と思ってしまいました。理屈よりも”子どものおもちゃ箱”のようなエンタメ要素に溢れた作品にしてほしかったと思いました。
それに他の怪獣を出すくらいなら、ずっとゴジラVS人類のドラマを貫いても欲しかったですね。ギドラが出てきたら最終的にゴジラが”地球の守護神”みたいになっちゃうのもなんだか納得がいかないカンジでした。
人類側にロボット兵器もあったし、メカゴジラを量産してゴジラをいじめるシーンとか観てみたかったのに・・・。
そうそうメトフィエスたちエクシフ人と『グレンラガン』のラスボス、アンチスパイラルがダブって見えました。
両者の目的はエクシフ人が究極の滅びで、アンチスパイラルが永遠なる宇宙の安定と真逆ではあるんですが、自分たちの進化の果てを知り尽くした(と思い込んでるだけ?)者が至る自己陶酔的で独善的行動はよく似ていると思いました。
だからハルオも『グレンラガン』の主人公シモンのように熱い心でメトフィエスに対峙して欲しかったんですがね・・・。
ところで作画については3DCGのアニメということもあってすごく安定していますし、レベルも高いと思いました。メカ描写やアクションも迫力があってよかったのですが、最終章が一番アクションシーンが少なくて残念でした。もしかしてギドラを描くだけで力尽きたのか?
さらにキャスティングもバッチグーでした。下手に俳優さんや有名人が出ていないので安心して鑑賞できました。それにしても櫻井孝宏さんのキャラは始めから裏切りそうな雰囲気だしすぎです。まぁそういう演出ではあったんでしょうケド。
もし鑑賞を急がないんだったら、旧作100円レンタルでいいと思いますよ。特に最終章は正直ガッカリしました。第二章で焦らしに焦らしたモスラも一瞬しか出てきませんしね。はっきり言って怪獣好きが観る映画ではないですね。
アニメ版の前日譚を描いた小説が2本出ていますが、あらすじを読む限りこちらの方が面白そう。まぁ怪獣に敗北する人類という結末に変更はないんですケド。
と、ここまで書いてきましたが、ずいぶんな酷評になってしまいました。鑑賞前に”こういう映画であってほしい”という気持ちが強かったからでしょうね。
ゴジラや怪獣映画に特段の思い入れがない人だったら、また別の感想を持つのかもしれないですね。劇場での鑑賞を迷ってる人はいろいろな人の書いた感想を読んでから決めてみたらいいのではないでしょうか?
ということで今回は以上です。次回、乞うご期待!!
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『GODZILLA』
『GODZILLA』(ゴジラ)は、長編アニメ映画。全3部作構成で、第1章『GODZILLA 怪獣惑星』が2017年11月17日に、第2章『GODZILLA 決戦機動増殖都市』が2018年5月18日に、第3章『GODZILLA 星を喰う者』が2018年11月9日に公開開始され、劇場公開後、動画配信サービスNetflixで全世界配信されます。
ちなみにゴジラシリーズ第30 - 32作目にして、初の長編アニメーション映画作品となります。
あらすじ
20世紀末、人類は環境変化が原因で地球上に出現した巨大生物「怪獣」の脅威に晒されるようになった。中でも他の怪獣を駆逐する力をもった「ゴジラ」の暴威は凄まじく、半世紀に渡り敗走を重ねた人類は種全体の存続を図り、一部の人間を他星に移住させる計画を立案する。2048年3月14日、恒星間移民船の1つ「アラトラム号」はコンピュータによって選抜された一部の人間と、同盟を結んでいた異星人種「エクシフ」と「ビルサルド」を乗せ、11.9光年彼方の惑星くじら座タウ星eを目指して旅立った。(ウィキペディア当該記事より引用)
第1章『GODZILLA 怪獣惑星』
アニメーション映画『GODZILLA 怪獣惑星』本予告
移住を目指した惑星に到着したものの人類の生存には適さず、「地球に戻ってゴジラを倒すこと」を選択する一行。主人公のハルオの立案した作戦でゴジラ討伐に向かうがワープの影響で2万年後の地球に辿り着いたハルオたちを待ち受ける地獄とは?
第2章『GODZILLA 決戦機動増殖都市』
『GODZILLA 決戦機動増殖都市』予告②
ハルオたちによりゴジラを倒したかに思えたその時、さらに大きなゴジラにハルオたち討伐部隊は壊滅させられた。ハルオは謎の人類フツワ族の集落で目を覚ます。生き残った討伐部隊はフツワ族の力を借りつつ真のゴジラ”ゴジラ・アース”に対抗しうる兵器”メカゴジラ”の遺産を手に入れる。果たして人類はゴジラ・アースに勝てるのか?そして不気味に浸食し増殖し続けるものがハルオたちに忍び寄る。
第3章『GODZILLA 星を喰う者』
【絶賛上映中】『GODZILLA 星を喰う者』 公開後スペシャルPV (『GODZILLA:The Planet Eater』 Official trailer 2 )
ハルオの心変わりでメカゴジラシティは陥落した。人類がゴジラに対抗する術は失われ、ハルオもユウコを失い失意の中に。わずかに生き残った討伐部隊隊員も希望を失い、多くがエクシフの神へ傾倒していく。そんな状況の中、不気味な動きを見せ始めるメトフィエス。ついに現れる金色の龍”ギドラ”。それを迎え撃つゴジラとの決戦が始まる。
感想
一章ごと90分くらいの上映時間なので三部作にすると結構な時間があるし、SF要素などの情報量も多いのですが、な~んか物足りない。なぜか?
それは”怪獣バトル”が圧倒的に足らないからだと思います。
第一章はゴジラVS人類という構図もはっきりしていたので怪獣同士のバトルがなくても全然面白く鑑賞できたのですが、第2章では出てきて欲しかった”メカゴジラ”も登場せず、ストーリーも最終的には人類同士の人間ドラマになっちゃうし、最終章はギドラも出てくるから期待したのですが、やっぱり人間同士のドラマ中心でド派手な怪獣同士のバトルなどないワケです。
人間ドラマが悪いワケではないのですが、”ゴジラ”を題材にしたコンテンツでやる必要があったのか?と思うのです。
特に最終章は観念的でややこしい理屈ばっかりこねててアクション性に乏しいし、ある意味一番動いてほしいゴジラの動きも少なかったのはこれでいいのか?と思ってしまいました。理屈よりも”子どものおもちゃ箱”のようなエンタメ要素に溢れた作品にしてほしかったと思いました。
それに他の怪獣を出すくらいなら、ずっとゴジラVS人類のドラマを貫いても欲しかったですね。ギドラが出てきたら最終的にゴジラが”地球の守護神”みたいになっちゃうのもなんだか納得がいかないカンジでした。
人類側にロボット兵器もあったし、メカゴジラを量産してゴジラをいじめるシーンとか観てみたかったのに・・・。
そうそうメトフィエスたちエクシフ人と『グレンラガン』のラスボス、アンチスパイラルがダブって見えました。
両者の目的はエクシフ人が究極の滅びで、アンチスパイラルが永遠なる宇宙の安定と真逆ではあるんですが、自分たちの進化の果てを知り尽くした(と思い込んでるだけ?)者が至る自己陶酔的で独善的行動はよく似ていると思いました。
だからハルオも『グレンラガン』の主人公シモンのように熱い心でメトフィエスに対峙して欲しかったんですがね・・・。
ところで作画については3DCGのアニメということもあってすごく安定していますし、レベルも高いと思いました。メカ描写やアクションも迫力があってよかったのですが、最終章が一番アクションシーンが少なくて残念でした。もしかしてギドラを描くだけで力尽きたのか?
さらにキャスティングもバッチグーでした。下手に俳優さんや有名人が出ていないので安心して鑑賞できました。それにしても櫻井孝宏さんのキャラは始めから裏切りそうな雰囲気だしすぎです。まぁそういう演出ではあったんでしょうケド。
GODZILLA 怪獣惑星 Blu-ray スタンダード・エディション | |
宮野真守,櫻井孝宏,花澤香菜,杉田智和,梶裕貴 | |
東宝 |
GODZILLA 決戦機動増殖都市 Blu-ray スタンダード・エディション | |
宮野真守,櫻井孝宏,花澤香菜,杉田智和,梶裕貴 | |
東宝 |
もし鑑賞を急がないんだったら、旧作100円レンタルでいいと思いますよ。特に最終章は正直ガッカリしました。第二章で焦らしに焦らしたモスラも一瞬しか出てきませんしね。はっきり言って怪獣好きが観る映画ではないですね。
GODZILLA 怪獣黙示録 (角川文庫) | |
虚淵 玄(ニトロプラス) | |
KADOKAWA |
GODZILLA プロジェクト・メカゴジラ (角川文庫) | |
虚淵 玄(ニトロプラス) | |
KADOKAWA |
アニメ版の前日譚を描いた小説が2本出ていますが、あらすじを読む限りこちらの方が面白そう。まぁ怪獣に敗北する人類という結末に変更はないんですケド。
と、ここまで書いてきましたが、ずいぶんな酷評になってしまいました。鑑賞前に”こういう映画であってほしい”という気持ちが強かったからでしょうね。
ゴジラや怪獣映画に特段の思い入れがない人だったら、また別の感想を持つのかもしれないですね。劇場での鑑賞を迷ってる人はいろいろな人の書いた感想を読んでから決めてみたらいいのではないでしょうか?
ということで今回は以上です。次回、乞うご期待!!
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