窪塚洋介・黒木メイサ主演の「同じ月をみている」を観た。
公開後1週間程しか経っていないのだが、観客はまばら。ぴあでの評判はそこそこな割りには入っていないので少々心配したが、結構満足できる映画だった。
内容については映画を是非観ていただきたいのだが、観た直後の感想としては、あまりに普通に存在している「人のエゴ」が、あっさりと描かれていてそれがかえって、自分の心の中のエゴをえぐり返されるような切ない痛みが走った。そんな切なさを感じる映画だった。
人のエゴは、特に大人にならなければ生まれないものではない。人が幼少のころから持ちえるものだ。たとえば小学生でも、一人いじめられっ子が居て、いじめる集団がいる。本当はいじめたいとは思っていないのに、いじめられる側に回りたくないから、心に少し痛みを感じながらも、いじめる側と一緒になって行動してしまう。そんなことは改めて言うまでも無いが結構あるものだ。
普段からいじめの対象になっている子供が、いつも何かが起きたときにその原因を作ったと言いがかりをつけられていじめられている時などは、ほんとうにその原因を作った子供が、そのことを言い出せないで居る場合なども、心の中に自分の事を悪く見られたくないといった「エゴ」が存在する。言い出さなきゃという気持ちと言い出す勇気がない自分の心の弱さの葛藤などみんな感じたことがあるはずである。
そんなことを繰り返す度に、エゴイスティックな自分ともっと素直になりたい自分の間で葛藤が生まれ心の奥底に後悔や謝罪の念を積もらせてゆく。大人になってもそのことは決して消えるものではなく、ずっと抱き続けることになる。
この映画はそのエゴイスティックな自分と葛藤する研修医の窪塚洋介と、おさななじみで親友なのだけれども、両親もなく周囲からのけ者扱いされる、ドンを演じるエディソン・チャン。二人の間にヒロイン、エミを演じる黒木メイサの3人がそれぞれの関係の中から生まれてくる心の渦をうまく演じている。
演技そのものについてはそれぞれ好き嫌いがあるからここでは問わない。しかしなんともいえない心の痛みを感じた映画だった。 100点満点で78点ぐらいの満足度かなぁ。
公開後1週間程しか経っていないのだが、観客はまばら。ぴあでの評判はそこそこな割りには入っていないので少々心配したが、結構満足できる映画だった。
内容については映画を是非観ていただきたいのだが、観た直後の感想としては、あまりに普通に存在している「人のエゴ」が、あっさりと描かれていてそれがかえって、自分の心の中のエゴをえぐり返されるような切ない痛みが走った。そんな切なさを感じる映画だった。
人のエゴは、特に大人にならなければ生まれないものではない。人が幼少のころから持ちえるものだ。たとえば小学生でも、一人いじめられっ子が居て、いじめる集団がいる。本当はいじめたいとは思っていないのに、いじめられる側に回りたくないから、心に少し痛みを感じながらも、いじめる側と一緒になって行動してしまう。そんなことは改めて言うまでも無いが結構あるものだ。
普段からいじめの対象になっている子供が、いつも何かが起きたときにその原因を作ったと言いがかりをつけられていじめられている時などは、ほんとうにその原因を作った子供が、そのことを言い出せないで居る場合なども、心の中に自分の事を悪く見られたくないといった「エゴ」が存在する。言い出さなきゃという気持ちと言い出す勇気がない自分の心の弱さの葛藤などみんな感じたことがあるはずである。
そんなことを繰り返す度に、エゴイスティックな自分ともっと素直になりたい自分の間で葛藤が生まれ心の奥底に後悔や謝罪の念を積もらせてゆく。大人になってもそのことは決して消えるものではなく、ずっと抱き続けることになる。
この映画はそのエゴイスティックな自分と葛藤する研修医の窪塚洋介と、おさななじみで親友なのだけれども、両親もなく周囲からのけ者扱いされる、ドンを演じるエディソン・チャン。二人の間にヒロイン、エミを演じる黒木メイサの3人がそれぞれの関係の中から生まれてくる心の渦をうまく演じている。
演技そのものについてはそれぞれ好き嫌いがあるからここでは問わない。しかしなんともいえない心の痛みを感じた映画だった。 100点満点で78点ぐらいの満足度かなぁ。