18年にもなりますか

感じた事、出来事、いろんなこと書き綴ってます。

滑舌の話

2015-02-11 23:34:00 | 
 滑舌は本当に常日頃からやっておかないとダメなんだけど、滑舌と同じく大事なのは、発声。

その発声をしっかりさせる為に参考になるのがこの本。

決して、著者のまわしものではありませんが、あいまいな発声をきちんとした発声にしてくれるアドバイスとしてはかなりいい線いってます。

「あ・い・う・え・お」の発声は決して口の形だけではない!

このことだけでとっても新発見だし、より具体的にその発声のポイントを解説してくれている。


かくいう自分も、さ行を指摘されて、この本を参考にしてみたら、「お、かなり改善されてるね」と評価されたぐらい。


そもそも発声や滑舌は、疲れているときや寝不足の時に一番ゆるんでしまう。

どうしても、緊張しきれず、神経を行き届かせることが難しくなるからなんだけど、そんな時などは、この本のトレーニングは参考になる。

収録中に、「寝不足なんで」なんていえないし勿論休憩なんて取れない。でもこの本のコツは極めて効果的。

寝不足であいまいになりがちな発声は、少なくとも基礎が出来ているひとなら、収録に対応できるレベルにまで直せる。おそらくそれくらい指摘されている内容が的確なんだろう。


本の中の解説図はちょっと分かりづらい部分もあるが、まず、その絵の通りやってみるのがいい。そしてトライアンドエラーで、なるほどと思える舌の位置を見つけることからスタートしてみることをお勧めする。

実用性の極めて高い本で、お勧めできます。



ミルカ

2015-02-11 22:39:00 | 映画
インドの陸上400mの英雄、ミルカ・シンの挫折と栄光を描いた映画。この映画が単なるサクセスストーリーじゃないものにしているのは、インド独立の歴史を背景に、隣国パキスタンとの軋轢を含めて描いている点。

国が独立したり分断することで翻弄されるのはいつもそこに生活する人たち。親を失い住む場所を失い、養われる身となり自分自身の無力さを思い知らされた中で人はどこに向かって生きていけばいいのかと言うことを、ミルカ・シンの姿を通じて描いている。

インドと言う国のことを知っているようで知らない我々日本人にもこの国の歴史上の大きな転換点を知る良い機会と成るだろう。

ミルカ・シンをごく普通の人として描くことで、観るものとの距離感を埋めてくれている、とても良く練られた映画。

監督:ラケーシュ・オームプラカーシュ・メーラ
脚本:プラスーン・ジョーシ
撮影:ビノード・プラダーン
音楽:シャンカル-イフサーン-ロイ

出演:ファルハーン・アクタル
ディヴィヤ・ダッタ
ソナム・カプール
パワン・マルホトラ


ミルカ公式サイトはこちら


MIRACLE デビクロ君の恋と魔法

2015-02-05 15:43:00 | 映画
去年みた映画。

お芝居の勉強の為、男女の初々しい恋愛感情を再確認する為もあって観ました。

ピュアで素朴な二組の男女の繊細な気持ちがつづられている、冬にちょうどいいラブストーリー。

相葉雅紀演じる書店員の光とそのおさななじみでずっと片思いしている榮倉奈々演じる、造形アーティストの高橋杏奈。基本的にはこの二人のお話。
脇役の、生田斗真、ハン・ヒョジュも安定した演技で二人のストーリーを支えてくれている。

自分の夢である造形アーティストとして認められ、世界へ羽ばたくことと、ずっとずっと好きでいながらも、その思いを伝えられないでいる杏奈を演じる、榮倉奈々さんがすばらしい。

構成的には、ハン・ヒョジュ演じる世界的な照明アーティスト、テ・ソヨンと高橋杏奈が仕事で絡んでいるので、この二人の間にある関係性がストーリーに深みをつけるものだったのだろうけども、意図があったのだろうか、この部分はきわめて軽いタッチで抑えてある。

基本的には、相葉ちゃんの映画でもあるし、榮倉奈々ちゃんとの二人のラブストーリーだからそれでいいのだろう。ま、これは全体バランスの問題だな。

しかし、しかし、榮倉ちゃんの演技はいいし、「秘密の部屋」に隠された榮倉ちゃんの思いもとても切なくさせていて切ない片思いはめちゃめちゃ伝わってきます。

恋愛で潤いたい人、きゅんきゅんしたい人にお勧めです。


監督:犬童 一心
脚本:菅野 友恵
原作:中村 航

主演:相葉雅紀、榮倉奈々

公式サイト:MIRACLE デビクロ君の恋と魔法






マエストロ!

2015-02-03 22:56:00 | 映画

解散した元オーケストラ団員を相手に、西田敏行さん演じる指揮者・天道徹三郎が、一つのコンサートを仕上げるというストーリー。

この映画は、あまりにあっさりと描かれているが、「音楽」と「人生」を重ね合わせ、真剣に挑んでこそ初めて得られるものがある、それを得ずして何が音楽だ、何がオーケストラだと容赦なく問いかける。それはつまり何が人生だという問いかけと同じ。

つまり、人生を命がけで生きていますか?本当ですか?という問いを、再編成されたオーケストラが最高の演奏をするまでに例えて問いかけている映画。

だからといって、説教くささは無い。

が、辛口に言えば、もっとこの大阪弁丸出しの西田敏行演じる指揮者・天道徹三郎と松坂桃李演じるコンサートマスター香坂真一の間で絡めてもよかったのではないかと思った。西田敏行に松坂桃李が負けているからかもしれないし、脚本、演出のせいかもしれない。

さて、この映画でぐさっと来たのは、miwa演じるフルート奏者・橘あまねの過去である。
回想シーンを演じた子役はだれだったのか不明だが、とても迫真のシーンでした。

なかなか楽しめました。

監督:小林 聖太郎
脚本:奥寺 佐渡子

原作:さそう あきら

主演:西田敏行、松坂桃李、miwa

公式サイト:マエストロ!





ジョーカー・ゲーム

2015-02-03 22:43:00 | 映画
面白そうな映画だと思って、映画の日に選んだ、ジョーカー・ゲーム

確かに面白かった。あらゆる伏線を引きまくり、登場人物一人ひとりとそのエピソードが結末に向けてうまく絡んでいる。その部分はよーく練られていて面白さを上げている。

ただ、ある部分、読めてしまうところもあるので、深さ加減や絡みの部分はもっと複雑さが欲しいところだけども、これはこの映画がシリーズ化されてゆく中で期待したい。

より気になったのは、深田恭子さんの位置づけがあきらかにルパン三世のフジコちゃんというところ。

これも今後次第かな。

監督:入江悠
原作:柳広司
脚本:渡辺雄介
出演:亀梨和也、深田恭子、伊勢谷友介、小出恵介

公式サイト:ジョーカー・ゲーム