18年にもなりますか

感じた事、出来事、いろんなこと書き綴ってます。

人間の覚悟

2009-09-28 00:53:00 | 
 産経新聞の記事に「万引き現場にもモンスターペアレンツ」というのがあった。

 万引きした子をしからずに、店が悪いと怒鳴り込んでくるらしい。

 また、「お金を払えばいいんでしょ」などという親すらいるという。





 この現象を見ると、いろんな複雑な思いが浮かんでくる。

 ひとつは、「子どもの教育」だ。

 「お金を払えばいいんでしょ」という親の場合、万引きをした子どもが、金で解決する親を見てどう思うか?「悪いことをしても、お金で解決できるんだ」と思うだろう。その程度のことなんだと思うだろう。

 一方もし、親が子どもの前で、店に「スミマセンでした」と謝っている姿をみたらなんと思うだろう。

 情けない親と思うか?それとも親にこんな情けないことをさせてしまったという罪悪感を感じるだろうか?

 少なくとも「お金」で解決しようとする親に対する感情よりもましな思いを持つだろう。 





 店の責任にする親をみて子どもはどういう子どもに成長するだろう?なんでも自分が正しいという錯覚に陥らないか?なんでも親が自分をかばってくれるんだと思うのではないだろうか?



 では親はいつ子どもを叱るのだろう。親自身の鬱憤晴らしでのしつけと称した虐待か?










 古い話だが、神戸の猟奇殺人事件の少年Aの育てられ方に問題は無かったのだろうかということが頭をよぎる。

 何でも自分の言うとおりになる。子どもがしたことの責任を取るのは親だと勘違いする。子どもがこういう感情ともったとしたら、これすべて親の責任ではないか?

 生まれてきた子どもの自己は、真っ白ではない。すでに何らかの個性を持っているし、感性を持って生まれてきている。幼稚園や保育所に通う子どもであればなおさらである。親の想像をはるかに超えて社会性を備えるものだ。

 そういう事実に対する自覚が親の側になく、子どもをいつまでも溺愛の対象とし、社会性を身につけるたくさんの学習機会を親が自ら消し去っているのが、この万引き現場のモンスターたちなのだ。







 悪いことをしたら、親は子どもをつれて謝りにいく。もちろん万引きした子どもはきつく叱る。人の道に外れたことをしたらとことん叱られることを覚えさせるのは親の役目だ。叱らず、万引きを金で解決するような大人はろくなものではない。覚悟が出来ていない大人の年齢の子どもなのだ。



 万引きをお金で解決したり、店に文句を言ったりするのは、大人としての「覚悟」の欠落としか思えない。とても恥ずかしいことを子どもがやってしまったという事実を受け止める覚悟。そして店に謝りに行く覚悟。子どもをしっかり叱らなければと思う覚悟。



 そういう覚悟なしにどうして子どもを育てられるのか。




 金で解決なんて、もはや親自身の保身でしかない。




 そんな親の姿を、親の想像以上に社会性を身につけそして十分に知性をもった子どもが見ていったいどう思うか? きっと尊敬されないし、いやそれどころか、子どもは希望をなくしてしまう。
 
 大人というものに対する憧れは親に向けられる。その親がなんと金で
 万引きを解決したと知ったら憧れは消え去り、憎悪と形を変え、複雑な
 感情でしか親のことを見ることができなくなる。

 素直さは消え、屈折した感情をもてあまし、深夜に出かけたりする。
 親に対する示唆行為の典型だが、大概の子どもがそれに近い感情を持つものだ。





 親は覚悟を決めて、子どものしでかしたことについては謝罪し、そしてこどもを思い切り叱り飛ばすことだ。

 親の覚悟というものはそういうときに使うものだと信じる。




久々の大劇場

2009-09-23 16:57:00 | 芸能
 お彼岸のお墓参り。墓地が宝塚にあるのでいきおい歌劇を観る誘惑に駆られる。

 ことしは、墓参前に大劇場での演目をチェック。当日はB席か立ち見ぐらいしかないことを覚悟して出かけてみた。

 大急ぎでお墓のお参りを済ませて、開場ギリギリに入り口に並ぶ。演目は、花組の「ベルサイユのばら外伝アンドレ編」と「Exciter」

 外伝アンドレ編は、池田理代子本人が原案脚本に参加したもの。アンドレにスポットを当てた内容になっていて、ベルサイユのばらを十分に分かっている人向けの内容。初めての人にはちんぷんかんぷんになるのは間違いないので、初めて観る人は、誰かにDVDかビデオを借りて、それも、フェルゼン編だのマリーアントワネット編だのと一通り押さえ、しかも解説してもらう友達をつけておくことをお勧めする。でないと楽しめない。



 アンドレの生涯、オスカルへの思い、幼馴染との思い出など本編では描かれていない内容なのでアンドレファンにはたまらないだろう。

 感想・・・まぁ、話としては暗いかなぁというのが正直なところ。どちらかといえば実験的作品のように思う。まぁこれはあくまで個人的な感想なので。まずは自分の目で観て確認してもらうのがいいだろう。


 そして、ショーは「EXCITER」という、花組らしいダンディなダンスパフォーマンスのショー。やっぱり宝塚はこのショーがないと物足りない。


 ブロードウェイミュージカルの2幕もののときはショーは無いが、そういうときは、ミュージカルそのもので十分に楽しませてくれるから、ショーがなくても満足できるので心配は要らない。


 
 結局立ち見で観て、そこそこ満足して家族みんなで大劇場内のショップに立ち寄る。



 
 ミーアンドマイガールはDVD-BOXを購入済みで、台詞が全部言えるぐらい観倒している我が家。その我が家の注目しているトップはやっぱり「瀬奈じゅん」

 ミーアンドマイガールでのビル役もいいけど、やっぱりエリザベートじゃない?ということになり、予定にないDVDを購入することに。

 それ以来、何回観るの!?というぐらいDVDを家でも車内でも観る。





 エリザベートは、確か、雪組で1996年に一路真輝(いちろくん)が初めてやったはず。ミュージカル作品としてとてもすばらしいので、宝塚以外でも上演されることがたくさんあった。宝塚でもヒット作としてその後いろんな人のトートでこのエリザベートが上演されている。いちろくんの後は、麻路さき(まりこさん)、姿月あさと(ずんこ)、春野寿美礼、彩輝直、水夏希そして瀬奈じゅん(あさこ)。

 東宝版では涼風真世(かなめ)がやっている。かなめちゃんは、月組時代に、銀の狼で近い雰囲気の役をやっていたので観てみたかった。

 この間退団した安欄けい(とーこ)が新人公演でトートをやってる。だじゃれじゃないよ。





 このエリザベートは、ミュージカル作品としてもとてもすばらしいので、宝塚版であってもなくても是非観ることをお勧め!






 女性が男役を演じるからこそかもし出される独特の雰囲気がとても、黄泉の帝王トートに合っていると思う。


▲2009年夏に終わった月組、瀬奈じゅんによるエリザベート

次もし、エリザベートが再演されることがあったら、是非見逃さないように。




関西の親娘の会話@運動会

2009-09-23 11:06:00 | 風景
地元の中学校での運動会で、ついつい耳ダンボにして聞いてしまった親娘の会話。

その中学校では運動会の午後一番のプログラムが吹奏楽部によるマーチングとそれに続く部活動の紹介が恒例。

部活動紹介では、所属する生徒が部単位でトラックをぐるっと行進する。

運動会を見に来た父兄は我が子のユニフォーム姿をカメラにおさめたりして楽しむ時間。

そのプログラムを前にしての、女子生徒とその母親の会話が傑作だ。

娘『なぁなあお母さん、バスケ部の9番絶対見てや、めっちゃカッコええねん』
母『ほんまかいな』

娘『ほんまやって、絶対見なあかんで』

母『たいしたこと無いんちゃうん』

娘『ホンマにカッコええねんって』

母『でも、あんた告って振られたんやろ』

娘『なんか、いっかい付き合っただけでふられた…』
母『まだすきなん』

娘『カッコええからまた告る~』

母『なんで。一回振られてんのにまた告るんよ』

娘『えー、カッコええねんもん』

母『そんな、大したことないんやろ』

娘『いや、ホンマカッコええねんって~絶対見てや』

母『そんなん言うても、どうせお父さんに似てんねやろ』

娘『…』

さすが、関西のお母さんちゃんと落としてくれました。