まじめに遊ぼう! 「旅と人と器と」

旅行記と陶芸だけだったのが、

手芸や籐工芸や多肉ちゃん

そして孫話まで・・・広がりすぎ~!

夫の病 8

2013-12-10 | 夫の病

入院28日目

ICU前で待ち合わせ、3人で面会

熱で体が熱い

精一杯 頑張っているんだ、

だから頑張れじゃなく

「耐え忍んで~!乗り越えて~!」

声を掛けると苦しそうな表情をする

肩を撫でていると眠りに付いたようだけど・・・

手の指もむくんでパンパン

こんな感じに大腸もむくんでいるんだろうな

医師達と面談

降圧剤投与、貧血が進み輸血

大腸の腫れが引かず、2~3日様子を見る

腸の表面からじわじわと出血している

「敗血症」「DIC」発症

敗血症は血液中に細菌が蔓延

DICは血液が固まる ということらしい

昨年父は敗血症で亡くなった

 

「予断を許さない状況です」

涙を拭く私に執刀医が「大丈夫ですか?」

「大丈夫じゃありません・・・」

長男が聞いた 「予断を許さないと言うのは生命に関わると言う事ですか?」

「そういうことです」

昨日の高揚した気分から一転どん底だ・・・

 

夜中に目が覚める  息苦しくて深呼吸を繰り返す

いやな事ばかり考えてしまう

いつも、物事は良し悪しに関わらず無駄な事は無い と思っていた

ならば、今起こっている事はどうなんだろう・・・

生還後の生活、ストマ、再手術

今後の生活も幾多の山を越えていかなくてはならない

それも

夫を亡くす・・・と思う切なさ、苦しさを感じた事で

乗り越えていかれるのかもしれない

そのための布石であって欲しい

 

この時期 

動悸  歯の根が合わない(寒くないのに) 下痢 食欲不振

自分では冷静に・・・と思おうとするが体は正直だ

 

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夫の病 7

2013-12-08 | 夫の病

16:30 手術が終わり、執刀医から説明を受ける

開腹したら炎症が酷かったが、膿はきれいに洗い流した。

そして、大腸のむくみが酷く縫合できず、ストマも造営できなかった

お腹は人工膜で塞いでいる

 

えっ!!お腹開けっ放し!?

なにそれ!

 

この病院での縫合不全はここ数年で1件しか起こっていない

しかも今回の事はとってもレアなケースで、僕達も驚いている

そんな事は知ったこっちゃない!!

 

悪循環を断ち切らなければ という

だから早くそうしてよ!

 

待つ事1時間半  19:00 ICUに行く

どんな状況なのか・・・怖かった・・・どんな事になってるのか・・・。

息子達が一緒で良かった。一人じゃ潰れてる。

 

ICUの一番奥のベッド

気管挿管され両手を縛られ、管まみれの夫がいた

「痛みを感じさせないために麻酔で寝かしていますが、

大きな声で呼びかければ、聞こえますから話しかけてください」

「おとうさん!!」

「NNに会いたいでしょ!がんばって!!」

苦しそうな表情で首を横に振るばかり

 

楽になるために切ったのにこんな事になるとは!!

それは本人が一番思っていることだろう

 

とにかく・・・とにかく耐えてもらいたい!!

 

この時は全て終わったという安堵感があった

これであとは上向く!大丈夫!負のスパイラルから脱出だ!

 

 

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夫の病 6

2013-12-06 | 夫の病

緊急性のある手術が21時まで長引いてしまう。

もう1つの手術室も救急患者の緊急手術が入っている

 

「これからだと手術開始が24時からになり、スタッフの確保も難しいので

できれば翌朝9時スタートでもいいでしょうか?」

「この痛みをどうにかしてくれたらそれでいい!!」

そう言うしかない・・・

 

どうしてこうも後手後手になるのか、負のスパイラルからどうしても抜け出せない 

 

手術の時にはに息子達が病院に一緒に行くと言ってくれる。

1人で行くつもりだったので、この時は嬉しかったし本当に心強かった。

 

入院27日目

 

朝、次男と2人病院に向かう 

長男も出先から病院に向かい、午後には到着

元気満々で臨んだ一回目の時とはわけが違う、体力的にも精神的にもズタぼろだ

「先生、次のステージにあげてくれますね!!」

「大丈夫ですよ!頑張りましょう!!」

 

看護師が車椅子を用意すると言っているのに、夫は苦しそうに、イラつきながら歩いてエレベーターに乗った

「相変わらずせっかち君だねぇ」と次男と苦笑

 

9:00 自分で歩いて手術室へ

車椅子で行けばいいのに・・・

3時間の手術と言う事だったのに、14:30頃医師が説明に来る

術中に血圧が下がり、術後はICUへ移動します

その上縫合出来ないでいるとの事

何かトラブルがあった・・・

数日前から腹部のハリや痛みがあり、本人はそれがどこから来るのかわからない様で鎮痛剤を望んでいた

それで痛みは抑えていたが、その間炎症は進んでいたのか

手術の数時間の延期が負のスパイラルに拍車を掛けた?

 

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夫の病 5

2013-12-03 | 夫の病

入院26日目

体温39℃ 腹部の痛みも強く、さらに辛そう

この日は土曜日。医師から説明があるというので午前中から病院へ

緊急手術をし、その際ストマも造営するという

(ただストマは3~6カ月間だけの一時使用)

夫は私に「いいよな!」と言った

想定していたとはいえ言葉に詰まる

 

医師が出て行った後、ちょっと涙が出た

 

手術説明書の記載

直腸のかなり低い位置の腫瘍に対して手術後、縫合不全が起きている

腹腔内の腫瘍に対して経肛門ドレーン、穿刺してドレーンを挿入し

抗生剤を使って治療した

膿瘍は小さくなっているが、腹膜の炎症が強くなり全体に広がっている

採血データと腹部所見は増悪しており

緊急手術をして、腹腔内を洗浄し人工肛門を造る必要があります

手術はまず腹腔鏡でお腹の中を観察し、癒着や炎症が強い場合は

開腹手術に切り替えます

 

手術予定は18時~

ただ、大腸手術でもっと緊急性の高い手術をしていて、それが終わった後になるという

 

手術が終わり説明を聞くまで病院に居なくちゃならない

今晩は家に帰れないかもなぁ

 

私が泣いてる場合ぢゃない!!

 

ストマ=渡哲也

私の知識はこれだけ

 

 iPad でストマに関する記事を検索

 

そこには私の知らない世界があった

ストマはお風呂も水泳もスポーツもOK 日常生活には支障がない

へぇそうなんだぁ、しかも短期間のことじゃないか

大丈夫大丈夫!

ちょっと心が軽くなってきたぞ

 

そんな間も夫はベッドで辛そうにしていた

 

 

不安感が増大し始め、この日から思いをノートに書き始める

 

12時頃に執刀医から説明があると言うので、午前中から病院へ行く

ついに人工肛門 の話が出る

本人は今の辛い状況から逃れたい 「いいよな!」

私は返事が出来なかった

ただ、ここのところの発熱もあり、仕方が無い事だと思うしかない

今出来る最善の治療方法なんだと思う 

 

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夫の病 4

2013-12-02 | 夫の病

入院16日目

私から家族へのLINE

父さん 縫合不全で内臓に炎症があり、今は薬で抑えようとしている。

それでもだめなら再度腹腔鏡、最悪開腹手術。

入院は数週間単位で延期かな・・・

 

この間は

鼻の管は取れ、炎症が収まりつつも

先週食べた食事の排泄で苦しみ

肛門ドレーンが抜ける・入れ直しの繰り返し

とにかくこの肛門ドレーンの不快感、痛みが常に夫を苦しませ

今から思うと腹部の痛みと混合していた気がする

 

入院21日目

炎症数値が下がらず、CT検査で腹腔内に膿瘍数ヶ所確認

そこへドレーンを刺す処置をする

父さん 縫合不全部分に管を刺す処置で2時間

これは処置じゃなく手術だ!と言っている

これで炎症数値が下がるといいけど・・・

 

入院22日目

昨日刺したドレーンから膿が出ています

炎症数値も下がり熱も無いが医者は順調回復と言ってくれない

 

 

入院24日目

炎症数値が悪くなり、午後から検査する事になった

膿を出して縫合不全部分の自然接合治癒なのだが!

(深夜)膿がうまく排除できていないようだ

かなりお腹がはっていたい変化しているのか?

 

入院25日目

熱が高く、目を開けてるのも辛そう。

執刀医が来て、この週末の数値を見て今後どうするか相談する事に

 

それは一時的ではあるが人工肛門(ストマ)にする・・・と言う事 

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夫の病 3

2013-11-30 | 夫の病

管まみれ生活 再開 ふりだしに戻る…

てかふりだし以下だよ

看護師長が部屋に来る

 「大変だったわねえ、でも大丈夫、縫合不全の治療法ははっきりしているから」

「五分粥でつまずく人は結構いるの、でも大丈夫心配いらないわ」

・・・・ありがたく拝聴していたが

   無性に腹が立ってきた

それならば五分粥の時に失敗する人がいるとか、

無理して食べなくていいと指導して欲しかった。

そうすれば本人もこんなに苦しい思いをせずに済んだのに・・・

 

術前は想定できる後遺症、合併症の説明を何度もしたくせに・・・

入院初心者の夫には全てが「 未知の世界」なんだぞ! ふんとにもう!

 

師長にはもちろん伝えましたよ

 

入院15日目

 

ゴール目前で落し穴に落とされたようで・・・

夫、意気消沈    可哀そう

 

縫合した患部を安定、治癒させる為に

点滴、尿管、肛門ドレーン

鼻から小腸まで入れた管で今まで食べた物と腸液を吸い出すそうだ

 

大腸は便の通り道、当然ながら常に雑菌にさらされている訳で・・・

縫合不全の患部から漏れ出る菌と抗生物質の壮絶な闘いの幕開け

 

 

 

 

 

 

 

 

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夫の病 2

2013-11-29 | 夫の病

予想通り1週間延期になり

10月7日入院、10月9日手術に決定  

順調に行けば退院は2週間後

 

   手術当日    

8時半に手術室へ移動

手術が終わるまで近くを散歩でも・・・なんて思ってたら

「なるべく病棟から出ないでください」 甘かった~

持ってきた本が大当たり、面白くて1人でも飽きることなし

 

15:30 手術終了

執刀医から手術は無事成功と説明、切除した腸を見る 

まさか自分の人生で夫の内臓を見ることになるとは思っても見なかった

15cm位の夫の腸は

ホルマリンの中で 昆虫採集の様にびろ~んと伸ばし虫ピンで留められてた

がんはドコ? って感じ

息子達・嫁っちに LINE で報告

 

17:50  麻酔が覚め、夫が部屋に戻る

酸素マスクやら点滴やらドレーンやら…管まみれで痛々しいが

とりあえず、夫の顔を見てホッとした。

 

 

 

入院8日目

流動食開始

夫からのメール 《お腹一杯、なかなか飲めない》

 

入院9日目

三分粥

《量が多くて大変》

 

 入院10日目

外科手術は日に日に良くなっていく様子が分かる

《 昼の5分粥 完食 》

《残念ながら肛門ドレーンが外れず。微熱のせい》

 

入院11日目

肛門ドレーンも抜け、すべての管終了

夕方栄養指導を受け、退院は3日後に決定

ただ、頑張って食事をしたらしく、胃もたれなのか、お腹のはりを訴える

 

入院12日目

お腹のはりは収まらず

 《 便のたまりが肛門、尿道の神経を刺激し苦しみ大 》

 

入院13日目

《 痛み一進一退、明日の退院は無理そう 》

《 昨日よりましだが、かなり苦戦 》

  

入院14日目

発熱、お腹のはり が増し 炎症反応数値も悪化

縫合不全の検査

絶食、点滴生活に戻る

退院延期

 

 

 

 

 

 

 

 

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夫の病 1

2013-11-27 | 夫の病

夫の人生始めての入院・手術

闘病は続いているが記録を残す

 

『 病名は大腸がん』

 

ことの始まりは

会社の健康診断で便の鮮血反応

数年前から抱えている前立腺肥大のMRIを撮った事

 

そこで、1.2cmのポリープ発覚

 

8月8日  都内大学病院へ2泊3日入院 

内視鏡で切除予定が

想定より根が深く、無理をすると腸壁を損傷する恐れが有る等の理由で

手術は断念、病理検査の為の組織を取るのみで終了

 

その結果初期大腸がんであり、外科手術をすることになる

 

9月10日  改めて消化器外科外来へ

手術予定は10月1週目

ただし、緊急患者が入ったら2週目に延期

その間に手術に向けて様々な検査を受け、

他臓器への転移は無く大腸がんステージ1と決定

 

大好きなゴルフを数ヶ月 封印しなければならない

心配なのはそんなことだけだった

 

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