4月下旬
「もうお母さんの面倒はみない!会いたくもない」
「まあまあ」
「この話も無かった事にする!!」
「 まあまあ まあまあ」
母・姉間にバトル勃発
この頃、母は姉には辛辣な事を言い、姉は相当辛い思いをしていた
なのに・・・母は私には辛辣な事を言わない(言えない?)
軽く聞き流されるからか・・・
逆切れを恐れているからか・・・
なぜか?
「お母さん、〇子(姉)が今まで間違った事言った事ある?無いでしょ?」
「そうだけど・・・」
「〇子の言う事は聞いた方がいいんじゃない」
「そうだけど・・・」
何が正解かなんて分からず、私自身も日々 自問自答し続けていた
母の入居は、私達が楽をするため?安心するため?
きっと姉は、自宅近くに母を呼び寄せ、長女である責任を負うと決めたんだ・・・と思った
だから大筋では、姉の意に添うようにしよう・・・ これが末っ子(私)のスタンスの取り方
そんな大波小波も乗り越えた5月初旬
「あと2~3年は大丈夫」と入居に難色を示していた母も
姉との和解もあり
「とりあえず、見てみたら?」の誘いに乗る
姉の家からは車で15分だが、私達は電車で1時間30分
の 2件目の施設を見学
介護用居室はワンルーム(約20~25㎡)だが
自立用居室は1K~2LDK(24~70㎡)
母はなんだか浮かない表情
「そうね・・・でも2DK(50㎡)は広すぎるわね」
空いている部屋はこの一部屋と、もっと大きい部屋しかなかった
ましてやリフォーム済みではあるが、開設24年の間取りはちょっと古臭い
ただ私達は、見学1件目で簡単に決めるつもりはなく
まずは雰囲気を見てもらうだけで、満足だった
「もう1か所にお母様のお希望のお部屋があるんですけど・・・見てみますか?」
急遽 同じ会社のもう一件の施設を見学することに
最初に見学をした時にここも説明されたが、実家からもっと遠くなので見学をしなかった
=4件目=
昨年12月オープンで、一般居室63室
介護が必要になったら前出の介護居室にスライドできる
マンション住まいをした事の無い母の目がキラ~ン
「あら素敵ねぇ」
部屋は40㎡の、キッチン・トイレ・バス付
食事は食堂で食べ(もちろん自炊OK)、大浴場もある
母も説明を聞き
最初は、老人ホーム → 姥捨て山 → 家族に捨てられる →可哀そうな私
という図式だったのが
自立した人しか入居できず、これからの人生を不安なく楽しむための入居だということを理解し始める
最初は入居に複雑な心境だった私も、ここを見て
(案外いいじゃない!)
( どちらか1人になったら、こういう施設に入ろう!)
と、思うようになる
その帰り道
「実家の近くも、もう一度探してみる?」
「そうね」
帰宅後、私達は と にらめっこ
改めて探してみると、もともと自立型で介護施設へのスライド方式は少ないうえに
実家の近くはとにかく
一時金も数倍、一時金無しだと月50万円~のお支払い
ムリムリ~~
沿線の施設だって多少の差はあれ
ムリムリ~~
その5日後
姉と母で、もう一度4件目の食事付き見学会に行く
いい部屋から埋まっていて、その時点での空室は半分ほど
この時すでに母の気持ちは固まっていたようで・・・
この日、母はこの施設に入居することを決め、入居申込書まで貰って帰った
その5日後には申込書送付
2週間後
部屋のタイプを迷っていたので
姉夫婦と母で施設を訪れ、再度部屋を見学
申し込みしていた部屋を変更してもらう
5月下旬 実家にて
担当者、施設長、母、姉妹で面談と契約
物が決まる時とはこんなものなのか・・・
あれよあれよと事が進んでいく
進行が早すぎて、ちょっと不安
母は大丈夫だろうか・・・