まじめに遊ぼう! 「旅と人と器と」

旅行記と陶芸だけだったのが、

手芸や籐工芸や多肉ちゃん

そして孫話まで・・・広がりすぎ~!

母、高齢者マンションに入居する 5

2018-07-04 | 母のこと

 

  1時間半で到着

姉はすでに到着

無事に荷物も収まり、

まずは腹ごしらえ

食堂のスタッフが、母に細かく教えてくれ、先住の方々に母を紹介してくれる

6月になり、引っ越してきている方も多いらしい

やっぱり暑くなる前にってことでしょうか

 

お泊りの私は

夕飯も食べ、大浴場にも行く

食事は、本当に美味しい

私がよく言う「よそのお母さんのご飯」を食べてる感じ

食堂やお風呂で自己紹介をする時「92歳です」言うと

その時点で相手は受け入れてくれる

「齢を言う作戦は有効だね

 

来る時は泊まるつもりなので、姉にマットと低めの枕も購入してもらう

 

母は、覚えなくちゃならない事が山積み

部屋の鍵の開閉

実家は縦に入れる→横に入れる

エレベーターに乗り慣れてない

乗ると行き先階を押さず椅子に座る

「お母さん、これじゃミイラになるまで移動できないよ」

部屋から出る時に、ドアの鍵を開けられない

そんなに難しい鍵では無いのに・・・かなり手こずる

「これじゃ、食事の時間に間に合わなくて、腹ペコで倒れちゃうよ」

 

 

部屋から移動する時、私は黙って母の2メートル後ろを歩く

私に頼りたい母 

「そうね、自分で行動しなくちゃね」

「そう、そういう事!」

インターフォンの使い方や、生活に関する事項は・・・大きく書いてとにかく貼る

 

あれこれ用事が重なり・・・ 

=10日後訪問= 

鍵開閉

エレベーターも

おっ!頑張ってるね

「この頃4時くらいにはお風呂に入っちゃうの、その方が夜が楽でいいのよ」

「よそのお部屋にお呼ばれしたのよ~もうね、荷物がいっぱいだった」

「家に帰ってきたら、すっきりしていてホッとしたわ」

「皆さんもスタッフもいい方で、親切にしてもらっていて、私は本当に幸せよ」

 

食事の時にご一緒する方も数人出来たそうで・・・

 

そう言えばこのマンション、もちろん母が最高齢

70~80歳代の方が多く、皆さんはつらつとしている

テニスクラブやプールに通ってる方や、たぶん60歳代後半(推測)の男性は通勤してるようだ

女性一人の方が多く、食事の時は「ご一緒させて」と数人で楽しそうに食べている

その反面、夫婦で入居されている方達は、話もせず黙々と・・・

 

 

「来週は来ないよ、今度は10日後ね」

「大丈夫よ~」

やれやれこれで一安心

の 3日後の朝、スタッフからの電話

「朝起きたら手が切れていたそうで、これから病院に行きます」

んん

 

「10針縫いました」

ひゃ~

 

 

 

その日の午後には姪夫婦が訪問、お昼を食べに外出し転倒

ってことで、

 

行く予定では無かったけど、これから母の所へ行ってきます

もちろんお泊りで

 

= ご報告 =

「朝起きたら、シーツに血が付いていて、何かと思ったら

左手親指下の膨らんでいるところが、バックリ切れていたの

痛みは無いのよ

絆創膏を張って朝食を食べに行ったら、スタッフが気が付いて病院に行ったってわけ」

 

「あっそう

「で、〇〇が夫婦で来てくれたから、お昼を食べに外に行き、どっかで転んじゃったのよ~」

「はふぅ・・・」

午前中に10針も縫い、血圧も上がってふらついてたようだ

 

高校生の夏 友人が、庭を歩いていて何かにつまづいて転んだ

手のひらに付いた砂を払っていたら・・・膝パッカリ

痛さも出血も無いのに・・・パッカリ

「何針も縫って遊びに行けなかった~あれはかまいたちだ」

「かまいたち?」

「真空状態の空間があって、そこに踏み入れたらパッカリ・・・なんだって!」

「ヒャ~怖~~い」

夏休みが終わり先生に「嘘おっしゃい!あなた、男子のバイクに乗って事故を起こしたんでしょ!!」

と言われ、激怒していたっけ

 

 

だから、私は母の傷は「かまいたち」だと思っている

 

左ひじの擦り傷は日にちが立てば治るでしょう

 

「血の付いたシーツは?」 「洗ったわよ

「それから、今日あなたが来るから布団干しておいたわ」

「その手で

「全然大丈夫よ~」

「あっそ

 

3週間目の母の日常はというと

「本当にここに入って良かったわ」

「美味しい食事を頂いて、気楽に生活できて、私は幸せだわ~」

「そうかい そうかい」

表情も穏やかになり、落ち着きを取り戻したようだけど

探し物はまだまだ続いているし

でも

「今度来る時に、爪切り持って来てくれない?爪が伸びちゃって・・・」

「爪切りは小さい引き出しの下の段、見てごらん?」

「ひゃ~あったあった!あなた凄いわね~この部屋の事何でも知ってるねぇ」

「知ってまっせ~~」

 

軌道修正を兼ねて、訪問は続く

 

 

コメント (8)
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