応天の門 1〜10巻
漫画、灰原薬
右が主人公 菅原道真、
左が在原業平。
現在、学問の神様である菅原道真と
伊勢物語で有名で歌人としても有名な
色男 在原業平です。
平安時代、
艶男の検非違使の業平と
頭の良いひきこもり学生の道真が出会い、
都で起こる怪異と噂のある事件とかを
キチンと筋道立てて道真が解決するという
現代で言うところの刑事バディものって
ところでしょうか。
賢いけど世間知らずで頑固な道真と
酸いも甘いも噛み分けた業平のコンビなので、
道真の方が年下なのに偉そうでも
業平は気にしない大人です。
もちろん、業平には分からない
学問で身につけた知識で難事件を解決するのは
道真くんなんだけどね。
平安時代のアレコレの歴史的文化的なお話の
解説もついてるので、
お勉強になります。
古文も平安時代も好きなので楽しい。
最初。道真は賢いけど引き籠りな
世間知らずのボンボンだったので
権力は嫌いと藤原家には近づかないよう
藤原家に目をつけられないようにと
気をつけてました。
しかし業平と行動することで
道真が思っている以上に世間は汚いことに
少しだけ気がつき始め、
権力に近づかないと正せないというふうに
思い始めている様子。
それがとても危なっかしくて
ハラハラドキドキします。
有名人物なので、
歴史を踏まえるしかないですが、
業平とバディだし
どこまでやるんだろう。
内容も時代背景も
在原業平と菅原道真っていうのも
絵も凄く好きです。
業平の色気がダダ漏れてるなと。
漫画を揃えようか悩みます。
10巻表紙は、菅原道真と藤原基経。
この漫画では、おそらくラスボス的存在で
暗躍しまくりの藤原基経。
(中ボスかもだけど)
今まで基経の中の道真は
便利な島田忠臣の弟子で菅原是善の息子に
道真ってのがいるらしい程度の認識でしたが、
10巻でとうとう、
基経が道真をキチンと認識してしまいます。
コレによって、道真は
政権争いにガンガン巻き込まれていきそうな
気配です。
最初の頃の勧善懲悪的な
明るさのあるノリから
どんどんと怖いドロドロしたものに
なってきました。
でも面白い。