お寺さんの行事で京都の神護寺と東寺に行ってきました。
神護寺は、岡山の和気清麻呂が創建(高雄山寺)した寺で廟もあります。
さらに神護寺寺領絵図に足守庄図(岡山市足地区)があります。
空海や最澄とも縁が深く、真言宗学問の発祥の地とも言えます。
写真は金堂です。バスから降りて、片道、下り階段・上り階段と約30分の運動が必要でした。
東寺は、岡山県新見の新見庄を庄園としており、その記録が百合文書として遺されています。
中世の社会経済の一端を伺うことができ、今現在も研究が継続されています。
中でも、新見庄での鉄の生産と京都との経済活動も興味深く、中世の鉄の経済的価値、新見庄の鉄生産の状況が段々と解き明かされています。
総社市阿曽地区は江戸時代に鋳物産業が盛んで、その背景に鋳物師の独占販売を朝廷から許可される真継家の「鋳物師職許状」を得ていたことも大きいと思われます。許状を発行する権利は、中世に新見庄の豪族新見氏が鉄の商取引で確立してきた朝廷の権威を背景にした権益で、新見氏が衰退時に真継家に引き継がれ(乗っ取られ?)たことも、この百合文書からも推察されています。
神護寺・東寺共に朝廷を背景に空海と共に栄えてきたことに改めて思い知らされました。
写真は東寺五重塔と八重桜です。逆光なので塔の写りはよくないです。
なお、21日は弘法市が境内で開催され、多くの出店があり、大変な賑わいでした。