「電力改革」の大ウソ 「週刊現代」2013年4/20号より
古賀茂明氏:1955年長崎県生:東京大(法)-経産省を自主退職.
送電・発電の分離,東電の倒産処理など反原発の改革派.

安倍政権が「電力の改革方針」を閣議決定し
新聞に「発・送電分離」の見出しが躍った.
しかし,「電力会社の既得権は全て守る」と
霞ヶ関文学(官僚文法)で書いてあることをご存知だろうか?
「電気事業に携わる技術・人材といった蓄積を活かす」という
官僚が書いた文言.
この意味は,改革をしても電力会社の破綻は避けますよという意味だ.
次に発電・送電分離はどうか.
法案を2015年通常国会に「提出する」だったのに
閣議決定で,「提出を目指す」に変わった.
この官僚が書いた霞が関文学の意味は,
「法案提出に向け頑張れば,法案提出ができなくても良い」という意味です.
実は,閣議決定の中で「発・送電分離」という言葉は出て来ない.
「法的分離の方式」による送配電部門の中立性の確保と書いてある.
霞が関文学(官僚)で解読すると,この意味は
発電会社と送電会社の両方を1つの持ち株会社の下に置く意味だ.
本来は,発電会社と送電会社を分離して完全な別会社にすべきなのだが
それをやらない.
電力会社の嫌がらせで他企業の参入を邪魔することができる.
こんないい加減な改革案が出てくるのは,
今でも電力会社に天下りを受け入れてもらっている経産省が
改革法案を作っているからだ.
さらに(官僚が書いた法案で)驚いたのは,
「原子力政策で(略)政策変更等に伴い(略)不利益が生じる場合は,
(略)必要な政策的措置を講じる」という文章.
この意味は,
原発の安全規制が厳しくなって伴う電力会社の負担増を
(国民の)税金や電力料金でまかなうことを認めるという意味だ.
経産省と自民党がやる限り,電力改革は形だけで
国民は再びダマされることになる.
----古賀茂明氏の引用終わり----
過去記事
経産省と新聞の「発送電分離」はイカサマ:真実の発送電の分離は?
http://blogs.yahoo.co.jp/permer4_4/31321609.html
発電と送電の分離を簡単に説明:原英史(えいじ)氏 動画8分
http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=YEIT2qajFAQ
古賀茂明氏:1955年長崎県生:東京大(法)-経産省を自主退職.
送電・発電の分離,東電の倒産処理など反原発の改革派.
安倍政権が「電力の改革方針」を閣議決定し
新聞に「発・送電分離」の見出しが躍った.
しかし,「電力会社の既得権は全て守る」と
霞ヶ関文学(官僚文法)で書いてあることをご存知だろうか?
「電気事業に携わる技術・人材といった蓄積を活かす」という
官僚が書いた文言.
この意味は,改革をしても電力会社の破綻は避けますよという意味だ.
次に発電・送電分離はどうか.
法案を2015年通常国会に「提出する」だったのに
閣議決定で,「提出を目指す」に変わった.
この官僚が書いた霞が関文学の意味は,
「法案提出に向け頑張れば,法案提出ができなくても良い」という意味です.
実は,閣議決定の中で「発・送電分離」という言葉は出て来ない.
「法的分離の方式」による送配電部門の中立性の確保と書いてある.
霞が関文学(官僚)で解読すると,この意味は
発電会社と送電会社の両方を1つの持ち株会社の下に置く意味だ.
本来は,発電会社と送電会社を分離して完全な別会社にすべきなのだが
それをやらない.
電力会社の嫌がらせで他企業の参入を邪魔することができる.
こんないい加減な改革案が出てくるのは,
今でも電力会社に天下りを受け入れてもらっている経産省が
改革法案を作っているからだ.
さらに(官僚が書いた法案で)驚いたのは,
「原子力政策で(略)政策変更等に伴い(略)不利益が生じる場合は,
(略)必要な政策的措置を講じる」という文章.
この意味は,
原発の安全規制が厳しくなって伴う電力会社の負担増を
(国民の)税金や電力料金でまかなうことを認めるという意味だ.
経産省と自民党がやる限り,電力改革は形だけで
国民は再びダマされることになる.
----古賀茂明氏の引用終わり----
過去記事
経産省と新聞の「発送電分離」はイカサマ:真実の発送電の分離は?
http://blogs.yahoo.co.jp/permer4_4/31321609.html
発電と送電の分離を簡単に説明:原英史(えいじ)氏 動画8分
http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=YEIT2qajFAQ