言わなければならない事は言わないと前には進まない

生活する中において言わなければならない事や、他の記事で共感したことなどを中心に。今その時の思いを表す。

脱原発は、左翼が主導する限りは実現できない!!天木直人

2014-02-11 05:45:56 | 言いたいことは何だ




天木直人のブログより~~

2014年02月10日



今度の東京都知事選の正しい評価  



                  
今度の東京都知事選は
安倍自民党政権が猪瀬知事をスキャンダルで辞任に追い込み、
自らに都合のいい都知事にすげ替えて東京五輪を思うように運ぼうとしたものだった。
 
 
野党に有力な候補がいない中で、これほど盛り上がらない都知事選挙はなかった。
 
そんな中で脱原発を唱える細川・小泉元首相連合が安倍政権に異議を唱える形で登場し、がぜん東京都知事選が面白くなった。
 
脱原発で小泉劇場が起き、細川知事が誕生すれば、間違いなく国政を揺さぶる政局になる可能性が高まる。
 
だからこそ安倍自民党政権はこれ以上ない危機感を抱いた。
大手メディアと結託した細川・小泉潰しは誰の目にもわかるほど
露骨で異例なものだった。
 
 
初めは細川元首相の過去の政治資金疑惑を囃し立て、
それが不十分と見れば今度は一転して細川・小泉隠しに走った。
 
それでも、小泉元首相の、
「3・11によって原発を推進した自分は間違っていた」という素直な反省と明確な脱原発宣言の連呼
 
によって脱原発を願う有権者が動けば、小泉劇場は起きた可能性があった。
しかし、脱原発派の一本化はかなわず、それどころか最後まで足の引っ張り合いが続いた。
 
こうして細川・小泉の反乱は不発に終わったが、しかし私は日本の脱原発に向けた政治的動きはこれからが本格的になると確信している。
 
その理由は極めて明白だ。
脱原発を願う都民の多くは細川・小泉連合を支持した。
 
脱原発は、いわゆる左翼が主導する限りは
実現は出来ない。
 
細川・小泉両元首相のようなかつての権力者の中から、
脱原発を進めようとする巨大な権力に対抗する有力者が出てきてはじめて国民的運動に発展するのだ。
 
細川・小泉元首相の脱原発の思いは本物である。
 
そして脱原発の動きの正しさはこれからますます証明されていく。
 
なぜならば放射能汚染水のコントロールが出来ないまま、
福島原発事故の諸問題はこれからが深刻になっていくからである
 
そしてそれは安倍自民党政権とその官僚たちでは対応できない。
 
それは東京五輪の開催さえも危うくするだろう。
我が国の原発政策の根本的見直しが避けられなくなるのは時間の問題である。
 
その時こそ、細川・小泉元両首相の脱原発を掲げた政治運動は、
脱原発新党となって安倍自民党政権に政権交代を迫る一大政局に発展するに違いない。
 
今度の東京都知事選の細川・小泉連合の敗北は、
日本が脱原発に向かう出発点であるととらえるべきである
 
(了)
 
 
 



 
今回、
共産党という邪魔者が入ったことが実現を不可能にさせてしまった。
 
共産党の思惑?は、細川、小泉両氏の「脱原発」の訴えを、
安部の露骨なまでのマスコミ統制の後押しをするという形で
皮肉にも実現してまった。
 
その事が「脱原発」の実現より、
市民運動が優先、理想と唱える人達に分かっていないのが残念。
 
「絵に描いた餅」で腹がいっぱいになるという、
この不思議な感覚の持ち主たちの集団は、
細川を抜き2位ということが勲章らしい。
 
一体、今まで何を求めて「脱原発」を叫び続けてきたのか?
不思議でならない。
 
真の目的は何なのか?
 
運動することそのものが目的の、自己陶酔状態なのか?
実現めざすのが目的なのか?
もはや、この集団は分からなくなっているとしか思えない。
 
小さい理想も実現しながら、
大きな目的(脱原発)が強力な権力と互角に戦えるのなら、
それがベストではある。
 
しかし、
全てを後回しにしても、実現できるかどうかという権力を前に、
何の為に理想論を振りかざしているのか?
それこそ、イデオロギーの枠を出ていない。
トップに立って、決断を強いられる経験のない人に多い心理のような気がする。
 
生きた政治や運動をしないと、「脱原発」は永久に実現しないと思う。
「脱原発」をこの集団の「オモチャ」にしてほしくない!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


都知事選の意味と成果。白川勝彦

2014-02-11 05:42:25 | 言いたいことは何だ




 
 

都知事選の意味と成果



14年02月10日
No.1650
都知事選の結果が出た。
細川氏は落選したが、私はあまり落胆していない。
 
マスコミにあれだけ意図的な報道をされたのでは、
勝てる選挙も勝てなくなる。
 
明治初期や昭和の大政翼賛会選挙の時のような言論統制を彷彿とさせるようなものであった。
 
しかし、多くの国民にそのような認識がないことが、私に大きな危機感を覚えさせるのである。
 
圧倒的な国会の多数を嵩にきて、安倍首相は何をやっても許されると思っているようだ。
安倍首相がやろうとしている政治は、伝統的な表現でいえば間違いなく“右翼反動の政治”だ。
 
安倍首相としては、本当は田母神氏を擁立したかったのではないか。
しかし、田母神氏では当選が望めないので、已むなく“勝てる候補”として舛添氏を推薦したのであろう。
 
平成22年8月の総選挙で自民党が惨敗した時、
「自民党の歴史的役割は終わった」と宣言し自民党を出ていった
舛添氏を、何のケジメもなく推薦する安倍首相の神経を、
私は理解することができない。
 
要するに、選挙に勝てれば何でも良いのだ。
 
その安倍首相がいま一番やりたいことが、
原発再稼働であり、原発輸出なのである。
 
それにストップを掛けようと安倍首相の前面に立ち塞がったのが、細川・小泉W連合なのだ。
 
そして共産党や社民党だけでなく、幅広い人々がその周りに一挙に集まったのだ。
 
原発再稼働を阻止するためには、
これまでとは違う多くの人々が立ち上がらなければならないのだ。
 
舛添氏も「原発は徐々に減らしていかなければならない」と言わざるを得なかった。
どうせ得意の口先だけのことだが…。
 
元首相と言えども、組織がなければ“ただの人”に過ぎない。
小泉首相は自民党の方針と真っ向から対立している。
細川氏を総理大臣にした日本新党も、雲散霧消した。
その関係者の多くは民主党にいるが、その民主党はいまも半身不随状態である。
 
 
だから元首相と言っても、二人はその個人的信用だけを頼りに立ち上がったのである。
 
二人の個人的決起が、1か月足らずで95万票余を集めたのだ。
選挙を知っている者にいわせれば、見事といわざるを得ない。
 
マスコミが二人の選挙運動(といっても、タッグマッチの街頭演説なのであるが)をもっと報道してくれたら、
細川氏の得票は少なくとも倍に伸びたであろう。
 
そうすると宇都宮氏の票と微妙な反応が生じ、細川氏と舛添氏の接戦となったことだけは間違いない。
 
選挙戦術に関しては、いろいろと言いたいことがある。
足りないことは様々ある。
しかし、それは戦術の問題に過ぎない。
 
重要なことは、細川氏と小泉氏が立ち上がったことなのである。
 
この二人が今後どのような活動をされるのか、
私は詳細を知らない。
 
だが、原発再稼働反対は、いまや国民の世論である。
これだけはマスコミもどうにもできない筈である。
今回の都知事選は、その序章に過ぎないのだ。
 
それでは、また。
 
 
 
 


 白川勝彦
 1945年6月22日新潟県十日町市で絹織物業をしていた家庭の9人兄姉の末っ子として生まれる。
地元の小中高の学校を卒業し、1963年東京大学文科1類に合格。1968年東京大学法学部を卒業。1971年司法修習を終え、弁護士となる。
1975年30歳になった時、政治家をめざし衆議院選挙に立候補することを決意し、郷里の新潟4区(当時・現在の新潟6区)で政治活動を始める。最初の選挙では敗れたが、1979年の総選挙で大平首相の応援を得て34歳で初当選(以後6回当選)。宏池会に所属し、大平首相・鈴木首相・宮澤首相の薫陶を直接受ける。加藤紘一代議士は、私の文字通りの兄貴分。
国土政務次官・郵政政務次官・商工委員長などを務めた後、1996年11月自治大臣・国家公安委員長に就任。自民党では、総務局長・団体総局長・新潟県連会長などを務める。
2001年2月公明党との連立が固定化していくこと、また加藤の乱で党内リベラル派が殲滅されたことで自民党を見切りをつけて離党し、公明党の政権参加を批判する新党・自由と希望を設立し2001年7月の参議院選挙の比例区に出馬するも敗北。
現在いずれの党にも所属せず、自由な立場からこのWebサイトで政治的メッセージを発信しているものである。戦うリベラリストでありたいと思っている。政治家である矜持は捨てていないが、あえてバッチを求めるつもりはない。