バイデン副大統領に全面降伏を迫られていた安倍首相。 天木直人
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きょう2月12日の早朝のTBSニュースで
衝撃的なスクープが流された。
昨年12月初めに訪日したバイデン副大統領に安倍首相が全面降伏を迫られていたというのだ。
靖国参拝に二度と行くな、という事ではない。
TPP交渉で無差別自由化原則を飲めと迫られていたというのだ。
しかもその要求は同席者を排除した二人だけの首脳会談の場で行われたという。
この驚くべきスクープについては、
きょう2月12日のどの朝刊も一切報じていない。
TBSの誤報か。
それともこれから各紙が大騒ぎをして後追い報道をするのだろか。
もしこれが事実であれば安倍首相はTPPを脱退するか、全面降伏するしかない。
安倍首相は靖国参拝で米国を怒らせた。
しかし、これは安倍首相の歴史認識にかかわる以上、
政治家の信念として安倍首相は曲げるわけにはいかない。
だからこそ安倍首相は普天間移設や集団的自衛権行使容認を急ぎ、軍事面で全面的従属を急いで帳尻を合わせようとしているのだ。
なんとか日米同盟をつなぎとめようとしているのだ。
TPPもその一環である。
少なくとも政府やTPP推進論者はそう言ってきた。
TPPはアジアにおける日米安保政策の一環であると。
そうであれば農産品の無差別自由化原則を飲むしかない。
靖国と日米安保の両面で米国と対決することは出来ないからだ。
私は安倍首相がTPP交渉参加に踏み切った昨年3月当時、
これでTPP問題は終わったと書いた。
米国の対日構造改革要求は理不尽を極め、最後は日本が全面降伏させられるのがこれまでの交渉の歴史であった。
今度のTPP交渉は、米国の対日構造改革要求の総決算だ。
だからその要求も、最も理不尽で強引なものになる。
TPP交渉に参加する事によって、日本政府はあらゆるエネルギーを消耗させられ、挙句の果てに全面服従を迫られるだろう。
もはやTPP交渉の是非について国内論争を続けても無意味である。
もはやTPPは全面降伏か脱退かどちらかに終わる。
私がTPPは終わったと一年前に書いた理由はそういう意味なだ。
そして、TBSのスクープ報道が正しいのであれば、その私の予言が現実になったという事である
(了)