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ライセンスを剥奪される悪徳銀行 

2014-02-15 05:39:44 | 言いたいことは何だ

ライセンスを剥奪される悪徳銀行 



タグ:解説, 経済, 国内

タチヤーナ タブノワ

3.02.2014, 17:05
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ロシアの与党「統一ロシア」の議員たちは、銀行が破たんした場合、銀行の所有者らに、私有財産で預けられていた預金を払いもどす責任を負わせる法案を提出する意向。近いうちにも、ロシア下院(国家会議)に民法および銀行法の改正案を提出する予定だ。



ロシア中央銀行は現在、ロシアの銀行システムの基準に合わない金融機関のライセンス剥奪している。議員たちは、銀行の破たんなどが生じた場合、銀行の所有者が、預金者に対する責任を負い、私有財産で預金の払い戻しをするよう提案している。高等経済学院のヨシフ・ジスキン教授は、銀行家は利益を得るだけでなく、「ポケットマネー」で損害を支払う覚悟も持たなければならないと述べ、次のように語っている。
「中央銀行が行っているロシアの銀行システムの改革により、銀行が度々、虚偽情報を流していることが分かった。そのような銀行によって、正直な活動を行っている銀行が、返済義務を負うことになり、被害を受けている。そのため、銀行の上層部だけでなく、所有者にも責任を負わせる必要があると考えられた。なぜなら、何の責任も持たない所有者たちが、銀行の上層部に圧力をかけることがあるからだ。銀行家たちは、財産とは利益をもたらすだけでなく、責任を負うことでもあるということを理解しなければならない。」
ロシアには、預金保険制度がある。金融機関が、預金などの払い戻しができなくなった場合、預金者たちは保護される。払い戻しは短期間で行われる。限度額は、70万ルーブル(約2万ドル)。
ロシアでは昨年11月から、ライセンスを剥奪される銀行が相次いだ。新しい銀行だけでなく、中堅銀行や大手銀行も破たんした。その原因には、犯罪的活動や成果の上がらない活動実績だけでなく、銀行分野における新たな規制も含まれた。
ロシア下院予算委員会のエヴゲーニー・フョードロフ委員は、ロシアは、より厳格な銀行規制「バーゼル3」を導入し、その基準に適合できなかった金融機関もあったと指摘し、次のように語っている。
「ロシアは2014年から『バーゼル3』を導入した。そして、数十行の銀行が、『脱落』した。『バーゼル3』は、非常に高い規制水準だ。すなわち、膨大な資本と銀行内部の大きな保証が必要とされる。ロシアの銀行管理の厳しさや保証の大きさは、例えば、イタリア、ドイツあるいはフランスなどよりも約5倍は高くなっている。すなわち、ロシアは、銀行管理において最も高い水準を持つ国の一つとなった。」
自由市場経済にとって、このような厳しい規制は最適な政策ではないかもしれない。だが、一般の国民にとっては重要だ。なぜなら、銀行が自由に使用できる資金が厳しく定められたことにより、預金が保護されるからだ。正直な活動を行っている銀行は、法改正を心配する必要はない。だが、国民の預金を自由に使える資金として利用することに慣れてしまった銀行は、私有財産が「危険にさられる」ことで、考えを改めるかもしれない。
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