言わなければならない事は言わないと前には進まない

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ワイドナショーの安倍首相出演は「放送法違反」

2016-04-18 12:40:24 | 言いたいことは何だ



ワイドナショーの安倍首相出演は「放送法違反」




 17日放映予定の、安倍首相出演のフジTV 松本人志のワイドナショウ番組(録画)は、熊本地方を大地震が襲い大変な被害が生じた上に、犠牲者数もさらに拡大しつつある状況下では、放送するのは相応しくないとして中止になりました。一国のトップがそんなことをしている場合ではないのは当然の話です。

 そもそも首相がTVに出演しようとした背景には、目下闘われている北海道5区補選の状況が思わしくない上に、参院選にぶつけようとしている衆院選の見通しも芳しくないという事情があって、何とか好転させよう・好感度をアップさせようとしたからと思われます。出演すれば本当に好転するのかは勿論別問題ですが・・・・・^^)


 しかしこの間、高市総務相は国会で、「一つの番組内でも政治的に公平中立を欠けば停波もありうる」と、識者にたしなめられても改めずに繰り返し発言し、安倍氏もそれを肯定し続けて来ました。

 さらには2014年の解散当日に安倍首相が生出演した『NEWS23』(TBS)で、アベノミクスの効果を実感しないという街頭インタビューの内容に安倍首相がキレて、解散に引き続いた総選挙時に、官邸は在京テレビキー局に対し“選挙期間中は公平中立、公正な報道を”という文書を送りつけてます。

 そんな経緯を全く無視して、それこそ自分が思いつくと権力を行使して、選挙期間中にもかかわらず勝手にTV番組に登場するとは言語道断・放送の私物化です。

 

 ブログ:「日本がアブナイ」氏(女性)は、フジTV~松本人志~安倍晋三の密着度について解説したうえで、「そもそも安倍首相が衆院補選の真っ最中にワイドナショーに出演すること自体が問題」、「選挙中、特定政党の代表をひとりだけテレビに出演させるというのは、まさに安倍内閣が問題視している不偏不党、公正中立性を欠く放送に当たるのではないか」、と述べています。

 

 また「まるこ姫の独り言」氏は、菅官房長官が相次いでTVに出演して「民共合作」の批判を行っているという記事を紹介したうえで、「一つの番組内でも政治的に公平中立を欠けば、停波もありうると何度も国会で言ってきた政府与党だが、何のことはない自分たちには適応外だと思っているのかもしれないが、安倍も菅もテレビ出演に余念がない。ご都合主義にもほどがある」と述べています

 

 次に紹介するLITERAの記事も女性記者が執筆したものです。

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地震で放映中止、松本人志『ワイドナショー』の安倍首相出演は

そもそも放送法違反だ! 選挙テコ入れ協力の偏向

LITERA 2016年4月17日

 本日、放送される予定だった安倍首相出演の『ワイドナショー』(フジテレビ)だが、熊本大地震発生のため休止となった。安倍首相が同番組の収録に参加したのは、14日夕方。その後、21時26分に最初の地震が起こり、昨日16日深夜の本震によって被害がさらに拡大したことを受け、放送見送りを決定したようだ。

 番組では、松本人志をはじめ、MCの東野幸治、南海キャンディーズの山里亮太、指原莉乃、社会学者の古市憲寿らゲストとともに安倍首相がフリートークに参加したといい、古市氏も番組休止決定後に〈東野さんが安倍首相に「気が短いんじゃないか」と突っ込んでいたり、木曜日夕方の収録はとても面白かったです〉とツイートしている。緊迫した救出活動がつづき、連続する大きな地震に不安が増す被災地のことを考えると、呑気に放送する内容ではなく、休止は当然といえる。

 

 だが、地震の有無とは関係なく、この時期に安倍首相が出演する情報バラエティ番組を放送することは“暴挙”だった。

 というのは、今月12日に北海道5区と京都3区で衆議院補欠選挙が告示、現在は選挙期間中だからだ。

 そもそも、自民党は2014年の総選挙時に、在京テレビキー局に対し“選挙期間中は公平中立、公正な報道を”という文書を送りつけている。この文書送付は、解散当日に安倍首相が生出演した『NEWS23』(TBS)で、アベノミクスの効果を実感しないという街頭インタビューの内容に安倍首相がキレたことがきっかけだった。つまり自民党は、この文書によって「選挙期間中の自民党批判はやめろ」という圧力をかけたのだ。

 

 他方、選挙期間中に自民党党首である総理が野党の同席もなく単独でテレビに出演し、和やかに芸能人たちとトークを繰り広げる……。これこそ“公正中立”に反した放送法違反だと言うべき行為だろう。

 事実、安倍首相が今回、『ワイドナショー』への出演を決めた背景には、参院選の前哨戦といわれる補選での“劣勢”が関係している。

 

「『ワイドナショー』への出演が発表されたのは今月の10日ですが、じつは急に出演が決まった。その裏には、4月のはじめに北海道新聞が出した補選の調査結果があります。町村信孝元官房長官の娘婿である和田義明候補が野党の池田真紀候補に4ポイント差で負けているというもので、この調査データに自民党は真っ青。なにせ町村さんの盤石な地盤を引き継いだ“弔い合戦”にもかかわらずこの結果ですから。これはまずいということで、安倍首相自ら北海道の有力者へ次々に“直電”するなど対策を講じていましたが、一気に巻き上げるため、もっとも訴求力があるテレビ出演を決めたんです」(新聞社政治部記者)

 

 さらに、安倍首相を駆り立てているのは、北海道5区での形勢不利だけではない。本サイトで既報の通り、党本部が調査会社を使ってひそかに行った衆院選の情勢調査データも想定を大きく下回り“過半数割れ”の可能性が出てきてしまった。そのためにも今回の補選は、絶対に負けられない選挙なのだ。

 直接、補選のアピールをすることはなくても、“党の顔”である安倍首相の良いイメージを植え付けられる番組は何か──そこで選ばれたのが、『ワイドナショー』だったというわけだ。

 たしかに、『ワイドナショー』は安倍首相にとって現在、最高にアピールできる番組だろう。同番組は10%台を叩き出すこともめずらしくない高視聴率を維持しているだけでなく、毎回と言っていいほど番組内での松本や出演者のコメントはYahoo!ニュースで取り上げられ、大きな注目を集めている。

 

 だが、安倍首相が『ワイドナショー』に白羽の矢を立てたのは、これだけが理由ではないだろう。それはずばり、松本人志の存在だ。

「安保法制が議論になっていた際も、松本氏は番組内で『安保法制反対は平和ボケ』『反対するなら“対案”を出せ』などと安倍首相とまったく同じ主張を行い、安倍首相の愛読誌である『正論』も松本氏を褒め称えていました。安倍首相にもこうした松本氏の言動はもちろん伝わっています。安倍首相は松本氏のことを“もっとも社会に影響力のある自分の理解者”と捉えているはずですよ」(同前)

 安倍首相は、昨年の安保法制の採決前にも、『みんなのニュース』(フジテレビ)や『情報ライブ ミヤネ屋』『そこまで言って委員会NP』(ともに読売テレビ)などの民放番組に出演しているが、いずれも自分を味方してくれるテレビ局であり、『みんなのニュース』で“火事のたとえ話”によって炎上して以降は、宮根誠司や辛坊治郎、青山和弘・日本テレビ政治部副部長など、自分を擁護してくれる出演者がいる番組を選んできた。

 

 そして、今回の『ワイドナショー』には、自分と同じような思想をもつ松本という力強い味方がいる。しかも、東野や山里、指原といった芸能人たちが松本と安倍首相に本気で噛みつくことなどあるわけがなく、同じく古市にしても自民党の“歴史修正運動”である「歴史を学び未来を考える本部」のオブザーバーであり、大きな心配はない。……安倍首相はきっと、大船に乗ったつもりで番組収録に参加したはずだ。

 しかし、繰り返すが、いまは選挙期間中だ。「公平中立」をもち出すならば、少なくとも野党の議員を同席させるか、あるいはジャーナリズムの原則に従って番組が政権に批判的に迫ることができなければ、首相のテレビ出演は行うべきではない。今回の『ワイドナショー』は放送法に抵触する問題であり、放送見送りは地震とは関係なく、当然なされるべき処置だったのだ。

 

 こうした安倍首相のなりふり構わないメディアの“私物化”は論外の行為だが、それにしても、自身の番組が政治に利用されることを受け入れるとは、松本人志もどうかしていると思わざるをえない。

 松本人志の性格と権力を考えた場合、フジテレビだけで『ワイドナショー』の出演者を勝手に決めることはありえない。相手が安倍首相であっても、必ず、松本に事前におうかがいをたてているはずだ。これはつまり、松本自身も安倍首相に尻尾をふって、出演を歓迎したということだ。

 それでも、番組中に誰かが厳しい批判でもしているのであれば、救いがあるが、これもほとんど期待できない。それは前述した古市氏のツイッターを見ても明らかだ。古市氏は番組内容が〈とても面白かった〉具体例として、〈東野さんが安倍首相に「気が短いんじゃないか」と突っ込んでいた〉とあげていたのだが、これは逆にいうと、その程度しか突っ込めていない、ということだろう。

 

 同じく古市氏のツイートによると、今回の安倍首相出演回は〈再来週以降で放送予定〉とのことなので、本サイトでは引きつづき注視していきたいと思う。(水井多賀子)





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九州大地震で、政府がひた隠しにする川内原発

2016-04-18 03:26:13 | 言いたいことは何だ

九州大地震




熊本県に続いて、大分県でもたいへん大きな地震が起きました…と、

過去形で書けないような状況が現在も続いています

今、政府(地元自治体を含む)は、被災者の救出と救援に全力をあげるべき時…で

それ以外のこと(で急を要することを除いては)は、全部後回しにしてもよいくらいです

そんなことは、ぼくが言うまでもなく、おそらくみなさんがそない思ってはることでしょう


けれども、なぜか、地震の被災者の救出や救援以外のことに先に神経が向いてる人たちもいるようで、

例えば…

http://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mzponta/20160416/20160416124234.gif

http://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mzponta/20160416/20160416124235.jpg

この2枚の写真は、熊本県で最初の大きな地震があった日の翌日のニュースの映像ですが

九州本土のなかで、なぜか「鹿児島県だけが震度を表示する地図からカットされてました

(これは、ぼくがとってる朝日新聞の紙面に出てた地図でもおんなじ…でした)


これはただの偶然か?…いや、そんなはずはない

だって、(NHKの地図では)本州の山口県や四国は愛媛県の震度まで表示しているのに

地震の震源地であった熊本県の隣接県である鹿児島県だけが地図からカットされてるのは

どない考えたって、おかしい…

ぼくはこのニュース映像を見て、すぐにそない感じたんですが

もしかして、それは「ぼくの考えすぎ」で、鹿児島県ではそれほどの揺れがなかった可能性もある…

と思って、15日にネットで鹿児島県の震度を調べたら、それがなかなか見つからない…

で、ようやく、「Yahoo知恵袋」の回答欄から気象庁HPで各地の震度が記述されてるページを知りました

そのコピペがこれです↓
平成28年04月14日21時32分 気象庁発表

14日21時26分頃地震がありました。
震源地は熊本県熊本地方(北緯32.7度、東経130.8度)で、
震源の深さは約10km、地震の規模(マグニチュード)は6.4と推定されます。
各地の震度は次の通りです。

なお、*印は気象庁以外の震度観測点についての情報です。

鹿児島県 震度4  阿久根市鶴見町* 長島町獅子島* 長島町伊唐島*
          薩摩川内市神田町* 薩摩川内市東郷町*
          さつま町神子* 湧水町吉松* 霧島市横川町中ノ*
          伊佐市大口鳥巣* 伊佐市菱刈前目*
     震度3  鹿児島市東郡元 鹿児島市祇園之洲町*
          鹿児島市桜島赤水新島* 鹿児島市本城*
          鹿児島市上谷口* 阿久根市赤瀬川
          鹿児島出水市緑町* 鹿児島出水市桂島*
          鹿児島出水市野田町* 鹿児島出水市高尾野町*
          長島町鷹巣* 長島町指江* 薩摩川内市中郷
          薩摩川内市祁答院町* 薩摩川内市入来町*
          薩摩川内市樋脇町* さつま町宮之城屋地
          さつま町宮之城保健センタ* さつま町求名*
          湧水町栗野* いちき串木野市緑町*
          いちき串木野市湊町* 南さつま市金峰町尾下*
          霧島市隼人町内山田 霧島市国分中央*
          霧島市溝辺町有川* 霧島市牧園町宿窪田*
          伊佐市大口山野 姶良市蒲生町上久徳*
          姶良市加治木町本町* 姶良市宮島町*
          大崎町仮宿* 曽於市末吉町二之方*
          曽於市財部町南俣* 肝付町新富*
          薩摩川内市上甑町* 薩摩川内市鹿島町*


やっぱり、鹿児島県でも最大震度4を観測してる…

それなのに、なんでNHKは各地の震度を示す地図から「鹿児島県だけ」をカットしたのか…


ぼくは、あの「鹿児島カット地図」を見たとき、すぐに

「これは現在稼働中の鹿児島県川内核発電所周辺の震度を表示したくないんだろうな」
=川内核発電所の近くで大きな地震が起きた…ということを視聴者に明示したくなかったんだろうな

…と思ったんです

メディアは政府ではありませんけども、視聴者が知りたいと望む情報、あるいは、

視聴者に知らせるべき情報を伝達する「社会的使命」があると思います

その「使命」を果たすことよりも先に、こういうコト(=鹿児島県の震度を隠すこと)に神経を使う…というのは

ぼくの感覚では「考えられないこと」でありますが

じゃ、なぜNHK(やANN)は、「鹿児島県カット地図」を用いて放送したのか…を考えてみると

それは「政府の意思を忖度したから」としか思えないのです

(これはぼくの「考えすぎ」なんでしょうか…)


16日になってから、それまではほとんど出てこなかった鹿児島県の震度や川内核発電所関連の情報が、

メディアでもようやく出てくるようになりましたが、それはこんな情報でありました↓
丸川珠代原子力防災担当相は、運転中の九電川内原発について、観測された地震動が自動停止させる基準値を下回っているとして「現在のところ、原子力規制委員会は停止させる必要はないと判断」
(時事)http://bit.ly/1VrbJWH
(↑ひとさまのtweetより)
http://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mzponta/20160416/20160416175942.jpg



稼働中の核発電所のすぐそば(隣県)で大地震が立て続けに起きたなら

少なくとも、大きな余震の危険はなくなったな…と思えるまでは核発電を一旦止める…というのが、

隣県で被災している人たちや、川内核発電所周辺に暮らす人々、

ひいては、それ以外の日本の市民の不安感を少しでも和らげることにつながる…とぼくは素朴に思うんですが、

政府は「川内核発電所内の地震計が自動停止の基準を下回ってるから」という「形式的理由」を盾に

被災者をはじめとするぼくたちの不安感の軽減には務めてくれないのでした

それは…
今までなら、大規模な地震があれば「とりあえず安全に停止」が常識だったと思うが、今回は「意地でも止めない」という態度を貫いているように見える。今止めたら、次に再稼働するハードルがさらに高くなる。だから絶対止めるな、という判断なのか。(←ひとさまのtweetより)


「ここで止めれば、再稼働がさらに困難になる」…という理由なのか、それとも、

「こんなことでイチイチ止めたら、困った前例になる」…という理由なんでしょうか

(いずれにしても、政府が被災者や川内核発電所周辺住民の不安感の軽減よりも
 核発電所の稼働を優先していることに間違いはありません)


ここで、再稼働された川内核発電所のことを少し思い出してみると…
余震もどんどん来ているのに、免震構造を省いて再稼動した原発を止める気も無い国の政府というのは、いったいどういったものだろう。(←ひとさまのtweetより)

http://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mzponta/20160416/20160416130247.jpg


フクイチの爆発事故時の東電社長でさえ「あれがなかったらと思うとぞっとする」と言った「免震重要棟」もないままに

川内核発電所は再稼働が認められたのでした

(「免震重要棟」がなくても稼働できます…という新規制基準なんて、
 核発電所を規制する基準ではなくて、稼働を推進する基準としか思えません)


また、ぼくはこんな「驚愕するようなコト」を今、初めて知ったのですが…↓
「原子炉の停止条件に達する地震がまだ鹿児島では起きていないのだから停止の必要はない」という意見を見たが、事故のことは事故が起きてから考えればいいという発想だろうか。しかし住民避難に関する状況が再稼働認可時と現在では大きく変化している以上、稼働継続は住民の安全を無視した暴走だろう。

http://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mzponta/20160416/20160416175732.jpg

避難に必要なバスが確保できなくても「何かあれば新幹線で逃げられることにする」でその場を取り繕って再稼働(2015年8月11日)したが、それも切れた今、住民は大事故が起きた時に何でどこへ避難するのだろう。川内原発には免震重要棟もない。
(↑ひとさまの一連のtweetより)


フクイチで経験したように、大地震が核発電所の過酷事故の引き金になる…なのに

大地震では止まることが確実な新幹線で避難するから大丈夫…と言って再稼働に突き進んだ…なんて

これは「ギャグ」なんでしょうか…(と言いつつ、こういう問題で「ギャグ」を言う神経がぼくには理解できません)

(また、大地震のときには「道路が寸断される」ことが多いところ
 バスが足りるとか足りない…なんていう話をしてるのも、これまた「ギャグ」のような話じゃないですか)


…と、いつのまにか川内核発電所の話に重点が移ってしまいましたので

ここで、もとの九州大地震の話に戻りますと、

熊本で最初に大きな地震があった14日の翌15日に安倍首相は

「屋外で避難している被災者を屋内に収容すること」を指示したんでした


ぼくは、この指示を聞いたとき、はたしてこれは「被災者のための指示」なのか?…と

強い疑問を感じたんですが、それは被災県の知事もおなじだったようで…↓
首相、屋内避難を指示 「現場を知らぬ」知事が不快感(毎日新聞2016年4月16日)

 政府は15日、熊本地震への対応で屋外で一夜を過ごした避難者の屋内への収容や、避難所の状況改善に全力をあげた。熊本地震を激甚災害に指定する方針も固めた。安倍晋三首相は16日に被災地を視察する。

 安倍首相は15日に首相官邸で開いた非常災害対策本部会議で天候悪化の可能性を指摘し「安全な避難先の確保」を指示した。菅義偉官房長官は記者会見で「隣接自治体の施設や民間からの借り上げも含め、ありとあらゆる対応をとる」と強調した。国土交通省は熊本県内の旅館やホテルに避難者受け入れを要請した。首相は15日夜、官邸で記者団に「屋外で過ごしている方々も含め、全員安全な避難先に移動した」と述べた。

 河野太郎防災担当相は15日夜、記者団に対し、被災地の停電を16日朝までに解消し、ガスも16日中に復旧させると表明した。

 一方、熊本県の蒲島郁夫知事は、政府の「全避難者の屋内避難」の方針に対し「現場の気持ちが分かっていない」と反発した。熊本県庁であった松本文明副内閣相との会談で述べた。

 松本副内閣相によると、「河野(太郎)防災担当相に『今日中に青空避難所というのは解消してくれ』と強く言われた」と力説したところ、知事は「避難所が足りなくてみなさんがあそこに出たわけではない。余震が怖くて部屋の中にいられないから出たんだ」と不快感を示したという。


あの時点ではまだ、「いつ大きな地震がくるかわからない」から

屋外に避難してる人たちがたくさんいた…であろうに

そういう心情(…というか当然の心配)を無視して「とにかく屋内に」というのは

何か他の理由があるんじゃないのか?…と、勘ぐらずにはいられません

(…と言いつつ、安倍首相には「被災者の心情や不安感に対する想像力」がまったくなかった可能性もあります)


でも、大規模災害時(特に大地震時)の想像力が働かないのは安倍首相だけではなく…
頻繁に大地震が起きると、いつ崩壊するかわからない屋内で退避してとどまるなんて怖くてできない。でも規制委員会は「原発事故が起きた場合、家の中を密封状態にして屋内退避」と云っている。規制委員会は原発事故のみ単独事故の想定しか考えておらず、今回のような場合はまた想定外と言うのだろうか?
(↑ひとさまのtweetより)


考えてみたら、核発電所の過酷事故が起きたら屋内避難…とゆうのかて

その過酷事故の引き金が大地震であったなら、怖くて家の中になんかいてられないはず…だったんでした

(…と言いつつ、正直に白状すると、ぼくも今までそういう想像力がありませんでした…あぁ、恥ずかし…)


ちなみに、「被災者の心情(不安感)」への配慮よりも、何か別のことを優先したがってるのは

安倍首相だけ…ではなく、この人もまた、今、このタイミングでこんなことを言い出してるんです↓
緊急事態条項「極めて重い課題」 熊本地震で官房長官(日経:2016/4/16)

 菅義偉官房長官は15日の記者会見で、熊本地震に関連し、大災害時などの対応を定める緊急事態条項を憲法改正で新設することについて「極めて重く大切な課題だ」と述べた。「憲法改正は国民の理解と議論の深まりが極めて重要だ」とも語り、慎重に検討すべきだとの立場を示した。

 自民党は野党時代にまとめた憲法草案で、緊急事態条項の新設を明記している。


(なんか、あの人たちは、「九州大地震」以外のことを考えすぎやないのか、これ…?)


でも、こんなトンチンカンなことを言ってる人たちに憲法の「緊急事態条項」を使わせたところで…
これは有事に中央政府に権限を集中する「緊急事態条項」が、逆に事態を悪化させる可能性を示唆している。中央政府が出す政令が、逆に裏目に出る可能性もある。現地自治体への適切な権限付与と、効率的な人的・物的支援が、災害時にはより有効だろう。
https://www.facebook.com/susumu.tukui/posts/995985557159335?fref=nf

さっきNHKニュースで「昨日の地震では倒れていなかった民家が今朝の地震で全壊した」事例をいくつも報じていた。「屋内待機せよ」という東京の中央政府の指示は、明らかに現地の実情を正しく理解できていない。東京の中央政府の指示を守った住民が、逆に新たな生命のリスクに晒される可能性がある。
(↑ひとさまの一連のtweetより)


肝心の「緊急事態」の収拾には、何の効果もない…どころか、

かえって収拾を遅らせ、さらには被害を拡げる…なんてことにもなりかねません

(…というか、そうなることはほぼ確実…やろね)


でも、冷静に考えてみれば…
災害に便乗して、人々が冷静さを失い茫然自失のうちに過激な政策を推し進める、まさにショック・ドクトリン。憲法に緊急事態条項が無いことは熊本の災害対策に何の支障もない
(↑ひとさまのtweetより)


…のであり、
現行法で困難なことがあるなら、法改正や新法制定でやればよし。憲法で緊急事態条項を作らなければできない震災対策なんてないでしょうが。災害を改憲論議に利用する勿れ
(↑ひとさまのtweetより)


憲法に「緊急事態条項」がないと、にっちもさっちもいかんのか?…と言えばそんなことはまったくなく

このタイミングでこんな「関係ない話」をするのは、

「火事場泥棒みたいな振る舞い」であろうかと、ぼくは思います


ということは…
官邸には原発停止の”英断”を望む他ない。もっとも、英断どころか当たり前のことなのだが。こんな緊急事態にあって、震源付近の原発を稼働し続ける国など世界中のどこにも存在しないだろう。
(↑ひとさまのtweetより)


「緊急事態」に求められる当然の対処さえできない人たちに「緊急事態条項」を与えたところで、

そんなものは百害あって一利なし…であることは確実であります


安倍首相はこの他にも、まだ被災者の救出・救援の真っ最中…であろうことが確実な16日に

なんと「現地視察」することをブチ上げてた…のでありますが

これもまた、「被災者のこと」よりも「その他のこと」を優先して考えてるとしか思えない「思いつき」であり

じゃ、何を「被災者」より優先してんのか?…と言えば、

それは多分、「安倍首相自身」なんじゃないかとぼくは思います。