月のカケラと君の声

大好きな役者さん吉岡秀隆さんのこと、
日々の出来事などを綴っています。

なまずのひげを

2011年09月14日 | なまずのひげ



(・◇・ ) 

 !

と、
冷凍マグロ状態へと瞬間ワープさせられてしまうような出来事に、
人は時たま遭遇いたすものでございます。
先々月にも、ずっと長いことながぁ~いこと楽しみにしていた、
さいたまスーパーアリーナでのロックコンサートにおいても、
「な~んか香ばしい匂いがするわぁ~~」
とライブ中盤あたりで不思議に思って横を向くと隣の女性が、
ものすごい勢いで骨付きローストチキンを頬張っていたという、
しかももう片方の手でビールをグイングイン飲みまくっていたりして、おおっ、
なんと斬新なバーべキューふぇすてぃば~る、夏の陣!
と驚いたその隣で彼氏らしき男性がジャンボブリトーを貪り食べていたりしたので、
あ~でぃおすあみ~ご~う!
みたいな♪
もうそのシチュエーションがビンゴでツボヒットしてしまいまして、
笑いをこらえるのが一苦労でごわした。
大好きなバラードの曲中だったのだけれど・・・うぅ

そんな出来事をふと思い出しつつ鏡に映った自分の顔を見て、

(・◇・ )

 !

↑冷凍マグロ瞬間ワープ自家焙煎。 (←長い)

モードな風を吹かせるために髪を切ったら昭和な風に吹かれてしまった、
「嗚呼なにやらかまやつひろしだ嘆きの事件」から早半年、
いやもっと前だったかもしれないけれど詳細は省くとして、
(↑要するに思い出せないらしい)やっとのことで、
さなぎdeかまやつ状態から孵化に成功し、いつの間にかあたしは
立派に野口五郎。
かいさぁ~つぐぅ~ちでぇ~ 君はゴロ~♪
私鉄沿線の改札口でなくてもパンタロン履いたゴローになっていたりする。

(・◇・ ) 

 !

↑ダブル焙煎。

なんてことなのだ・・・ついでに一ドル76円とはどういうことなのかしらん、あ、
でも同じゴローでも黒板さんちバージョンにならなくてよかったわ、ふぅ~、
やれやれどっこいしょ、ここらでホッと一息お茶でも飲もうかのう、
明日はきっと晴れじゃよ、じーさんや。

なんて言っている場合ではなくてよ。

そもそもよく考えても考えなくても全ての元凶は、
このズボラな性格のせいにあるのだった。そういえば知らずのうちに、
サイズ7号からも破門されてしまった・・・。
無念でござる。
毎年新しい年を迎える毎に、
「今年はきちんとした人になる!」
と生まれてこのかた誓いを立て続けて22年(←時々記憶に摩擦が起こるらしい)。
ちっとも叶えたためしがない。
いかんぜよ、このままでは。
せめて髪型くらいはきちんとした人にせねばなるまい。
ということで再び美容院へゴー。
前回は差し出されたカタログの見開き頁に目が眩んでチョイスした挙げ句、
出来上がった自分の顔を見てショック貧血を起こしてしまったのだった。
今回はそんな即決失敗はしなくてよ、フフ、念の為に真ん中の頁からまず開いてみよう。

「これにします」

なんか回を重ねるごとに美容師くんが無口になっていくような気がするけれど、
まぁ悩み多きウェルテルな年頃なのだろう、ささ、そんな困った顔をしとらんで、
何なのかわからんが抱えたその苦悩ごと思いきってずばしっ!と断ち切ったらよかろう、
冒険なくして荒野は開けんよ、地平線を広げていくのだ、若人よ。

「できました」

あ、もうできたの? さすが素早いわぁ。どれどれ、ちょっと見せて見せて、
わぁ~すごぉ~い、お上手~~~~、ちゃんとカタログ通りになってるぅ~、
髪型だけ。
しまった、
自分の顔をカタログの髪型に事前合致させておくのを、
また忘れてしまった。
だって酉年なんだもぉん、忘れちゃうの、三歩あるくと、
コケ♪
って違う、違うのよ、

なんて語尻に付けている状況ではないのよ、どうしよう、  
これじゃあこう呼びかけられてしまうこと必至だわ、

「やぁ、アナゴくん♪」

と隣のデスクからフグ田マスオさんに。

「帰りに一杯どう、新橋で?」

(・◇・ ) 

 !

↑トリプル焙煎。

ひゅぅ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

荒野の風に吹かれるアナゴさんになってしまった・・・。
いやアナゴさんはアナゴさんだからそのままアナゴさんでいいのです。 
そして出来ることならマスオさんと仕事帰りに一杯飲んでみたいし、
その時は是非サザエさんもご一緒がいいけど、でも、
女子である己がアナゴさんであるのはいかがなものか?
そういえばよく見なくても口元も何やらアナゴさんチック。
アンジェリ~ナ・ジョリ~はあんなにボリュームてんこ盛り大サービスの
タラコデラックスでもあんなにセクスィ~でウルトラびゅ~てほ~なのに、
どうしてあたしはアナゴデラックス?

何故なのだろう?

ってそりゃぁ~顔の造りがクリムトとサザエさん程の違いだからじゃよ、
そうだよそうだよ、決まってるじゃん、笑っちゃうよね、あはははは~♪
って絶対的に笑えないのだ。
もうどうしたらええのでしかぁ? こうとなったら思い切って、
アナゴリップス協会に登録すればいいのだろうか?
などと、
環の端無きが如しの後悔をしょびんと顔に載せながら自宅に戻り、
こういうときは、いや、こういうときじゃなくてもいつもだけど、
でもこういうときこそ特に、でもいつもだよ、ってえぇいっ、
そんなちりめんじゃこの目尻の皺のような細かな事はどうでもいいのだ、
とにかくこういうときはっ、
吉岡君の姿を見て元気を取り戻そう
やっぱり吉岡君よね、
吉岡君だわ、
だって吉岡君しかいないもの、
なんてたって吉岡君ですけんのう、
サインはV
ミラクルサーブだ吉岡くぅ~~~~~~~~~~~~~~~んっ
とDVDプレーヤーに向かって突っ走った矢先、

ベキン

と、
当たった気がしもうした。
いや、当たったわ、
確かに当たったわよね、
といっても宝くじではなくて、
そんなドリームジャンボな当たりではなくて、
当たっちゃったのだと思う、
クローゼットの角に足の薬指が。

(・◇・ ) 

 !

↑もはやカウント不可能自家焙煎。

い、痛い・・・
なんか骨が折れた気がする・・・だってぇ、
「あ、折れちゃったよう」
みたいな音がしたのですのん、う、
うわぁぁ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~、
クラ。
くぬぅ、おのれぃ、こんな時にしか己の存在を主張できぬとはっ、
恥を知れぃっ足の薬指よっ!!! 
などと虚しい雄叫びを上げながらふと目を上げた先の鏡に、
アナゴ、オン。
笑ってしまいました。
泣きべそかきながら。
複雑な気分でありもうした。

いやでもちょっと待てよ、
よく考えてみたら、
人生の中で、
アナゴさんでいられる機会なんて、
そうさらさらあるとは思えない。
そうだ、
きっと今はアナゴ期なのだ。

なんて思い巡っているうちに暦はもう、
九月。
秋へと抜けていく夏の名残り空、
水の色。
風立ちぬ。
いざ、
生きめやもう、
アナゴさんとして。

まぁよかろう、
こんなときもあるってもんさぁ。
宵越しにまで気落ちした心を抱えていくなんて、
粋じゃぁございやせんぜ。
なんてたって大好きな季節が始まるのです、
落ち込んでなどいられないのですわ、
したらば私もサザエさんみたいに元気に言ってみよう、

アナゴでございまぁ~す♪



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