長いこと吉岡君のファンをしているけれど、
そういえば、
生身のご本人の姿を直にこの目で拝んだことは、
一度たりとしてない。
という事実にふと気付いた秋の夜長。
月夜を彩る鈴音の虫。
暦はもう、
あっという間の十月でございますねぃ。
その昔、テントから見上げた夜空に流れ星を見つけて、
急いで願い事を三回唱えて目を開けると、
流れ星は星の狭間をゆったりと流れていて、
それならばともう一つの願い事を唱えてみたら、
それはまだ流線型を夜空に描いていて、
なんて気前のいい流れ星くんなのかしら、
西友歳末大バザール並のサービス根性だわ、もう一丁いくぅ?
とペヤングソース焼きそば調に再び願いを唱えてよく見ると、
それは人工衛星だった。
という経験は誰もが持つ青春の一頁の痛みなのだと思う。
とまた回りくどいことを書いてしまいましたが要するに、
もしも星に願いが届くのなら、
一目でいいから実際にこの目で直に吉岡君の姿を拝んでみたい。
いやでも実際にご本人を目にしたら、
とりあえず背面から卒倒してしまう可能性899%なので、もとい、
もしも星に願いが届くのなら、
一目でいいから背面卒倒してからこの目で直に吉岡君の姿を拝んでみたい。
しかしいくらなんでも、
ひとまず卒倒してから吉岡君を背中に背負ってシベリアまで逃走したい、
という願いが叶うわけもなく(←いきなり願いが飛躍している)、
全てのことがそうであるように、
願い事にも踏まえというものがございますので、
ここはぐんと押さえて初級から、そろばんでいえば十級から控えめに、
せめて・・・、せめて・・・、
吉岡君を小脇に抱えて能登半島まで逃走したい。
我ながらナイスで控えめな願いだわ、けれども一般的に人はそれを、
誇大妄想と呼ぶのかもしれないがしかし良いのだ言いたい人には言わせておこう、
万事物事の発展は妄想が始点だとエジソンも言っていたかもしれず、
(↑秋刀魚より旬に開き直っているらしい)、
少女老いやすく皺寄り易し、
と朱子も酔いに任せてぽろっと言っていたかもしれないよ♪
ということで思い立ったが吉日祝い事は大安に。
思ってばかりでは地平線は遥か遠いままなのだ、
思ってばかりで予習復習もせず、
数学のテスト用紙を目の前にしてデスラーより真っ青になったまま後日、
赤鬼のような赤点を取ってしまったことが(幾度となく)あったわたくしは思う、
数学は拷問だ。
と。いや論点がずれてしまったわ、って、
一体何を書きたかったのかしらん? とにかく、
思っているばかりでも、
それを行動に移したとしてもやはり、
日は昇り、日は沈む。
人間、一日に与えられた時間ならばみな平等であるわけですけんのう、
そこに何を昇らせ、何を沈ませるのか、ということに、
もしかしたら何らかの意義を見いだせるのかもしれないですばい、
せめて吉岡君の育った町を見てみたい・・・
せめて吉岡君の呼吸していた町の空気に触れてみたい・・・
と恋する乙女はふと心に想ったわけで、ただそう想っただけだけれど、
いざ出陣!
思えば遠くに来たもんだと金八っつぁんはむか~しに歌っておりましたが、
高校入学と同時に親友の一人がちとばかり遠方に引っ越しをしまして、
そこは思えば近くに来たもんだと歌いたくもなるくらいに、
吉岡君を育てた町のすぐお隣さんの場所であり、
当時から頻繁にその親友の家には遊びに行っていたのに、
実際に吉岡君の住んでいた土地に足を踏み入れた事は今まで一度も
なっすぅいんぐ。
ゼロでありました。
高校生だったその当時から、親友と一緒に都内に向かう電車の中で、
一つ隣にある吉岡君の住む町の駅を通り越すたびに、
吉岡くん・・・・・・・・・・・・・きゅぃ
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と突如恥じらいの乙女となって両手を組み合わせウルルンとなったり、
よ、吉岡君・・・・そうなのよ純君じゃないのよ秀隆なのよ、うりゃぁ!
と小さな拳を平らな胸元で握ったり、はたまた時には、よ、よ、よ、よ、
よわわわわわわぁあああああ~~~~~~~~~~~~~~~~~~っ、
とキンチョーしすぎてフライングしスタート地点で団子状態になってしまった
犬ぞりチームのワンちゃんたちのような精神状態になってしまったりぃ~の、
なんといいますか極めて「距離をなるべくおきたい人」=「ヤバい人」、
と常時そうなってしまっていたのでまさか実際に吉岡君の住んでいる土地には、
到底降りられる状態ではなかったわけでそういえば、
最初の頃は他人の振りをして半径2m以内に乗車していてくれていた親友も、
いつのまにか別の車両に乗るようになってしまっていたわけであり、
しかし拝啓恵子ちゃん、
どんな状況になろうとも、
肌のハリはあの当時より(だいぶ)衰えようとも、
愛は決して衰えないのであった(←随時愛情増量中)。
うふ
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ということで思い立ったが大安、
親友二人と現地集合をする約束をして(ありがとう友よ!)、
ずっと行きたくても決して行くことのできなかった、
愛しの人を育てた町へと、
やっと足を運ぶことが決まったその日、
ドキドキしながらJRの駅へ。
運良く最寄りの駅からは、
乗り換えなしの一本で当地に行けてしまうという、
ラッキーなブルーラインの電車が通っておりなんだかとっても、
イケてます、グッ
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しかしそれは鬼のような几帳面さといいますか、
血液型で言うところの産地直送濃縮還元A型ぎゅぃっと詰まってます、
みたいな律儀さの基本的にはリンダも困っちゃうくらい各駅停車なのよね線。
しかしいいのです。
愛には行き着くその到達時間も必要。ないに越したことはないけど。
とにかく電車の席は確保できた事だし、ここは逸る気持ちを抑えて、抑えて、
抑えて、落ち着いて、落ち着いて、落ち着くのよ、落ち着きなさいってば、
一駅、二駅、落ち着くのよ、三駅、落ち着きなさいよ、四駅過ぎたわよ・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
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しまった寝過ごしてしまったっ、しかも終点まで
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急いで折り返し逆方向に乗り直して、やり直し。リラックして、
しかし気を抜いてはいけないのであってよ、ここはこうしてバランスよく、
リラ~ックス、むむぅ~、リラ~ックス、むむむぅ~、リラ~ッ、むむ~ぅ、
リラ~、むむ~、リラ、むむ、リ、む、ってあたしゃ、
温泉につかった世の塵洗う苦行僧かいっ?!
なんてな「近づきたくないヤバい人・アゲイン」となりながら、
やっとご当地に到着。はぁ~~~~~~~~~~~~~~~~何だか、
面かぶりクロール3000メートル泳ぎきった後のような気分だわ(←カッパ?!)、
なんてなかすかな達成感を心の隅に噛み締めつつ降り立った、
吉岡君の、
育った町。
吉岡君を、
育てた町。
そこに生まれて初めて足を踏み入れてみて、
駅から降り立つ人全員が吉岡君に見えてしまった。
目の前を通り過ぎていく学生達も、
相向かいでウコンの力Superをぐい飲みしているおっさんも、
推測548歩先で腕時計をチェックしているあのスーツ姿の会社員も
美白エステして体重を18キロ落とし手足をすらりと引き伸ばして
スナフキン風味のふりかけをかけたらどうみても吉岡君187号だ。
おっかさん、
おいどんは、
おいどんはぁ、
やりもうした。
感無量でごわす
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「なに一人で感慨にむせっているの?」
と背後から声をかけられて振り向くとそこには吉岡君598、599号が。
と思いきや駅前で待ち合わせていた親友二人だった。
「じゃあみんな揃ったところでちょっと町を散策してみる?」
と言われてそこで初めてまともに周りを見渡してみて、
そこは、
決して大きな町ではないけれど、
小さなよくある町なのかもしれないけれども、
けれどもそこには、
日々の呼吸が宿っていて、
人々の生活が息吹いていて、
大げさではないからこそすぐ傍に感じられる、
人生の温度がそこには確かに感じられて。
「うん、もうここで大丈夫。ありがと」
「え、でも吉岡君の町を知りたいからここまで来たんじゃないの?」
「うん、でもここだけで十分かも。ごめんね」
「って今来たばっかりなんだけど?」
「まぁいいじゃん、風子(仮名・22歳大幅にサバよみ)がそう言うなら」
そんな幼なじみだからこそできるやりとりをしつつ、
みんなで駅の改札口に向かいながら、
ふと後ろを振り向くと、
秋の日の名残をおびた町が夕闇に微かに触れていて、
それは遠景を描いた水彩画のように、
なぜかしら、
とても切なかった。
吉岡君はきっと自分が育った町やそこに住む人たちのことが好きですよね。そしてきっと,その町の人たちと同じように暮らしている。
そんな吉岡君が好きです。
駅から出たところで町の空気を感じ,また改札口に引き返した風子ちゃんの吉岡君への想いが美しくて,風子ちゃんに惚れ直しています。
ケラケラ笑いながら読んでいたけれど,最後はなぜだか涙がこぼれていました。
吉岡君が育った町の空気が伝わってきました。
ありがとう。
優しいお友達との語らいも聞こえてきそうです。別れを惜しみつつ振り返った夕闇の中の街、その街が風子さんにとって、私達ファンにとっても、どんなに憧れの場所である事でしょう。その切なさに凄く共感します。夕暮れに立つ吉岡少年にきっと逢えたのではないでしょうか。
分岐点、つづく、裏に刻まれた吉岡くんの生まれ育った街、疲れた時も優しく迎えてくれる温かい場所なんでしょうね。
”遠い風”の中で歌ってる「生まれた街の中~♪」で笑顔を取り戻した吉岡くんは素敵ですよね。
彼の歌の中に出てくる”生まれた街”への思いがとても好きです。
奈良のトークイベントで一度だけ生身の吉岡くんを拝ませてもらったけど、その時の感激は日々に遠くへ去り、今では銀幕の、そしてテレビの中の吉岡くんであって、やっぱり遠い、遠い、人です。
新しい情報もなく、毎日悶々と待つばかりで切ないですね。
返事が遅くなってしまってごめんなさいでした
本当に遠くからでもいいから、一目だけでいいから、
吉岡君の姿を拝見したいですよね・・・。
でも叶わなくてもいい、
そう思えるだけで嬉しいからという
norikoさんのそのお気持ちに、
なんかもうウルルンとなってしまいましたぁ
吉岡君を想う気持ちはみんな一緒ですよねぃ。。。
初恋の時のような真っ直ぐな純粋さを、
奇跡的に保たせてくれる人ですよね、吉岡君って。もう・・・
きゅぃ
norikoさんの仰るように、
自分の育った町が好きな吉岡君が私も好きです
さらに高みへとのぼっていく人だけれど、でも同時に、
そのままでいる、
そのままでいられる、
ということの日常の幸せを、
心に深く感じ取れる人なのかもしれないですよねぃ。
吉岡君の育った町に立ってみて、
彼から感じられる人情の厚さに、
少しだけ触れられたような、
そんな気がした夕暮れの町でした。
norikoさん、
素敵な想いを寄せて下さって、
こちらこそありがとうございました。
いつかまたnorikoさんにもお会いしたいです
コメントありがとうございます。
はい、なんだか切なくなってしまって・・・
昨日は柿を食べていたら満男君を思い出してしまい、
切なさのダブルパンチになってしまいました。
けれどもそれは吉岡君を想えばこそ生まれてくる気持ちですものねぃ。
切なくなっちゃったけれど、
でも吉岡君のファンで本当に良かったです。
そうでした、霧島さんは実際に吉岡君の姿を拝見してらっしゃるのですよね!
うらやましい限りでぃす!!
吉岡君と同じ空間に、吉岡君が呼吸していた場所に、
いらっしゃられたわけですよね・・・・・・・・・・・それは、
クラ~。
想像しただけでキンチョーして正座をしてしまいました。
お互いに来年公開される映画の舞台挨拶に行けたら嬉しいですよね
生まれ育った町を原点として大切に思う吉岡君、
素敵ですよね。
夕暮れに佇んで心を紡いでいった吉岡少年の姿は、
駅の改札口に、
行き交う人々の流れの中に、
舗道の上に、
今は呼吸のように溶け込んでいるのかもしれないですよね。
吉岡君の育った町には、
暮合い色の風が、
深まる秋の空気をそっとやわらかに揺らしていました。