「そこに山があるから」
とマロリーは言った。
マロニーではない。
意外なことにマロニーは春雨ではないらしい。
春雨じゃない?
では一体何なのだ、マロニーよ。
君は一体何者?
鍋御用達かと思えばサラダにもベリーグッドらしい。
と玉緒ちゃんが形状記憶合金のような脳インパクトで言っていた。
ホットでもクールでもいけるサーモスランチバッグ系。あ!
春雨ってほら、なんか降ると気温も身体も冷えさせちゃう冷えピタ系なので、
そりゃあホットかつクールである喩えて言うなら
ヒロユキ・サナダ、Now、的なマロニーちゃんとは違うわよね。
いやヒロユキ・サナダはその第3形態の真田広之であったときも
ホット尚且つクールであった。
かつての師匠であったサニー千葉は常夏灼熱マンボなダンディだったけれども、
高校教師の時の真田さんはザ・ホットあ〜んどクールの極みであった。
あれは真田第二形態だったのだろうか?
サナダだからサナギで華麗なトランスフォームを繰り返すの?
不死鳥なの?いや不死鳥は鳥だからサナギからは脱皮しないのよ、
タマゴから産まれるんだよ〜鳥は〜。
じゃあサナダは何?
サナギ?
サナダ、サナギ。
マロニー、マロリー。
タマゴ、タマオ。
ややこしい。
世の中はややこしいことが多い。
いっそのこと物に名前なんてなければいいのではないか?
千と千尋のカオナシのように。したらば、
カオナシその1「初めまして、あ、あ・・・」
カオナシその2「どうも、あ、あ・・・」
カオナシその1「あ、そうですか、あ、あ・・・」
カオナシその2「あ、そうなんです、あ、あ・・・」
カオナシその1「あ・・・・あ・・・・、ああ。」
カオナシその2「・・・あ・・・・ああ・・・あああ。」
カオナシその1「ひらがなの最初の文字は、あ?」
カオナシその2「答え既に言ってるやん、あ。」
って感じで何か要領が掴めない。いや正解してるけど。
つかカオナシは顔がないのであって名前はカオナシというのだ。
っていうか顔もあるよね、仮面という顔を。
あれは彼の顔であって、
草履じゃない。ましてや葉緑素を持ち忘れたゴーヤの斜め切り口でもない。
似てるけど。
というか私は何を書こうと思っていたのだろうか。
そうだ、マロニーだ。
いやマロリーだってばよ。
マロリーがマロニーを生前に食べたかどうかは多分いや絶対に食べていないのだろうけれど、
マロニー同様マロリーにも常に謎が付き纏っている。それは、
「彼は本当にエベレストの頂上に立ったのか? !」
という東スポばりの見出しで問われ続けている永遠の謎。
別の言い方をすれば、
「へいゆ〜、エベレストぉ、おわ、チョモランマぁ、いちばんうえに〜、
登ったあるか?って聞いてんねん、ボンソワ〜ルシェイシェイナマステ〜こんにちはチャオ」
という問いのループ。
「知らんがな」
と言ってしまえばそれで完だし、
「ええやんどっちでも、そんなことよりチクワ食べようきゅうり入りの」
という人が四半世紀を過ぎようとしている21世紀の世の中には大多数だと思う。
知らんけど。
そう、知らんのだ。
知らざるを得ない。
なぜ山に登るのかと問われて、
「そこに山があるから」
と答えたらしいマロリーは、もしかしたら
「(え?聞くのそれ?そんなの)そこに山があるから
(そりゃ行くしかないっすよ、当然っす)。」
と自分の気持ちの3分の2を割愛して言ったのかもしれない。
面倒だから。
っていうか説明いる?めんどくせ〜なおい。
と、思ったのかもしれないし、思わなかったのかもしれない。
と考える全く無責任な外野の私からすれば、
頂上に立ったのか辿り着けなかったのか、
それは、
マロリーとアーヴィンだけが知っていること。
そこに浪漫がある。
と思う。
わけであり。
当事者からすれば、
綺麗事言ってんじゃねぇぞ、
ババアにクソの連体修飾語つけたろかゴラァ!
となるのだろうけれど、
けれど、
余白の美しさ。
と敢えて一行ずつ行間を入れてみました。
これは森羅万象全てにおいても、
そう思う。
美しいな、と。
(↑行間が気に入ったらしい)
そして、優しいと思う。
美しくて、優しい。
最強やん。
などと、
フロリダの空の下で思ったりしている私であります。
マロリーとアーヴィンは、
チョモランマから見上げた空にどんな思いを馳せたのだろう。
それは、
彼らだけが知っている。
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