COVID-19はインフルエンザと同じ呼吸器系疾患であり、肺に始まり、
肺に終わるとも言える。
通常、感染者が咳やくしゃみをして飛沫を飛ばすことによって感染は拡大する。
具体的な症状もインフルエンザに似て、発熱と咳から始まり、やがて肺炎を発症し、
さらに深刻な症状へと進行することがある。感染拡大のスピードも速い。
コロナウイルスによる肺炎は、一般に3つの段階を経て重症化するとWHOは
発表した。
ウイルスの複製、免疫の過剰反応、そして肺の崩壊だ。
研究者のフリーマン氏によると、SARSはこの繊毛のある細胞に感染して死滅させる
のが得意だったという。
第1段階 COVID-19に関する最初期の調査では、患者の多くが両方の肺で
肺炎を起こしており、息切れなどの症状を訴えていた。
新型コロナウイルスは人間に感染すると、急速に肺を侵そうとする。
肺の空気の通り道である気管支の表面には、粘液を作る細胞と繊毛を持つ
細胞がある。粘液は、肺を病原体から守りつつ、乾燥を防ぐ。
繊毛は、花粉やウイルスなどのごみを取り込んだ粘液を押し出して、
体外に排出する働きをもつ。
第2段階 ウイルスの侵入を察知した体は、肺へ大量の免疫細胞を送り込み、
損傷を取り除き、組織の修復に乗り出す。これが正常に機能していれば、
炎症のプロセスは厳しく管理され、感染した範囲をとどめられる。
ところが、まれに免疫系が暴走して、健康な組織も含め、あらゆるものを
破壊してしまうことがある。
第3段階では、肺はさらに損傷し、呼吸器不全に陥る。
また、死に至らないまでも、肺に後遺症が残ることもある。
WHOによると、SARSの患者は肺にハチの巣状の穴が開いていたというが、
新型コロナウイルスの感染者にも同様の病変が報告されている。
過剰に反応した免疫系が組織を傷つけるせいで、こうした穴が開くようだ。
ここまで来ると、人工呼吸器が必要になる。
また、酸素を取り込む場所である肺胞と、その周りをめぐる血管の間の膜の
透過性が高まって、胸水がにじみ出てたまり、血液に十分な酸素を送れなくなる。
「特に深刻な場合、肺は水でいっぱいになって息ができなくなります。
そして、亡くなってしまうのです」と、フリーマン氏は説明する。
う~ん!なるほどね!
米コロンビア大学メイルマン
公衆衛生学部のウイルス学者の
アンジェラ・ラスムセン氏の解説
全身に行きわたる「サイトカインストーム」
コロナウイルスへの過剰な免疫反応は、体の他の器官にも影響を及ぼす。
研究では、COVID-19のいずれにおいても、肝酵素値の上昇、白血球や
血小板数の減少、血圧の低下など、全身的な症状が見られた患者がいた。
少数だが、急性腎障害や心不全を起こした例もあった。
しかし、これは必ずしもウイルス自体が全身に広がったという意味ではない。
「サイトカインストーム(免疫の暴走)」が起こった可能性を指摘する。
サイトカインとは、免疫系が警告を出すために産生する物質で、
免疫細胞を召集して感染箇所を攻撃するよう働きかける。指示を受けた
免疫細胞は、体の他の部分を救うために感染した組織を死滅させる。
人の体を外敵から守っている免疫系だが、体内で暴れ始めた
コロナウイルスのせいで、大量のサイトカインを肺へやみくもに送り込んで
しまい、大混乱を引き起こす。「銃でターゲットを撃つのではなく、
ミサイルを撃ち込むようなものです」と、ラスムセン氏は説明する。
すると、感染した細胞だけでなく、健康な組織までも破壊してしまう。
すると、事態は急変する。最も深刻なケースでは、サイトカインストームに
加えて全身に酸素を送る機能が低下し、多臓器不全に陥る場合がある。
なぜ一部の患者だけが、肺の外でも合併症を引き起こすのか正確には
わかっていないが、心臓病や糖尿病といった基礎疾患と
関係しているのかもしれない。
非常に良く判りますね。
米メリーランド大学医学部の准教授マシュー・B・フリーマン氏、
米コロンビア大学メイルマン公衆衛生学部のウイルス学者の
アンジェラ・ラスムセン氏ご両人に感謝いたします。
解説ありがとうございます。
肝臓や腎臓もコロナウイルスにかかっては、無事ではいられない。
腎臓がやられると命に関わる。2005年の医学誌「Kidney International」に
よると、急性腎障害を起こしたSARS患者のうち、91.7%が最終的に
死亡した。
と述べている。
本当に“コロナウイルス”て未知の部分もあるが
基礎疾患のある方は再度注意が必要だ!
国内においても若い方への再認識必要だ!
3蜜(密閉、密接、密集) 社会的距離2~4m
3蜜による会食によるクラスターが若い世代で
もう現時点では、若いといっても感染リスクは
避けられない。外に出ないのに限る。
不用不急を避ける。
4/18~19日の行動はしないようにね。自粛要請!
結果は、5/6日以降どんな数字が報告されるか
期待したいところ。
これからは、「命」があればどんなことでもできる。
コロナ感染で「死」でしまえば悲痛だ!友人、知人
家族も途方に暮れる。
3蜜(密閉、密接、密集)・
社会的距離・自粛要請を貫け!
一読していただきありがとうございます。