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夢の実現:工場からの廃熱を活用する

2019-11-05 18:42:53 | 日記
産業新聞には、時に驚くような感心させられるような記事がある。
電気は同時性が必要で、発電と消費がほぼイーブンでないといけないようだ。
その同時性のズレを解消するためには、蓄電設備が必要という訳だ。
そして、今日の本題の排熱は、同所性が必要で、その同所性のズレを解消するためには蓄熱材と輸送が必要というわけだ。
従来ただ捨てられていた、もしくはわざわざ費用をかけて冷却していた。
そんな排熱を蓄熱輸送できれば、エネルギーや費用の効率性はまちがいなく高まるはずだ。
夢の実現は、すぐそこまで来ているようだ。

◆工場廃熱を蓄熱材で輸送する
 空調設備施工の高砂熱学は、産業技術総合研究所が開発した特殊な蓄熱材ハスクレイを利用し、回収した排熱を
 トレーラーで輸送し、産業用空調の熱源として活用を開始するようだ。
 これにより、電力消費が削減されることは言うまでもない。
 このハスクレイは、極めて特殊な性質を持つ。
 空気に触れると、空気中の熱を吸収する性質があり、水に触れると吸収した熱を放出するのだ。

 NEDOによれば、鐵鋼や化学・窯業など国内主要15産業の工場から出る廃熱は、
 約2000万世帯のエネルギー消費量に相当するという。
 一部はコージェネレーションシステムで熱利用はされているが、その大半は廃棄されているという。
 新技術の常として、課題はコストのようだ。
 しかし、CO2削減の視点から活用が広がれば、コストダウンはまちがいなく進む。
 人間社会と同じように、誰かの産業活動が他の誰かの役に立って循環していく、そんな夢の社会が目前のようです。
 期待しています。