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「個性」は蓄積から

2022-12-10 06:41:19 | 日記
地球上には、80億人もの人がいる。
日本だけでも1億2000万人ほどの人がいる。
そんな大勢の人々から頭角を顕わすためには、独創性や個性が求められるのだろう。
だが、そんな独創性や個性は、突然に生まれるものではないようだ。
「知的生活の方法」の渡部昇一氏だ。

◆「記憶」こそが全ての思索の源泉
 氏によれば、人生はたくさんのことを覚えているほど豊かになるという。
 「独創性」や「個性」は、蓄積された記憶から生まれるものであり、
 その記憶の絶対量が不足していれば何も生まれないそうだ。
 著名な数学者の岡潔氏(文化勲章受章)も同様の考えで、十代のころは反吐がでるほど暗記したそうだ。
 なぜならば、記憶は多い方がそれによってものの感じ方が多数かつ複雑化するそうだ。
 
 同じ春の桜を見ても、小野小町の「花の色は うつりにけりな いたづらに わが身よにふる ながめせしまに」
 という句を知っているか否かで、その見える景色も違うものだ。
 同様に、戦中戦後を通じた傑物の瀬島龍三氏(帝国陸軍参謀:伊藤忠商事)もこう述懐していた。
 幼少時からお経を暗記させられたことが、のちの自身の知力の礎となったと感じていた。

 →おいらも、行尊の「もろともに あはれと思へ 山桜 花よりほかに 知る人もなし」は知っているが、
  何も生み出してはいないが・・・