そうすけ漫録

そうすけの一日の型録です。

2008年04月12日 | や行

青春の時間は真夜中にめぐる。
そうして後に「何か」としか思い出せないような「何か」だけを残す。
あれから真夜中の仲間たちはちりぢりに去り、たがいをむすんだ夢もまた粉々に砕け散ったが、今も耳の奥に、まだマイルスのペットの鋭い響きは残っている。



よせばいいのにぃ

2008年02月19日 | や行

駅前のとある地下につづく入り口をいくと、まことに薄暗い、バーでKは飲んでくれていた。

「どうしたんだ」とKは叫んだ。

どうもこうもない、あなたに突然に呼び出されて、ここにいる。

「そうすけ聞いてくれ。おれは三日前、落語を観にいってよ。あの日寒かったんでちょいと一杯ひっかけて行ったんだ。そこで大失敗。酔いと疲れと暖房で眠っちゃった。たぶん熟睡してたんだろうな。おまえ知っていたよな、おれの鼾さ。どうやら、やっちまったみたいなんだ。肩を叩かれて目が覚めたんだけど、次に出ててきた噺家がものを食べていようが居眠りしていようが、ここまで来ていただくだけでありがたいんです。ほんとうです、ありがたいんです、ほんとうです、本当ですよ、なんていいながらよ、酔っ払いの噺をやりやがんの。でも、そんときは馬鹿笑いしてたの。でさ、今朝、起きましょうというときに、ひょいと、あれはおれにあてつけて、やった噺だったんだって気がついちゃったの。もうはずかしいやら、ばからしいやら、朝から胸が悶えくるしいというわけなんだ」

うつろな目をむけたKは昔のKではなかった。

「たぶんよ。楽屋で言ってんだよな。あちらで眠っている方、こちらで食べている方。おれの芸が悪いんじゃない。今日の客が悪いんだ」

なんという妄想だ。

「そうだよ、おれが悪いんだ。おれは他人さまにご迷惑をかけている、厄介者ですよ。だがよ、俺だって知ってるんだ。酔っ払って高座にあがった・・・はなし・・・」

いびきが聞こえて来た。眠ったようだ。

Kが目覚めたら、西北西に沈んだ太陽に向って焦げた背をさすってやろう。もう生えぬ翼をほしがる天使よ。
薄くスライスをした海を綱渡りする。自らを破壊してしまった刀を捨てられずにいる愚か者よ。

 

同級生の女性だったら「自意識過剰ね。Kくんは」といわれるだろうな。

 


2008年01月04日 | や行

夢のない人は希望がない。

希望のない人は目標がない。

目標のない人は計画がない。

計画がない人は行動がない。

行動がない人は実績がない。

実績がない人は反省がない。

反省のない人は進歩がない。

進歩がない人は夢がない。


夕刻

2007年11月20日 | や行

人生の夕刻には、
人は失敗したことは忘れても
思いきってやらなかったことは後悔するもの
思いっきりやりなさい。

思いを切る。思いのままに決心する。徹底的にやろう。失敗したとしても思いは昇華され残らない。きっぱりと諦められる。やがて次なる思いになる。やり続けてきた人だけが後悔をしない。

具体化されなければ、どんな素晴しい考えも価値がない。
考えるのはもっと少なく行動を!

後悔をする人は、行動をしない人である。

人生の夕刻に、そうすけは、なにをおもうだろう。

 

 


欲望を自覚する #1432

2007年11月14日 | や行

持てば持つほど、買えば買うほど、ますますほしくなる。

そうすけは王様か?(他人が持っているものがほしい。巷には王子があふれている)

そうすけは奴隷か?(欲望の為に働かされている)

そうすけは消費者か?(新製品を早く購入することによって満足しようとする)


欲望人間を自覚する #1432

2007年11月01日 | や行

働きたくない」という欲望がいちばん人間らしい欲望です。

欲望を充足させると幸福になれるというのは、悪魔の思想です。

「自然の欲望」は食欲が満たされればなくなります。

「奴隷の欲望」は欲望の充足がさらなる欲望を生みだす。

ひろさちや

 

自然の欲望に目覚める。

自分に何ができるのか?

何が足りているのか?
何が不足しているのか?

自由に自然の欲望が満たされるには?

 


夜の公園

2006年07月08日 | や行
夜の公園 川上弘美著 中央公論新社 1470円。

川上弘美さんをお見かけしたことがあります。
登場人物のリリと春名は川上さんの中での表裏、光と影かな、と想いました。
そう想いながら読んでいると、とてもおもしろかった。

川上さんの私小説を読みたい。