暇があるので面接会場まで自転車で行った。
今日は風もなくて穏やかなサイクリング日和でした。
自宅→武蔵浦和→土合→町谷(大宮バイパス)→白鍬→荒川運動公園
ラジオを聴きながらペダルを漕ぐ。約束の時間より早く到着してしまう。時間つぶしに荒川公園で休憩した。ラジオではダン池田の話をしていた。暴露本を出して颯爽とTV画面から消えていった理由の一端がわかった。ダン池田さんのタクトを振る姿は脳裏に焼きついてます。合掌。
荒川運動公園→荒川土手→面接会場。
時間もあるので土手に上がってサイクリングをした。それでも早かったのでご近所をサイクリング。墓地で石碑をみると、98%が同じ苗字だった。「村」を考えると面白いです。
お約束の時間より15分前に到着した。前が終わったからと早速に面接をしていただいた。
担当のTさんは60歳くらいの温厚な紳士。
まずは、履歴書と免許証をコピー。
「なぜ数ある運送会社から当社を選んだのですか?」
「はい、大型免許を持っておらず、事業所が自宅の近所であり、配達エリアが地元なので地理に詳しいものですので」
「・・・動機が弱いな。決まったルートを行くので土地勘はなくても大丈夫だけどね・・・結局はお金のため」
しまった。全くの想定外。面接とはそういうことなんだ。まずは貴社をヨイショしなくてはいけなかったのだ。
「免許がゴールドではないね。これは不利だよ」
「シートベルトんの取り締まりに合いまして。私たちの時代はシートベルト着用が義務ではなかったものですからシートベルトする習慣がなかなか身につかず、運悪く警察の方にご指導を受けました」
私のやった違反は速度超過とか酒気おび運転、人身事故のようなものではないです。軽いうっかり違反ですという言い訳。
「身体のほうは健康ですか」
「はい、至って健康です。趣味がランニングでして、日々よい汗を流してます」
「ランニングが趣味なの、東京マラソンはどうだった」
「申し込んだのですが外れまして走れませんでした。くじ運も悪いです」
ここいら辺りで、マイナス志向にはいる。
「自分の性格は?」
「慎重です。悪く言えば優柔不断です」
悪く言わなくていいのに。
業務の話。給与の話。これをすらすらと説明を受ける。Tさんは何度も同じことを話しているでしょうにマニュアルに聞こえないところが人徳です。
担当さんが変わりまして、車運転の実施試験。ご近所をドライブ。二ヶ月ぶりに運転しました。さすがによく整備された車で気持ちよくドライブができました。楽しかった。
「お世話になりました。よい経験になりました」一礼して帰る。
治水橋→羽倉橋→秋ヶ瀬橋→彩湖→自宅。
反省をしながら荒川土手をサイクリングする。
治水橋を渡り右岸の土手を走るが工事中の為に降りたり上がったりで忙しい。
羽倉橋で左岸に渡る。こちら側は走りやすかった。
彩湖で休憩。どこかの学校の野球部だろうか、練習をしている。
中年の監督らしき人物が「早く回さんかい」とどなった。子供たちが「早く回そう」と仲間にいいあう。
生きることをなめていたなぁ。Tさんの話をききながら思う。それだけの仕事をやって、義務を払い込んだ後の給与はXX円とは・・・私以外の応募者の心情は必死であろう。私の欠点は覚悟がないこと。だから未だに、「そうすけ」という身体がやがて死んでしまうことがわからない。
私は、本当に私の狭い周囲のことしか知らず、世の中を知ろうとしていなかった。
社会、そこに生活を営む人たち。世間を知らず、人間を知らず、宇宙も知らない。
自分自身さえ知らない。
無知からの旅立ち。
幸い無知であったが反社会的行為はシートベルト義務違反のみ。非社会的行為は何の生産もしておらず、駄ブログに文字を連ね、酒を飲み、TVをながめ、妄想と夢ばかり観ている。
中年よ、志とおにぎりをもって旅に出よう。
たぶん、今、めまいがしたのは、人生という斜面を転がり落ちていることが少々わかったからだろう。
日が沈む。鴨が飛んでいる。バットからの快音が聞えた。
自分の直感を信じて、まずは手を伸ばし、何かをつかむ事だ。
その助けを受けて立ち上がる。再び斜面を昇っていこう。
ヒットエンドラン!ヒットエンドラン!彩湖湖畔でバンザイ!
R298を自転車で行く。疲れてしまい、通勤チャリに抜かれる抜かれる。
でも、なんだか、心は軽く元気になりました。
よい出会いでありました。
もう春ですな。