飲食居抜きソムリエ  山田 茂  飲食を辞める始めるときのブログ                 

飲食店を希望を持って始めたり順調に多店舗化したり、内装設備に費用がかなり掛かります。その投資を回収できます。

4.定期借地借家アドバイザー 37

2020-01-27 08:54:56 | 定期借地借家アドバイザー

空き地・空き家は     
定借でイノベーションえを起こせ 

    

                             

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           バックナンバ


       ジャパネットがBSに  new
   参入する事情  連載  10    

        アプリの集客力や
        採算性に疑問の声  

       しかし、本当にうまくいくの
       か不安な点もある。ジャパネ
       ットが掲げるテレビとアプリ
       の融合は既存放送局でも議論
       され、一部では行われている
       が成功事例はいまだ少ない。
       アプリの集客力や採算性を疑
       問視する声も根強く、購入者
       がどれくらいいるかは未知数
       だ。通販で培った力をアプリ
      で生かせるかがポイントだ。
      (次回に続く)

  ジャパネットがBSに  
  参入する事情  連載  9
  CMを売らない放送局

  通常の放送局はCM枠を販売
  して収入を得ているが、ジャ
  パネットは自社の通販番組な
  どをCMとして放送するため、
  他社のCMを放送しない可能
  性がある。CM収入へ期待す
  ることはできず、そのため番
  組と連動した商品販売や通販
  が主要な収入源となる。いわ
  ば、「CMを売らない放送局」
  を目指す方向性だ。広告の心
  配がない放送局は今まででは
  考えられないビジネスモデル
  となっており、従来のテレビ
  局とは一線を画す存在となり
  そうだ。
  (次回に続く)



  ジャパネットがBSに  
  参入する事情  連載  8

  テレビの影響力は今も強大

  BS放送へ参入した動機につい
  て、ジャパネットの創業者、
  高田明氏の長女である高田春
  奈ジャパネットHD取締役は
  「テレビの視聴率は下がって
  いるが、いまだに大きな反響
  がある。その影響力が魅力的
  だった。ジャパネットの作る
  放送局はドラマの出演者が着
  る服など番組内に出てきたも
  のをアプリ上で購入できるよ
  うにしたい」と話し、通販事
  業との連携を見据える。
  (次回に続く)



  ジャパネットがBSに  
  参入する事情  連載  7

  ジャパネットもBSに参入

  スロット削減には事業者側にも
  メリットがある。今回、スロッ
  トを削減することが決まったあ
  るBS放送の事業者は「衛星使用
  料が減少し、だいたい年間 1 億
  円のコスト削減につながる」と
  明かす。スロットを削減する側
  にもメリットを提示できたこと 
  が、今回のスロット一部返上に
  つながったようだ。今回、新規
  参入する  3社の中でも異色なの
  が、ジャパネット HD だ。吉本
  興業や松竹は従来からそれぞれ
  映画や放送を手がけていた。し
  かし、テレビ通販が事業の柱で
  あるジャパネット HD に、純粋
  な番組制作の経験はなかった。
  (次回に続く)






  ジャパネットがBSに  
  参入する事情  連載  6

  何故BSを増やすのか

  新規参入は「なぜ4Kを推進し
  ている中、4Kではない事業者
  を増やすのか」という一部事
  業者の反発や帯域削減の調整
  などもあり、進んでこなかっ
  た。しかし、総務省側の強い
  意向や放送事業者の厳しい事
  業環境などを背景に、スロッ
  ト削減の議論が本格化。8 事
  業者 13  チャンネルから合計
   42 スロットの返還が申し入
  れされた。
  (次回に続く)


          連載  5

  技術の進歩で放送枠が増えた

  こうした新規参入論を後押し
  したのが技術の進展だ。そも
  そも放送に使われる帯域には
  限りがある。以前までは、一
  般の地上波と同じ  HD画質を
  衛星で放送するには帯域の枠
  が16スロット必要だとされて
  いた。しかし、技術の進展に
  よって放送に必要な周波数が
  減少し、以前より  4スロット
  少ない12スロットでも放送で
  きるようになった。この 4ス
  ロット分をいくつかの事業者
  から集めることによって、新
  たに 3 事業者が参入すること
  ができる放送枠が生まれたの
  だ。
  (次回に続く)




  
          連載  4

  放送業界の活性化が必要

  こう話すのは、2017 年8月か
  ら2018年10  月まで総務省政
  務官を務め、電波・放送・通
  信分野の規制改革に詳しい小
  林史明衆院議員(自民党)だ
  。小林議員によると、今回 B
  S 放送の新規参入を認めたの
  は、新規参入者を募ることで
  停滞している放送業界を活性
  化させる狙いがあったという。
  (次回に続く)

  
          連載  3

  ライバルとスターが必要

  Netflixなどの動画配信事業者
  が勢いを増し、既存の放送事
  業者にも「放送一極集中から
  脱却」の兆しがある中、ここ
  にきてなぜ、放送に新規参入
  する動きが出てきたのだろう
  か。「いまの放送業界を見る
  と、衰退の状況にある。活性
  化するためには、競争とスタ
  ー選手の登場が必要だった」
  (次回に続く)




          連載  2

  動画に触手

  そんな中、新たな収益源を求
  めて各社は動画配信に乗り出
  そうとしている。BSの有料放
  送チャンネル「釣りビジョン
  」は2020年度中に動画配信事
  業の開始を目指す。CS放送で
  も、ディスカバリーチャンネ
  ルなどを運営するアメリカの
  ディスカバリー社が2019年か 
  ら日本で動画配信サービス「
  Dplay」を開始。若年層の取
  り込みに成功しており、202
  0年前半には有料化する方針
  だ。
  (次回に続く)



  ジャパネットがBSに  new
  参入する事情 新連載  1

  「ディズニー」や「釣りビジ
  ョン」が参入して以来、8 年
  ぶりに BS  放送へ新規参入す
  る事業者が決まった。新し
  く BS   放送に参入するのは、
  吉本興業とジャパネットホー
  ルディングス( H D)、松竹
  と東京急行電鉄の合弁会社の
  3社だ。2021年度にもBS放送
  に新しいチャンネルができる。
   BS  放送の広告費は年々増加
  傾向にあったが、伸び悩んで
  いる。今年には BS   放送より
  も規模が大きい地上波の広告
  費も落ち込んでおり、放送の
  広告市場が回復する見込みは
  たっていない。
     井上昌也 東経記者
  (今回新連載です)






  立ち退き料の経済学  new                                                                                           
          最終回 21 

  論議の余地あり

  反面、テナントにしてみれば
  、あずかり知らぬところで計
  画された再開発によって、突
  如立ち退きを迫られることは
  不本意極まりない。再開発を
  通じて都市のスクラップ・ア
  ンド・ビルドが活発化する中
  、テナントが営業を続ける利
  益と開発によってもたらされ
  る利益のあり方は、まだまだ
  議論の余地がありそうだ。
  (今回最終回です)


                                                                                               
           連載 20 

  計画が遅れる

  経済合理性や防災性を考えれ
  ば街の開発が促進されること
  は望ましく、立ち退きに時間
  がかかるほどビル建設は遅れ
  る。東急レクは今年8月によ
  うやく新ビル建設工事を着工
  させたが、一連の訴訟がなけ
  れば早くに計画が進んでいた
  可能性もある。
  (次回最終回です)



                                                                                              
           連載 19 

  鉛筆をなめることはある

  とうに償却の終わった備品の
  価値を高く見積もったり、移
  転によって値上がりした賃料
  の補償年数を延ばしたり、立
  ち退きまでの賃料を大幅に減
  額したりして、補償金に「げ
  た」を履かせていく。「(立
  ち退き料の算定にあたって)
  多少鉛筆をなめることはある
  」と前述の不動産鑑定士は打
  ち明ける。
  (次回に続く)





                                                                                                 
           連載 18 

  落としどころを探す

  最寄りの店舗との距離制限が
  あるたばこ屋や、新規に営業
  許可を得ることが極めて困難
  な風俗店の場合は、廃業の危
  機に瀕する。そこで立ち退き
  料は「迷惑料」としての色彩
  を帯び、単なる引っ越し費用
  や休業補償の合計だけでは説
  明がつかない金額となってい
  く。「ビルオーナーとテナン
  トが互いの腹を探り合い、補
  償金額の落としどころを探る
  」(不動産鑑定士)。
  (次回に続く)

                                                                                              
           連載 17 

  店舗の移転は困難

  むろん、テナント側にも言い
  分はある。立ち退きを迫られ
  たあるテナントの訴訟に携わ
  った弁護士は、「店舗を移転
  すると、せっかく店についた
  常連客を失いかねない。代替
  場所を用意するといっても、
  同じ面積や立地、賃料のビル
  はなかなか確保できない」と
  話す。再開発によって新しく
  立ったビルには賃料が高くて
  入居できないほか、入居の意
  向を示しても「(古めかしい
  店舗は)ビルの方向性と合致
  しない」などとビルオーナー
  側から入居を断られるケース
  も少なくないという。
  (次回に続く)

 


                                                                                             
           連載 16 

  FCと本部に各1億壱千万円

  新宿駅西口での再開発をもく
  ろむヨドバシカメラは、退去
  を拒むミニストップに対して
  2014年に訴訟を起こしたが、
  最終的にヨドバシがコンビニ
  オーナーとミニストップ本部
  にそれぞれ 1億2000 万円ず
  つ支払うことで和解した。金
  額の算定根拠は伏せられてい
  るが、当時ビルに残るテナン
  トはミニストップのみだった。
  (次回に続く)

                                                                                               
           連載 15 

  後に引けない

  駅距離や人通りなど、同様の
  集客力が期待できる立地を確
  保することも難しく、移転先
  が賃料や立地で劣る場合は補
  償金での埋め合わせとなる。
  開発を行いたい不動産会社や
  ビルオーナーはすでに多額の
  投資を行っているため、「後
  に引けない」という事情もあ
  る。裁判に時間をかけるより、
  多少高額な立ち退き料を支払
  ってでもさっさとビルを取り
  壊すほうが合理的だからだ。
  (次回に続く)




  

                                                                                                 
          連載 14 

  排気設備が多い飲食店

  建物の明け渡し訴訟に詳しい
  岡本政明法律事務所の岡本直
  也弁護士は、「店舗や飲食店
  は立ち退き料が高額になりや
  すい」と話す。好立地でも賃
  料が安い築古ビルへの入居を
  好む飲食店や小売店舗は立ち
  退きにかかりやすいが、内装
  や備品など、オフィスと比べ
  移転に伴って廃棄せざるをえ
  ない設備が多い。
  (次回に続く)

 

 

                                                                                            
           連載 13 

  「飲食店は立ち退き料が
  高額になりやすい」

  冒頭のパチスロ店を相手取っ
  た訴訟と比べると、立ち退き
  料に2億円以上もの開きが生
  じている。訴訟の中で東急レ
  クは、「被告は不当に高額な
  立ち退き料を得るために、
  店舗を維持していると疑わざ
  るをえない」とまで言いのけ
  ているが、モンテローザは取
  材に対して「(再開発によっ
  て立ち退きを迫られそうな古
  いビルに)戦略的に入居する
  ことはない」と否定する。何
  が明暗を分けたのか。
  (次回に続く)

 




                                                                                               
           連載 12 

  立退料2億6000万円で和解

  すると東急レクは、補償金3
  000万円を引っ提げて立ち退
  きを求める訴訟を改めて提起
  した。モンテローザは依然立
  ち退きを拒みつつも、訴訟過
  程において立ち退き料として
  約6億4000万円を提示した。
  高裁まで争った末、2013年
  7月に立ち退き料2億6000万
  円を支払うことで和解した。
  訴訟に関して、東急レクリエ
  ーションおよびモンテローザ
  はともにコメントを拒否して
  いる。
  (次回に続く)


                                                                                             
          連載 11 

  双方、主張通す

  2012年1月、東急レクは立
  ち退きを求めて裁判所に調
  停を申し立てた。これが不
  成立になると、同社は周辺
  賃料相場の回復を理由とし
  て、ビルの賃料を月額275
  万円から391万円へと増額
  する訴訟を起こした。訴訟
  を起こされた居酒屋「笑笑 
  歌舞伎町総本店」を運営す
  るモンテローザは、「(賃
  料負担に耐えきれず)退去
  させるための不当な圧力だ
  」と猛反発。逆にリーマン
  ショックや東日本大震災後
  の不動産市況を理由として、
  月額260万円への賃料減額
  をもぎ取った。
  (次回に続く)





                                                                                              
          連載 10 

  一部訴訟となる

  この地にはかつて、1956 年
  に開業したエンタメ施設「新
  宿 TOKYU MILANO」があ
  った。ビルは2014 年に閉館
  し  58年の歴史に幕を下ろし
  たが、水面下では3 年以上前
  から建て替えに向けた立ち退
  き交渉を行っていた。映画館
  やボウリング場などフロアの
  大半は東急レクの自営で、立
  ち退き対象となるテナントは
  少数。交渉は容易かに見えた
  が、すし屋や居酒屋など一部
  のテナントが建て替えに承知
  せず、やはり訴訟へともつれ
  込んだ。
  (次回に続く)

 

 

                                                                                           
          連載  9 

  公共性が評価される

  2014 年2 月、裁判所はこの
  主張を退けて東急側の金額を
  容認した。再開発事業という
  公共性が評価された形だ。一
  連の訴訟について東急は「コ
  メントできない」としている
  が、そのほかの訴訟でも、東
  急は勝訴もしくは実質的に勝
  訴といえる形での和解を勝ち
  取っている。他方で、テナン
  ト側が高額な立ち退き料を勝
  ち取った例もある。舞台は西
  武新宿駅から目と鼻の先に位
  置する歌舞伎町一丁目。東急
  レクリエーションらが地上 4
  8 階のエンタメ施設を建設中
  だ。
  (次回に続く)

 




                                                                             
          連載  8    

  公共性で開発側の勝利

  2014年2月、裁判所はこの主
  張を退けて東急側の金額を容
  認した。再開発事業という公
  共性が評価された形だ。一連
  の訴訟について東急は「コメ
  ントできない」としているが、
  そのほかの訴訟でも、東急は
  勝訴もしくは実質的に勝訴と
  いえる形での和解を勝ち取っ
  ている。
  (次回に続く)

 




                                                                     
          連載  7  

 



   (次回に続く)




                                                          
           連載  6  

   立ち退き料が曲者

   開発現場においては、この立
   ち退き料が曲者(くせもの)
   だ。渋谷ストリームの開発を
   めぐって訴訟になった12件
   のうち1件では、入居してい
   たパチスロ店は東急が提示
   した2371万円を突っぱねた
   ばかりか、「立ち退きへの
   十分な補償が必要だ」との
   理由で逆に4億3739万円を
   突きつけた。4億円以上もの
   乖離が生まれた原因は、内
   装工事や移転広告費などに
   それぞれ1億円以上かかる、
   移転先の賃料が6倍に跳ね上
   がるといったパチスロ店側
   の主張によるものだ。
   (次回に続く)



 

                                             
           連載  5

   借家ほ、原則更新

   建物への入退去を規定する借
   地借家法によれば、定期借家
   契約を除いて、テナントが契
   約更新を希望する限り原則と
   してビルオーナーは申し出を
   断ることができない。それで
   も、再開発などの理由でテナ
   ントとの契約を更新せず立ち
   退きを求められるのは、「建
   物の現況をふまえて、建て替
   えによって高層化し経済性が
   高まるなど、テナントに移転
   を強いることになってもなお
   建て替えが合理的だと認めら
   れる場合に限られる」(不動
   産業に詳しい野田総合法律事
   務所の野田謙二弁護士)。そ
   のうえで、テナントに強いら
   れる移転費用や休業期間の機
   会損失を補償するために立ち
   退き料を支払う。
   (次回に続く)

 

                                    
           連載  4

   立ち退き料の算定増える

   こうした争いは東急に限らな
   い。目下首都圏のあちこちで
   つち音が響くが、その開発過
   程を調べると、立ち退きをめ
   ぐって不動産会社とテナント
   が争った痕跡が随所に見られ
   る。「この数年で、不動産会
   社などから『立ち退き料を算
   定してくれ』という依頼が増
   えた」(都内の不動産鑑定士
   )。
   (次回に続く)

 




                        
           連載  3

   12件が法廷に

   ところが、ビルに入居する一
   部のテナントが、再開発に強
   硬に反対した。渋谷駅至近で
   ありながら賃料が割安に抑え
   られていた希少性の高い立地
   を手放すことを惜しみ、移転
   に伴う補償金額が不十分だと
   して、契約期間を過ぎても頑
   として退去しない。はたして
   交渉は破談に終わり、決着は
   法廷の場へと持ち込まれた。
   冒頭の12件の訴訟とは、この
   「立ち退き」をめぐるもので
   ある。
   (次回に続く)




           
           連載  2

   渋谷をめぐる立ち退き戦争

   ビルが立つ場所にはかつて東
   急東横線線渋谷駅の高架があ
   り、その周辺には小規模な雑
   居ビルが密集し、昼間でもど
   こか薄暗い場所だった。東横
   線渋谷駅の地下化に伴って広
   大な空き地が生まれることを
   契機に、東京急行電鉄(現・
   東急)は周辺の中小ビルを巻
   き込んだ一体的な開発を企図
   した。再開発計画は2013年6
   月に東京都によって策定され
   たが、東急はそれ以前から周
   辺のビルオーナーより再開発
   事業への協力を取り付けてい
   く。オーナーは再開発に対し
   ておおむね好意的であり、地
   権者間の合意形成は順調に進
   んでいった。
   (次回に続く)



   立ち退き料の経済学 
          新連載  1

   渋谷駅南口すぐの場所に立つ、
   真新しいガラス張りの高層ビ
   ル。昨年9月に開業した「渋
   谷ストリーム」はレストラン
   やホテル、イベントホールな
   どを構えにぎにぎしい。オフ
   ィスフロアにアメリカのグー
   グルが入居することを受け、
   ビル上層部に「Google」の
   ロゴが張り出されるなど、話
   題は尽きない。「シブヤ」を
   体現するような、開放的でき
   らびやかなビル。だがその開
   発過程においては、立ち退き
   をめぐって計12件もの訴訟
   が繰り広げられていたことは、
   あまり知られていない。
      一井 純 東経記者
   (今回新連載です)

   

 

   手不動産が次々参入 new                                             
   飲食ビルが増える理由                                                                                              
           最終回  13

   稼働が安定している飲食ビル
   は、投資家のニーズにも合致
   する。加えて、規模の小さい
   飲食ビルには財閥系の最大手
   デベロッパーがあまり進出し
   ておらず、小回りの利くデベ
   ロッパーが先んじて市場を開
   拓している。11月には大阪
   地盤のダイビルも、秋葉原駅
   前に飲食ビル「ビトアキバ」
   を開業する。13テナントの
   うち10テナントを飲食店が
   占め、担当者は「飲食店は
   稼働が安定しており、一定の
   賃料も取れる」と意気込む。
   テクノロジーの発達は小売
   店を駆逐する勢いだが、空
   腹までは満たせない。飲食
   ビルの開発は今後も続きそ
   うだ。
   (今回最終回です)

 




                                                                                               
           連載  12

   各社とも資金回収早期に

   同社は今年3月、GEMS4棟(
   新橋、茅場町、新横浜、なん
   ば)を計110億円で系列リー
   トに売却した。中でも「GEM
   Sなんば」は開業からわずか3
   カ月足らずでの売却となり、
   早期に資金回収を果たしたこ
   とになる。東京建物は今年6
   月に「FUNDES上野」を38億
   円で、ヒューリックも2017年
   11月に「ヒューリックアンニ
   ュー新橋」を31億円で系列リ
   ートに売却した。
   (次回最終回です)

 

                                                                                             
           連載  11

   投資家の要請で開発

   野村不動産、東京建物、ヒュ
   ーリックと三者三様の飲食ビ
   ルを開発しているが、共通項
   もある。開発済みの飲食ビル
   はいずれも、系列リートに売
   却されていることだ。
     野村不動産の場合、これまで
   は「プラウド」ブランドのマ
   ンションや「PMO」ブランド
   のオフィスビルなどを手がけ
   ていた。だが投資家からは、
   「プラウドはもうわかったか
   ら、ほか(の種類のアセット
   )はないのか」(野村不動産
   の小島達也・商業事業部長)
   という声が上がっていたとい
   う。
   (次回に続く)

 

 

                                                                                                     
          連載  10

        ポートフォリオを最適化

        銀行の入居するビル賃貸から
        出発し、現在も硬派なオフィ
        スビルが主力の同社にとって、
        居酒屋やアパレル、ホビーシ
        ョップなど柔らかいテナント
        が入居するビルは異色に映る。
       「人口減少や規模が変化する
        中で、事業ポートフォリオの
        見直しにも着手している。オ
        フィス以外にも開発のメニュ
        ーを広げていきたい」(牟田
        神東裕二・バリューアッド事
        業部長)。都心ではオフィス
        に適するような大きな土地の
        取得が難しいが、商業ビルで
        あれば土地の形や大きさに柔
        軟に対応できるため、仕入れ
        た土地に対する開発メニュー
        が広がった。
        (次回に続く)





                                                                                        
          連載   9 

   上階は飲食で集客するほうが

   オフィスビルなどの開発を手
   がけるヒューリックも都内で
   「HULIC &New(ヒューリッ
   クアンニュー)」ブランドの
   商業ビルを4店舗展開し、ビ
   ルによっては飲食店がテナン
   トの過半を占める。「上階な
   ら眺望をアピールできるため、
   物販よりも飲食店のほうが集
   客上の強みとなる場合もある
   」(須藤亘平・バリューアッ
   ド事業部グループリーダー)。
   (次回に続く)
   


                                                                            
           連載   8 

   飲食店にこだわらないビルも

   ただしFUNDESの場合、上か
   ら下まですべて飲食店で染め
   ることにはこだわらない。11
   階立ての「FUNDES五反田」
   では、10階と11階に診療所
   とエステサロン、9階にはレ
   ンタルスペースを入居させた
   。レンタルスペースではビル
   内の飲食店にケータリングを
   注文することができ、間接的
   に飲食店の回転率を上げる仕
   組みだ。
   (次回に続く)



                                                                 
           連載   7 

    1階も飲食が望ましい

   そこでFUNDESやGEMSでは
   ビル入り口に入居する飲食店
   の写真やメニューを掲げ、デ
   ジタルサイネージも活用して
   上階にも飲食店が入居してい
   ることをアピールする。「1
   階がコンビニや小売店だと、
   上階にオフィスが入っている
   印象を持たれてしまう」(大
   矢主任)ため、一部のビルを
   除いて1階にも飲食店を入居
   させている。
   (次回に続く)

 

                                                    
           連載   6

   飲食ビルで
   あることをアピール

   GEMSが軌道に乗ったことを
   見てか、他社も飲食ビルの開
   発に乗り出した。東京建物は
   2015年より「FUNDES(フ
   ァンデス)」ブランドで、飲
   食ビルの開発を進める。今年
   8月には4店舗目となる「FU
   NDES五反田」を開業した。
    「上層階は集客が難しく、テ
   ナント入居に工夫が必要だ」。
   FUNDESの開発を担当する大
   矢英理子・商業事業第一部主
   任は、飲食ビルの営業事情を
   打ち明ける。縦長の飲食ビル
   にとって、上階に行けば行く
   ほど看板が目に入りづらく、
   どんな店が入っているのかが
   伝わりづらいため集客が難し
   い。
   (次回に続く)

 

 

                                        
           連載   5

   新築飲食ビルは賃料高い

   雑居ビルとは異なり、新築で
   小ぎれいな飲食ビルは賃料が
   高い。詳細な坪単価は非公開
   だが、集客力の高い1階とも
   なれば、賃料は通常の店舗の
   数倍にも上る。あるGEMSの
   1階に入居する飲食店の担当
   者は、「当初はディナーのみ
   での営業を考えていたが、(
   賃料負担を賄うために)ラン
   チやカフェタイムの営業も行
   っている」と話す。こうした
   テナントにとって、ディナー
   タイムでの利益率の高いアル
   コールも欠かせない。
   (次回に続く)

 

 

                                
           連載   4

   食べ歩き出店掘り起こす事も

   飲食ビルはおおむね8~10階
   建てで、1 フロアにつき1 店
   舗が原則だ。焼き鳥や海鮮、
   エスニック、郷土料理など、
   同じビルでもできるだけ料理
   の方向性をバラけさせる。林
   課長以下開発担当者が自ら食
   べ歩く中でめぼしいレストラ
   ンを掘り起こすほか、飲食店
   にビールなどを卸している酒
   造メーカーからの紹介も多い
   という。「チェーン店ではな
   く、個性のある個人店を意識
   している」(林課長)。ただ
   し、焼き肉店だけは決まって
   最上階。換気や排煙に特殊な
   設備を要するため、中途半端
   な階数に入居させると、ビル
   全体の設計に影響が及ぶため
   だ。
   (次回に続く)

 

 

                 
          連載   3

   需給ギャップを狙う

   出店エリアは「需給ギャップ
   のある地域を狙う」(林課長)
   。第1号物件である「GEMS
   渋谷」は渋谷駅南口に位置す
   るが、当時の駅南口にはオフ
   ィスが集積する一方、飲食店
   が少なかったことに目をつけ
   た。冒頭のGEMS横浜でも、
   入居するイタリアンレストラ
   ンの担当者はこう話す。「横
   浜駅西口には、格安居酒屋や
   値段の張るレストランはたく
   さんある。他方で客単価4~
   5000円の中価格帯の店舗は
   少なく、出店の余地があると
   考えた」。
   (次回に続く)



   

           
          連載   2

   形が良くない
   土地でも開発可能

   「飲食店は収益が安定してお
   り、好不況にも左右されにく
   いのが強みだ」。GEMSの開
   発を担当する林昌孝・商業事
   業部事業一課長は飲食ビルの
   強みを話す。オフィスのよう
   に一等地である必要はなく、
   大通りから多少奥まった立地
   でも、その飲食店に訴求力が
   あれば足を運んでくれるとい
   う。「形があまり良くない土
   地でも開発が可能で、敷地面
   積が狭いため用地取得競争も
   オフィスやマンションほど激
   しくない」(林課長)。
   (次回に続く)

 

 

  大手不動産が次々参入 
  飲食ビルが増える理由
        新連載   1

  台風が過ぎ去った10月15日、
  横浜駅西口からほど近いビル
  には20メートルほどの行列
  ができていた。行列の先にあ
  るのは、縦長で黒い外観の飲
  食ビル。この日は野村不動産
  が開発した「GEMS(ジェム
  ズ)横浜」のプレオープン日
  だ。地上7階、地下1階のビル
  は、焼き肉やイタリアン、地
  中海料理など飲食店だけが入
  居する「飲食ビル」だ。201
  2年の「GEMS渋谷」から始
  まった飲食ビルの開発は、今
  回で13棟目。今後も銀座や
  中目黒、六本木など5棟の開
  発計画が控える。こうした飲
  食ビルは、野村不動産をはじ
  め、近年大手デベロッパーが
  積極的に開発を進めている。
  マンションやオフィスのほか、
  ショッピングモールなど既存
  の商業施設とも異なる魅力が
  あるという。
     一井 純 東経記者
  (今回新連載です)




  

  東京と大阪の抗争が激化                                                           
  高級食パンから目が離せない
                                                                                                            最終回 new 20

       競争が加速

  このように、高級食パンは俺
  のベーカリー、銀座に志かわ
  といったように東京から大阪
  に進出していく新しい流れが
  出てきた一方で、大阪(兵庫
  を含む)からは一本堂、乃が
  美、Panya芦屋、点心、レブ
  レッソ、高匠、嵜本と、東京
  への進出が加速している。
  2019年の高級食パン市場は、
  特に東京と大阪で、東京勢と
  大阪勢が入り乱れる戦国時代
  に入ってくる模様。路面のみ
  ならず、駅ナカやショッピン
  グセンターでも当たり前に見
  られるほど普及が進むのでは
  ないだろうか。
  (今回最終回です)

 

                                                                                                               連載 19

  続々開店が広がる

  「嵜本(さきもと)」は17年
  11月、大阪市の難波で創業。
  チーズタルト専門店「パブロ
  」の新ブランドで、子どもが
  安心して食べられるように卵
  や乳を使用しないパンをつく
  りたいという思いで開発した
  という。大阪に4店を展開し
  ているが、18年12月7日、東
  京初進出店として、喫茶併設
  の田園調布店(大田区)をオ
  ープンしている。パブロでは
  既にショッピングセンターを
  開拓しているので、今後は商 
  業施設で拡大していく可能性
  も十分である。
  (次回最終回です)





                                                                                                              連載  18

  2019年は東西入
  り乱れた戦国時代に

  14年に大阪市の鶴橋で創業し
  た「レブレッソ」は、しっと
  りふわふわした食パンとエス
  プレッソが売りの喫茶併設タ
  イプの高級食パン専門店だ。
  大阪で飲食店併設を打ち出し
  た先駆け的な存在といえるだ
  ろう。グランフロント大阪(
  大阪市)の商業施設に出店し
  た後、18年7月には、東京 1
  号店を武蔵小山(目黒区)に
  オープンしている。16年10
  月、大阪市の阿波座で創業し
  た「高匠」は、既に大阪市内
  に7店を展開している。東京
  初進出店は18年12月3日、
  JR神田駅(千代田区)の駅ナ
  カにオープンしている。これ
  は面白い展開で、これからJR
  東日本の駅ナカや駅ビルに続
  々と出店していく予感がする。
  (次回に続く)




                                                                                                           連載  17

  Panya芦屋東京進出はたす

  兵庫勢からは、16年にオープ
  ンした芦屋市の「Panya芦屋
  」が低温長時間熟成による完
  全無添加最上級食パンをうた
  っている。Panya芦屋は6 店
  あるが、17 年11月に世田谷
  区の駒沢公園付近に出店して、
  東京進出を果たした。その後
  も 2店、世田谷区内にオープ
  ンしている。さらには、  18
  年 11月、「 ラゾーナ川崎プ
  ラザ」( 川崎市  )に新店が
  オープンした。
  (次回に続く)

 

 

                                                                                                           連載 new 16

  乃が美がチェーン化で成功

  また、卵や添加物不使用の耳
  までやわらかい無添加食パン
  専門店「点心」が08年、兵庫
  県尼崎市の武庫之荘に誕生。
  中華の料理人だった創業者が
  一念発起して開発したとのこ
  と。現在4店あり、18年10月
  には荒川区に東京  1号店をオ
  ープンしている。つまり、乃
  が美が登場する前に、兵庫で
  は地蔵屋と点心がマニア的な
  人気を得ており、耳までやわ
  らかいタイプの食パンの存在
  は、大阪まではかなり知られ
  ていたはずなのである。乃が
  美はそのタイプの食パンに高
  級「生」食パンという絶妙な
  ネーミングをつけて、全国展
  開できるチェーン化に成功し
  たと言えるだろう。
  (次回に続く)

 

                                                                                               
          連載  15

  乃が美より前に存在した
   「高級食パン専門店」

  ところで、乃が美のような耳
  までやわらかいタイプの商品
  を売る、高級食パン専門店が
  なかったかといえば、そんな
  ことはない。元祖は神戸市灘
  区の「地蔵屋」である。地蔵
  屋は02年にオープンしており
  、当時口コミやネット通販で
  徐々に人気が出て、一時期は
  売り切れていることが多く、
  「幻の食パン」と言われてい
  た(店舗は15年に移転してい
  る)。地蔵屋の屋号は、阪神
  淡路大震災で全壊した地蔵市
  場に由来している。神戸復興
  への店主の思いが知られよう。
  (次回に続く)

 

 

                                                                                                               連載  14

  乃が美の東京発出店大反響

  乃が美も首都圏に十数店を既   
  に展開しているが、18 年11   
  月にオープンした麻布十番店   
  が東京への初出店だった。麻   
  布十番店には、連日のように   
  行列ができていて大きな反響   
  を呼んでいる。耳までおいし   
  く焼かずにそのまま食べるこ   
  とが推奨されている「生」食   
  パンは、最高級のカナダ産小   
  麦粉を使い、卵は使わず、生   
  クリームの自然な甘みを生か   
  す製法で、乃が美が全国的に   
  流行らせたのは事実。「Yah   
  oo!検索大賞 」の食品部門賞   
  を17 年、18年と2 年連続で   
  受賞した。乃が美では類似品   
  が多く出回るようになったと   
  して、『 高級「生」食パン』   
  の名称を商標登録した。   
  (次回に続く)


        プロフィール                                          
          バックナンバ

 

 

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