まだまだ暑い日が続いている。
今日も埼玉は34度まであがるという。
でもあと数日でこの猛暑も一区切りつくらしい。
これまで9月末から楽しめる那須の紅葉を紹介してきたが、今回は群馬の武尊山にしよう。
武尊山は沼田市の北東にある標高2158mの沖武尊を最高峰とする古い火山で、南の川場村から入ると谷の奥にある沖武尊を中心に右に前武尊山、左に剣が峰山と左右に尾根を広げている。
独立した火山なので、南、西、東とたくさんの登山ルートを持っていて楽しめる。
今回は、川場村から前武尊山へ登った時のことを紹介しようと思う。
川場村から地元で奥利根ゆけむり街道と称している道を花咲へと向い、途中から前武尊山の二つの尾根の間にある川場野営場へと車をすすめる。
一番奥の野営場の駐車場に車をとめた。近くに避難小屋もたっていた。
10月も19日なので、このあたりが紅葉の最盛期らしい。
山の斜面の色づきを楽しみながらその谷を奥へと歩いて行った。
武尊山は、標高1000m前後のところが落葉広葉樹の森におおわれているので、山へのアプローチで紅葉を楽しめる。
青空に黄色く色づいた木が映えている。
カエデの紅葉も最盛期といっていいだろう。
ついつい同じような構図の写真をとってしまう。
似たような写真は自粛(笑)しておこう。
野営場から1キロほど歩くと左右の尾根への分岐に出た。
左が不動岩のある川場尾根のコース。右は天狗尾根コース。
私は川場尾根から登り天狗尾根をくだるという予定を立ててきた。
尾根にむかって登り始めると一段と色づきが鮮やかになってきたように感じる。
川場尾根に到着。ここから右へと不動岩をめざす。
すでに針葉樹が混じってきているが、まだ色づいた落葉広葉樹もたくさんあった。
これからめざす前武尊山が見えてきた。左の小さなピークは前武尊山のすぐ奥にある川場剣ヶ峰らしい。
なにやら大きな岩が見えてきた。不動岩付近の岩場らしい。
どんなところだろうかと少しドキドキする。
岩場の尾根道になったので視界が開けてきた。
川場谷をはさんで西側の剣ヶ峰山を望む。
写真の左端あたりまで川場スキー場のリフトであがれるので、最近は沖武尊への冬の最短コースとして人気らしい。
行く手には不動岩らしい岩峰とその左奥に川場剣ヶ峰のするどいピラミッド。
枯れ木がまとわりついて風格がある岩場を慎重にすすむ。
ここが不動岩。いやいやすごい展望だ。岩の突端まで鎖が伸びているが、私は行かない。怖いもの。
行く手にある前武尊山(右)と川場剣ヶ峰。
下をみるとこの不動岩より低い位置ながら大きなスラブが見えている。
あそこを登るのかい? そうじゃなきゃいいけど。
残念ながら登山道は、この大きな一枚岩の中段に向かい、そこから足元がすっぱり切れ落ちたスラブを鎖を頼りに登るのだった。
正直、びびった。
もっと左の木の枝や根をつかめるルートだともう少し怖くないのに。
胸をドキドキさせながら力任せによじ登った。
無事、てっぺんにたどりついたが、胸はドキドキ、息もあがってしまいしばらく休まざるをえないありさま。
でもこの先は岩はあっても危険ではなかった。
でもなんだか一気に疲れが出てしまったようでへろへろになりながら前武尊山へとむかった。
ようやく前武尊山山頂に到着。12時11分。
野営場を出発したのが8時40分くらいなので、たいして長くないコースに3時間半もかかった。
最近よく利用しているヤマレコの地図を見ても、不動岩から先は破線の表示になっているので一般コースとはいえない。
さて休憩をおえて、どうするか。もう沖武尊まで行く元気はない。
そこですぐ奥にそびえている川場剣ヶ峰に行ってみた。
途中からは三角錐に見えていたが、こちらからは幅のある台形にみえる。
つまり家の屋根の形をしているようだ。
途中から沖武尊(一番左)と中ノ岳、その手前の家ノ串山を望む。
沖武尊(武尊山)には以前にみなかみ町側の武尊神社からと、東の武尊牧場から登っている(新緑の武尊山(2003年6月7日)が、中ノ岳と前武尊山のあいだはまだ歩いていない。
見下ろす斜面は紅葉のじゅうたんだ。
剣ヶ峰を東側から巻いて反対側に出ると、岩場に石の祠が祀ってあった。
ここからみても剣が峰の上にはとても登れそうにない。
ここで折り返すことにした。
帰りの天狗尾根はごく普通の山道で心配なところはなかった。
最近は天狗尾根の東にあるオグナほたかスキー場から登るコースを選ぶ人が多いようだ。
このコースも途中は落葉広葉樹の尾根をすすむので秋にはいいのではないだろうか。
いずれ、山仲間とそのコースからまた登ってみたい。
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