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Kennyの城址歩き:近江の城郭 六角VS織田

2011-05-11 19:27:41 | 城址

            街道をにらむ山城  
  =滋賀県の学芸員さんと歩く星ケ崎城址=
 
 
         星ケ崎城のある星ケ峰(道の駅・かがみの里から)

このお城、自宅から車でほんの10分:
こんな近くに山城(山の頂きにある城)が! やっぱり滋賀県には1300
以上のお城があったんだと実感します。 星ケ崎城は大変重要なお城
だったそうです。

星ケ崎城の役目:本社と支店の関係とでも言えばいいのかな?
六角、信長、秀吉など戦国大名、大名級が支配する拠点(六角なら
安土の観音寺城、信長は安土城、秀吉は大坂城など)に属して街道
の監視の役割を果たす部類のお城。と言うことは支店に相当する城
のようです支店はKennyの勝手な表現です)。

野洲市の隣り蒲生郡竜王町、私の自宅から車で10分、8号線沿いの
道の駅、「竜王かがみの里」の前にある標高200mの山、星ケ峰に
この城はあります。

   
         学芸員さんの案内で城址に向かう参加者

監視の役割?:城にはこんな分類があるんやそうです
城は大まかにこんな分類が出来ると、主催者の学芸員さんのお話しです。
それは、戦国大名級の勢力が領域を支配する為の城。もう一つの分類
がその大名に属して領域に築城して主に沿線街道の監視をする城です。

そう言えば、近江のお城は多くが街道の近辺にありますね。今まで見て
来た(このブログでも取り上げた)、多喜山城(栗東)、横山城(長浜)、小
堤城山城(野洲)、三雲城(湖南)などは全部そうです。 「街道をにらむ
城です。写真を教えていただいている先生から、多喜山城址を紹介い
ただいた時に、先生がこのにらむと言う言葉を使われました。こう
いう意味を表していたんだとそれが今回の見学会で得たおきな収穫です。

  
                星ケ崎城址

 滋賀県(近江)には1300以上のお城が:
これはもうよく知られたことです。都が近く、日本の東西を結ぶ街道の
多くが近江を通過する。「近江を征する
ものは天下を征す」、今回頂い
たレジュメにある解説の趣旨です。


今日の見学会:
「近江の城郭 六角VS織田」、城郭遺跡を探訪する連続講座です。
主催は
滋賀県教育委員会(担当:文化財保護課城郭調査担当)と滋賀
県立安土城考古博物館で、今回が最終回でした。いつも滋賀県の学芸
員さんの見学前の講義、そしてその後の城、城址見学です。

表題の講座では六箇所を訪ねる企画で、今までに
伊庭城跡(能登川町)、
目加田城跡(愛荘町)、
瓶割山城遺跡(近江八幡市)、大森城遺跡(東近
江市大森町)、佐生城遺跡(東近江市五個荘)、そして今回の星ヶ崎城跡
(蒲生郡竜王町)を昨年の7月から順に見学してきました。

  
           主郭部のいい状態で残る石垣

今日の星ケ崎城址:
鏡山の北東、星ケ峰にあります。眼下は東山道(中山道)です。佐々木氏
の流れ(の表現でいいのかな?)を汲む鏡氏の居城とされていますが詳細
はよく分からないそうです。城の主郭は20mX35mの周囲を石垣が廻る
長方形で、南面には虎口があるそうですが素人にはちょっと分からない
です。石垣はしっかりと残っていますが、他は残りは良くはないです。

   
            横長の面を持つ石を使った野面積み

展望はよく、安土の観音寺城、西は三上山、北は水茎岡山城、琵琶湖
が。南は石部、三雲へ至る街道が一望できる場所です(ただし特に樹木
に葉っぱが茂る頃にはその全ては見えませんが)。道の駅の駐車場か
ら約20分でよく整備された山道を散策して城址に辿れます。途中には
星ケ崎古墳、西光寺址、重要文化財の石灯籠や宝筐印塔(宝篋印塔:
ほうきょういんとう)
などがあります。

 
       宝筐印塔
                     石灯籠  

   
                 星ケ崎古墳

余談ながら:
この星ケ崎城と水茎岡山城(琵琶湖沿い)を直線で結ぶと、北が近江八幡、
南が野洲の境界です。現地で学芸員さんから、境界から見て北側と南側で
田んぼの並び方が違うでしょうと! 確かに田んぼの向いている方向が
違います。 なにか歴史的な背景があるようです。

 

 
       城址から水茎岡山城のある山(正面)、琵琶湖方向

 こんなにもお城の多い環境が:
日本史には興味がありいづれはと思っていましたが、お城には特に
興味があった訳でもない私がいつの間にか城跡歩きをしております。

思いもよらぬことでしたが、この城址のお話しをお聞きすることによって
自然と日本史(特に私の好きな戦国時代)を学ことに繋がっていました。
滋賀県では城郭の研究が盛んに行われており、幸いにもこのように県
の学芸員さんが私たちの強い味方として導いてくださいます。

    
        当日の講座を準備される学芸員さん


さして興味のなかった者にも今は何はさて置いても参加したい、その上
知らなか
った事を知る喜びを覚えます。ありがたいことと感謝しております。 

「淡海の城友の会」に入会して本当によかったと思います。

    今日もご覧下さいましてありがとうございました。

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