EF58と客車急行列車
昭和30年代前半の東海道線の花形列車は、31年の全線電化完成を機に登場した特急"つばめ"と"はと"であった。
牽引するEF58、客車ともに淡緑色に塗装され青大将と呼ばれた。最後尾に展望車を連結していた。
名古屋近郊の沿線でその勇姿を何度か見ているが、小学校低学年の頃のことで単なる憧れの存在でしかなかった。
EF58自体は、多くの急行、普通、荷物列車を牽引していたので何時でも見られ、あまり意識して撮っていない。
急行列車にヘッドマークがなかったことが一因でもあり、それ故に記録のない写真の列車名はあやふやである。
名古屋停車中の上り急行"雲仙・西海"のEF58-4
1967.10(推定)名古屋駅
下り急行"能登"を牽引するEF58 10系客車の2等寝台、1等寝台と続く 当時は 急行"大和"を併結していた
"能登"から約30分後、"銀河"が通過した。
下り急行"銀河"を牽引するEF58 荷物車の次位が2等寝台になる直前で2等車を連結、1等寝台が続く
1966.7 東海道線 熱田・名古屋
名古屋に到着した急行"阿蘇"の1等寝台車オロネ10 冷房車で新造された
1965.9 名古屋駅
40年に撮影した東海道線のEF58の写真。牽引していた列車は不詳である。
寝台特急色に塗装されたEF58-154牽引の東海道線上り客車列車(不詳)
EF58-47牽引の東海道線下り旅客列車(不詳) かって青大将塗装されたうちの1機
1965.9 東海道線 熱田・名古屋
ぶどう色塗装のEF58-30牽引の東海道線上り旅客列車(不詳)
1965.12 東海道線 稲沢駅付近
EF58初期型(1~31)はデッキ付で製造されたが、28年以降に改造されている。
名古屋停車中の1号機牽引の東海道線上り旅客列車
1966.1 名古屋駅
名古屋駅構内の光景 EF58-95
1967.12 名古屋駅
35年に製造されたEF60をベースにして、翌36年には旅客専用機関車としてEF61が新造された。
電車化進行の時期と重なったため18両の製造に留まり、あまり見かけることはなかった。
名古屋駅でEF61がEF58と並んで待機していたが、新旧の旅客用機関車が並ぶショットを撮る感性がなかった。
EF58-4は青大将登場を控え試験塗装された1機で、31年発行の東海道全線電化の記念切手に採用されている。
EF58-4
ぶどう色塗装のEF61-3
1967.3 名古屋駅
デッキ付の機関車はまず撮る機会がなかったが、昭和初期の直流電気機関車EF52が阪和線で旅客列車を牽引していた。
EF52-4牽引の阪和線旅客列車
1967.8 天王寺駅