ヤンマ探索記

トンボの観察記録です。

タイトルはヤンマですが、トンボなら何でも撮ります。
勿論、ヤンマが優先です。

ウチワヤンマ 2023<6月②>

2023-06-29 | サナエトンボ科ウチワヤンマ属

<6.28>

炎天下

関東一円の天候が不安定で、山沿いを避け都区内の公園に行くと晴れて炎天下。釣り人の姿を見ない程の暑さです。
前回は曇天で少なかったウチワヤンマの交尾態が数対飛び回りました。大迫力の飛翔は追うだけで楽しくなります。
6月はノーシャッターで帰る日が多かったので、絶好の気分転換になりました。都心で今年一番の32℃を記録。

待機場所に来た交尾態3対の行動パターンです。1番目の個体は着地しても交尾を解除せずに飛び去りました。

11時45分頃 産卵場所で一旦着地した交尾態


他の♂に干渉されたわけでなくとも、交尾を解かず5秒で飛ぶ


遠くには行かず50秒程周辺を飛び回る


♂が枝に止まる珍しいシーン ♂はこの場所で産卵させたい様子でも♀は交尾を解かない




10秒程止まった後 加速して飛び去る


2番目の交尾態は、待機ポイントで交尾を解いて通常どおり産卵を始めたところ、♀が水没してしまいました。

12時20分頃 2番目の交尾態


交尾を解く直前 ♀の後肢が伸びている 次の瞬間に♂が後肢を伸ばして空中で交尾を解除


♀はヒシに着地して5秒後に産卵開始


15秒後に突然水没 左前翅が一部欠損している他、損傷は見られない ヒシの根に絡まったようでもなく原因不明 




飛べそうになく力尽きる前に救出したところ、しばらくして樹上に飛んだ


3番目の交尾態は、ヒシに狙いを定めて一気に着地。着地してから交尾を解除して順調に産卵に移行しました。

13時5分頃 3番目の交尾態 




交尾態で着地して♂は5秒後に飛んで警護 20秒後に産卵を開始して約1分10秒間産卵






以下は単独で飛来して産卵した2♀です。いずれも♂に捕捉されルことなく産卵を終えて樹上に飛びました。

単独で飛来した♀ 約1分半の産卵 卵が出ている


以下は連続写真




単独で飛来した黄色が鮮やかな若い♀ やや広い範囲を移動してこれも約1分半産卵






縄張りの♂


杭や枝がなくても葉に掴まって♀を待つ

2023.6.28 東京都


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