思い出のトンボ(その3)
過去の画像から、思い出のトンボです。3回目はエゾイトトンボとオゼイトトンボ。
北方系のイトトンボは、当然北に遠征しないと撮影できませんが、これらの種を狙って行ったことはありません。
目的のトンボは別にあり、撮影は本命を外した時か待つ余裕がある時に限られ、大概は前者で苦々しく思い出します。
11年6月中旬、新潟遠征時に多数のエゾイトトンボを見ました。初回の撮影で、交尾、産卵個体を探し回りました。
近時は見かけても殆どカメラを向けていません。11年(一部は12年)の同じ地区2ヵ所の池の画像を振り返ります。
<エゾイトトンボ> 交尾態 ♀は同色型
2011.6 新潟県十日町市
翌12年も新潟に遠征、別の池で交尾態を撮影しています。オオトラフトンボの待機中、足元にいた交尾態です。
真下に、獲物を狙ってじっと動かない蛙がいました。顛末は時間切れで不明です。
交尾態 ♀は同色型
交尾態 ♀は異色型
2012.6 新潟県十日町市
連結産卵 ♀は異色型
クロイトトンボ♂が攻撃
クロイトトンボは2頭に
1頭が♀の翅に掴みかかる
連結態 産卵休止
連結産卵 ♀は同色型
連結態 産卵休止
2ヵ所の池ではエゾイトトンボとオゼイトトンボが混生していましたが、この時は前者が圧倒的に優勢でした。
以下はオゼイトトンボの連結態です。その後も行っていますが、同地区で異色型の♀は一度も目撃していません。
同所のオゼイトトンボの記事は16年6月、福島で撮影したエゾイトトンボの記事を15年7月に掲載しています。
<オゼイトトンボ> 連結態 ♀は同色型
同じエゾイトトンボ属で類似する2種、エゾイトトンボ、オゼイトトンボを比較してみます。
♂は腹部第2節背面の斑紋で識別しますが、腹部の青色斑紋の太さが目立つエゾは背面から一見して判定可能です。
<エゾイトトンボ> ♂
上 エゾイトトンボ♂、下 オゼイトトンボ♂。
<オゼイトトンボ> ♂
単独の♀は見ていませんが、単体でいると♀の識別は容易でありません。画像は連結態の同色型♀の拡大です。
眼後紋の違いでは分かり難いものの、腹部第8節から10節背面の斑紋を見比べると識別できます。
<エゾイトトンボ> ♀ 連結態
上 エゾイトトンボ♀、下 オゼイトトンボ♀。
<オゼイトトンボ> ♀ 連結態
2011.6 新潟県十日町市
本来は普通に見られるはずですが、オゼイトトンボの異色型♀を一度も見なかったので、他県での画像を探してみました。
<オゼイトトンボ> 連結態
最後の画像は、エゾイトトンボの連結に干渉するオゼイトトンボ♂です。
左がエゾイトトンボ、右がオゼイトトンボ
2013.6 青森県青森市
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ご指摘有難うございました。
弘前の写真は、ご指摘のとおりすべてオオイトトンボでした。北の地域の画像で異色型の♀を探していて、先入観の罠にかかってしまいました。お恥ずかしい限りです。
記事は訂正させていただきます。