ヤンマ探索記

トンボの観察記録です。

タイトルはヤンマですが、トンボなら何でも撮ります。
勿論、ヤンマが優先です。

カトリヤンマ 2019<10月③>

2019-10-22 | カトリヤンマ

<10.16>

秋深まる

秋が深まり朝方冷え込みます。カトリヤンマのホバリング撮影に行くも、日射しがなく肌寒い日になりました。
おそらく同じ♂が2回現われましたがホバリングなし。♀の目撃は2頭で産卵は早くも15時には終了しました。

最初の産卵は12時10分頃、数分間産卵しては長い休止を2回繰り返しました。翅は傷んでないものの老熟♀。
動作が鈍く撮影には好都合、この♀を追いました。画像は12時半頃の2回目の休止から。気温は20℃未満。

♀ 静止 産卵休止




約16分間の休止後、産卵再開。産卵意欲はかなり旺盛です。休止中に飛来した別の♀はすぐ姿を消しました。

♀ 産卵




約9分間、数ヵ所を転々として産卵しましたが、ここが気に入り完全に落着きました。産卵場所は朽木の下の土。
産卵に集中し30cmまで近寄っても反応しません。以後、飛ぶことなく向きを変えて約21分間産卵しました。

















さすがに疲れたか休止。これで終了かと思いきや、1分もしないうちに産卵を再開しました。

♀ 静止 産卵休止


見通しが悪い所に入って撮影中断、約40分後の14時頃に見に行くと産卵を止めていて地面に伏していました。
絶命してはいませんが、死力を尽くして2時間近くに及ぶ産卵。有難い被写体でしたが、何とも複雑な気分です。

複眼の状態



2019.10.16 埼玉県

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ミルンヤンマ 2019<10月②>

2019-10-17 | ミルンヤンマ

<10.10>

閑散

再び大型台風接近の予報、今のうちにと今季最後のミルンヤンマの撮影に行きました。晴でも気温21℃止まり。
前週のホバリングのその後の状況を見たかったのですが、目撃が稀でホバリングどころではありませんでした。
以前にも極端に♂が飛ばない日がありましたが、午後になっても探雌より摂食する個体が目立つ状態でした。

ならば狙いは産卵。13時頃、閑散とした谷に♀が現われ、産卵場所を探して約4分間辺りを飛び回りました。

♀ 飛翔


♀ 静止 一瞬止まる


ムカシトンボが産卵するような場所に数秒止まりましたが、産卵せずに上流に姿を消しました。



約5分後、別の♀が下流で産卵していました。谷に横たわった朽木の個体を真上から撮影しています。

♀ 産卵



約20分間産卵して休止。直ちに腹部の屈伸を始めました。間違いなく産卵を再開します。

♀ 静止 産卵休止








約3分間の休止で降りてきました。ここは気に入らないようで、すぐに飛んで先程の朽木で落着きました。

♀ 産卵







2019.10.10 東京都

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カトリヤンマ 2019<10月②>

2019-10-15 | カトリヤンマ

<10.9>

2対の交尾態

栃木、千葉に続いて埼玉のカトリヤンマの産卵撮影。当地ならではの環境により、発生が遅く産卵も後寄せです。
林内に広く分散する当所では滅多に見ることない交尾態を林縁で2対目撃しました。秋晴れで最高気温25℃。

正午前、早くも2♀が産卵しましたが、転々と移動して落着きません。一方、林内には探雌の♂が見られました。
12時15分頃、草叢からそろりと交尾態が飛出しました。低空で接近した♂が産卵中の♀を捕捉したようです。
産卵中の♀との交尾成立は少なく、この時期ならではの現象のようです。交尾は約3時間13分の長丁場でした。

交尾態






15時28分、交尾を解除。交尾崩れの連結態は間に合わず撮り逃しました。♂はそのまま1時間以上静止。

交尾後の♂ 


13時頃、すぐ近くで別の交尾態を見つけました。高さは絶好でしたが、日光直撃で撮影には相当難儀しました。
止まっている場所は湿地のすぐ上、最初の交尾態同様に産卵中の♀が捕捉されたものと思われます。

交尾態






発見して約1時間半で交尾を解きました。交尾後の連結態は撮ったものの、日射しがとくに強烈な時間帯で失敗。
数秒で♀は放れて近くの枝で一時休止。ほぼ同時に♂も飛び、さらにもう一度飛んで暗い場所で落着きました。

交尾後の♀ 


交尾後の♂ 


再移動後


予想外の交尾でしたが、そもそもは産卵が目的です。早い時間に現われたものの、少ないうえ敏感な♀ばかり。
♂も交尾した個体以外に目撃なく、当然ホバリングは撮影できませんでした。

12時半頃の産卵


産卵休止


15時を過ぎ、本格的に産卵が始まる時間ですが、殆ど姿を見せません。近寄れたのはこの♀くらいでした。
16時を前に気温は21℃に下がり、産卵終了。今季の産卵撮影は思うようにいきません。後日出直しです。

15時過ぎの産卵





2019.10.9 埼玉県

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オオルリボシヤンマ 2019<10月>

2019-10-14 | オオルリボシヤンマ

<10.6>

稲穂にヤンマ

キトンボの池、まだオオルリボシヤンマの産卵が見られます。摂食中の♀が稲穂で休止する終盤ならではの光景。
 
♀ 静止




正午前から多数の♀が産卵。翅が損傷した個体が大半です。朝方摂食していた♂はその後姿を見せませんでした。

♀ 産卵













2019.10.6 群馬県

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キトンボ 2019<10月②>

2019-10-12 | ・キトンボ

<10.6>続編

局地的に晴(その2)

隣接した池は殆ど水面がないような状態で、泥土に産卵する連結態を目撃しました。初見の連続打泥産卵です。
10時過ぎから半頃までに最大3対が同時に産卵しました。ここなら草が被らずに撮影が可能です。

連結産卵












曇るとどこに行くのか姿を消します。約50分間の空白があり再び日が射すと数対が現われて産卵が本格化。







なかなか気温が上がらず、11時40分頃に飛来した連結態がこの池では最後の産卵。以下は同じ個体です。
完全に落着いてほぼ同じ場所に留まって約7分間延々と産卵を続行しました。撮影し易い被写体で撮り放題。





























少し移動して11時48分に産卵を終了しました。






2019.10.6 群馬県

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