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結婚して、孤独じゃなくなったかい?

2022年06月26日 | シリアス
※読めば誰かわかると思いますが、固有名詞はあえて出さずに書きます※

【その寂しさはどこから来たの?】

昨年、この世を去ってしまわれた美しく優しいレディー。

彼女が某男性アイドルグループの冠番組にゲスト出演していた回が動画サイトに上がっていたのでクリックしてみました。

何年前になるのだろう…10年はたってないけど5年はぜったい経っている気がする。

リアルタイム視聴していたことを覚えています。

人気番組でしたからね。

このときのレディーは『失恋ショコラティエ』で石原さとみさんが着て今なお伝説となっているスナイデルの通称“サエコさんワンピース”をお召しでした。

似合うんだな~このピンクワンピが!

「あー、なんて可愛いんだろう」

と切なくなっちゃった。

誰のことも攻撃しない優しい会話運び、さりげない褒め上げなどが素晴らしく

「ああ、ずっと変わらない方だったんだな」

としみじみ。

さて、この番組の後半でレディーは

「仕事が忙しくて1か月会えていない恋人に、どんな言葉をかけるか」

という出題をして、アイドルさん達が答えていた。

「理想は、ずっと一緒にいたいからもう結婚しようってプロポーズされたいくらい!」

と語る彼女はとても可愛く美しいけれど、寂しさが溢れていて胸がぎゅうううう~っとなった。

そうだ、きっと彼女はずっと寂しくて孤独感にさいなまれていたのだ…と思ったのです。

この番組を収録した当時は独身だったはずですが、少しして結婚されて離婚を経験し、別の方との結婚を望まれて…というタイミングで彼女はこの世を去ってしまわれた。

……結婚して、孤独じゃなくなりましたか?

なおさら悲しなって孤独を感じたのではありませんか?


なぜだか、強くこう思った。

「女は愛されて結婚すれば幸せになれる」

「結婚して子どもを産んでこそ幸せになれる」

日本で生きてれば繰り返し刷り込まれる教えだけど、はたして本当にそうだろうか。

そして刷り込みは脅し的であればあるほど効く。

「女は愛されて結婚していなければ不幸である」

「子どもがいなければ不幸である」

こっちの言葉がむしろ流布してきた教えでしょう。

結婚と子どもを産み育てることを理想化し、絶対条件だとするつよーい刷り込みが、彼女をさいなむ孤独感に作用しなかったとは…私は考えられません。

お母さんのお腹の中にいる頃から日本の誰もが彼女を知っていたこと、両親の離婚、学生時代壮絶ないじめという名の校内犯罪の被害者であったこと(テレビでも著書でも本人が証言している)、仕事の成功とプレッシャー、幸せだけではない恋愛と結婚。

そういったことも強く作用してるのでしょうけど…なんだかね。

「あなたにはわからないでしょうね、帰る家がない悲しみは」

昔どこかで読んだ言葉。

帰る場所、家…家族か。

レディーの生前の姿を見て、こんなことをぐるぐる考えたのでした。


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