【最優秀ドキュメンタリー賞に私がひきつけられた部分】
寄付をつのる広告はたいてい、幼い美少女の涙をメインに作られている。
今流れているのは小さな兄弟をかかえて涙する幼いお姉ちゃんの広告だ。
こんなに幼いのに過酷な運命に巻き込まれ泣く彼女を見るとホロリとなるし、幸せになってほしい…と心から願う。
しかし、なぜいつも美しく・幼い・女の子縛りなのだろうとも考えてしまう
実際写真にも動画にもちゃんと男の子は存在している。
私は男の子たちの苦しみも知りたいし、彼らの悲しみだって耳を傾けられなきゃならないと思う。
幼い男の子って最も虐げられ無視されてる存在のひとつじゃないのか…とすら考えてしまうよ。
苦しみを耐え、成長し腕力を手にした彼らが加害者に回りやすい社会構造もよくわかってるつもりだけど…。
そんなこと思っていたらね。
ちょっと前のドキュランドでこのドキュメンタリーが放送されていたのですよ。
↓
※「娘は戦場で生まれた」(ドキュランドへようこそ)
2019年カンヌ国際映画祭最優秀ドキュメンタリー賞だという作品。
シリアのアレッポで自由を求めて、彼女自身の言葉を使えば
「私達は大儀のために戦った」
過酷な数年間の記録です。
原題は『For Sama』、サマのために。
サマとは語り手のジャーナリストがアレッポで産んだ娘さんの名前で、空という意味だそうです。
絶えず空爆があり、幼子が無慈悲に命を奪われていくリアルは凄惨…目を背けたくなるほどにむごたらしい。
でも見るべき事実だと私は感じた。
人が傷つき命を落としていく様はいつでも辛く悲しいけど、未来ある若者・幼い人たちのそれはあまりにも…。
辛く悲しい現実だからこそ、ぜひ多くの方に見てもらいたいものです。
さてこのドキュメンタリー。
私がすごく注目したことのひとつは
「幼い男の子」
「男性」
の感じた悲しみや辛さがしっかりと記録されたところです。
弟が空爆で命を落とし、恐怖にかたまりながら死をいたむ幼いお兄ちゃんの姿は文字に打つだけで思い出して泣けてきてしまう。
「家族がアレッポを出ていっても、自分はここに残る」
と語る少年の涙。
「自分は将来建築家になる。
このアレッポの街を作り直す」
と語ってくれた少年に私は静かに感動した。
勝手な感動だけど、男の子の夢ってこういう状況で育つとだいたい兵士か医者かの2択になりがりだったと思う。
でも彼の夢は平和になった後に生きることにフォーカスしている気がしたんだよね。
勝手な想像だけど(2回目)。
そして最後は…。
語り手さんの夫さんの涙。
「病院を去ったら…」
きっと
「間違いなく殺される」
という言葉が続くんだろうけど、彼は静かに泣いて言葉が出ない。
彼はあの場所で長らく医者として抵抗した勇気ある人です。
そんな強い男性であったって、死にたくない。
そんな言葉口にしたくもない。
それが垣間見えた気が私にはした。
しつこく“私は”って書くのはあくまで想像だからなんだけど…全く外れてはいないと思う。
去年(2021年)の夏は戦争神経症をしっかりと取り上げたテレビ番組がいくつか放送されていた。
男性だって怖いし、恐ろしいし、死にたくない。
(戦うことに才能を持つ人もそりゃ存在しますよ。
でもそんな人はめったにいないからこそ彼らは優秀な戦士として重用される)
傷つくのは辛い、ひどいことをされれば傷つくし、深く傷ついた心は容易に治ったりしないのだということを長らく黙っていたと私は感じて生きてきた。
黙ってというか
「存在しない」
前提で社会をまわそうとしてるっていうか?
それが少しずつ変わってきたんだと思う。
2019年の最優秀賞なら日本はやはり遅れてるのかもしれないけど、確実に影響を受けて変わってる気がしました。
この作品、最終的に無事に一家そろってイギリスへの亡命が認められサマさんの兄弟も無事に産まれます。
それを話したら急に
「予約したはいいけど辛くて見れないでいたけど、見ることにする!」
と言い出す人が多かった…。
なんなのそのハッピーエンド扱い…
【猛毒親育ちさんの感想に…】
この番組を見た感想を、猛毒親のお子さんと話した。
その人は男性なんだけど、彼の歴史を持たないと出ないであろう感想を話してくれました。
「あの時のアレッポの街に、実家は似ていた。
絶え間なく聞こえる爆音は怒声だし、被弾は暴力だった。
あの人達の気持ちが自分にはよくわかる。
怒られるかもしれないけど、自分もたしかに戦場で生まれ育ったって思う」
「こんな地獄に生きているのに、ちゃんと子どもを愛せる人はいるんだなって悲しくなった」
「弟の死に泣くお兄ちゃんを見て、うらやましくて仕方なかった。
自分もこんなお兄ちゃんかお姉ちゃんが欲しかった」
「すべては愛する貴女(サマさん)のために、の言葉に完全に心を折られた。
純粋な親の愛が自分にはきつすぎた」
そうなんだね…
【追記】
シュワルツェネッガーさんのスピーチが素晴らしかったのでぜひ。
日本語訳で全文読めます。
戦争で肉体・精神・魂に絶え難い後遺症を負わされたお父様のことも語られています。
↓
※シュワルツェネッガーさん「無意味な戦争の犠牲に」 ロシア国民へ動画(毎日新聞)
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寄付をつのる広告はたいてい、幼い美少女の涙をメインに作られている。
今流れているのは小さな兄弟をかかえて涙する幼いお姉ちゃんの広告だ。
こんなに幼いのに過酷な運命に巻き込まれ泣く彼女を見るとホロリとなるし、幸せになってほしい…と心から願う。
しかし、なぜいつも美しく・幼い・女の子縛りなのだろうとも考えてしまう
実際写真にも動画にもちゃんと男の子は存在している。
私は男の子たちの苦しみも知りたいし、彼らの悲しみだって耳を傾けられなきゃならないと思う。
幼い男の子って最も虐げられ無視されてる存在のひとつじゃないのか…とすら考えてしまうよ。
苦しみを耐え、成長し腕力を手にした彼らが加害者に回りやすい社会構造もよくわかってるつもりだけど…。
そんなこと思っていたらね。
ちょっと前のドキュランドでこのドキュメンタリーが放送されていたのですよ。
↓
※「娘は戦場で生まれた」(ドキュランドへようこそ)
2019年カンヌ国際映画祭最優秀ドキュメンタリー賞だという作品。
シリアのアレッポで自由を求めて、彼女自身の言葉を使えば
「私達は大儀のために戦った」
過酷な数年間の記録です。
原題は『For Sama』、サマのために。
サマとは語り手のジャーナリストがアレッポで産んだ娘さんの名前で、空という意味だそうです。
絶えず空爆があり、幼子が無慈悲に命を奪われていくリアルは凄惨…目を背けたくなるほどにむごたらしい。
でも見るべき事実だと私は感じた。
人が傷つき命を落としていく様はいつでも辛く悲しいけど、未来ある若者・幼い人たちのそれはあまりにも…。
辛く悲しい現実だからこそ、ぜひ多くの方に見てもらいたいものです。
さてこのドキュメンタリー。
私がすごく注目したことのひとつは
「幼い男の子」
「男性」
の感じた悲しみや辛さがしっかりと記録されたところです。
弟が空爆で命を落とし、恐怖にかたまりながら死をいたむ幼いお兄ちゃんの姿は文字に打つだけで思い出して泣けてきてしまう。
「家族がアレッポを出ていっても、自分はここに残る」
と語る少年の涙。
「自分は将来建築家になる。
このアレッポの街を作り直す」
と語ってくれた少年に私は静かに感動した。
勝手な感動だけど、男の子の夢ってこういう状況で育つとだいたい兵士か医者かの2択になりがりだったと思う。
でも彼の夢は平和になった後に生きることにフォーカスしている気がしたんだよね。
勝手な想像だけど(2回目)。
そして最後は…。
語り手さんの夫さんの涙。
「病院を去ったら…」
きっと
「間違いなく殺される」
という言葉が続くんだろうけど、彼は静かに泣いて言葉が出ない。
彼はあの場所で長らく医者として抵抗した勇気ある人です。
そんな強い男性であったって、死にたくない。
そんな言葉口にしたくもない。
それが垣間見えた気が私にはした。
しつこく“私は”って書くのはあくまで想像だからなんだけど…全く外れてはいないと思う。
去年(2021年)の夏は戦争神経症をしっかりと取り上げたテレビ番組がいくつか放送されていた。
男性だって怖いし、恐ろしいし、死にたくない。
(戦うことに才能を持つ人もそりゃ存在しますよ。
でもそんな人はめったにいないからこそ彼らは優秀な戦士として重用される)
傷つくのは辛い、ひどいことをされれば傷つくし、深く傷ついた心は容易に治ったりしないのだということを長らく黙っていたと私は感じて生きてきた。
黙ってというか
「存在しない」
前提で社会をまわそうとしてるっていうか?
それが少しずつ変わってきたんだと思う。
2019年の最優秀賞なら日本はやはり遅れてるのかもしれないけど、確実に影響を受けて変わってる気がしました。
この作品、最終的に無事に一家そろってイギリスへの亡命が認められサマさんの兄弟も無事に産まれます。
それを話したら急に
「予約したはいいけど辛くて見れないでいたけど、見ることにする!」
と言い出す人が多かった…。
なんなのそのハッピーエンド扱い…
【猛毒親育ちさんの感想に…】
この番組を見た感想を、猛毒親のお子さんと話した。
その人は男性なんだけど、彼の歴史を持たないと出ないであろう感想を話してくれました。
「あの時のアレッポの街に、実家は似ていた。
絶え間なく聞こえる爆音は怒声だし、被弾は暴力だった。
あの人達の気持ちが自分にはよくわかる。
怒られるかもしれないけど、自分もたしかに戦場で生まれ育ったって思う」
「こんな地獄に生きているのに、ちゃんと子どもを愛せる人はいるんだなって悲しくなった」
「弟の死に泣くお兄ちゃんを見て、うらやましくて仕方なかった。
自分もこんなお兄ちゃんかお姉ちゃんが欲しかった」
「すべては愛する貴女(サマさん)のために、の言葉に完全に心を折られた。
純粋な親の愛が自分にはきつすぎた」
そうなんだね…
【追記】
シュワルツェネッガーさんのスピーチが素晴らしかったのでぜひ。
日本語訳で全文読めます。
戦争で肉体・精神・魂に絶え難い後遺症を負わされたお父様のことも語られています。
↓
※シュワルツェネッガーさん「無意味な戦争の犠牲に」 ロシア国民へ動画(毎日新聞)
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