watanabe's weblog

metal janky's dairy

エッチングパーツの厚み考・・・

2006-06-28 08:06:39 | 模型

251 まいど毎度、痒い所に手が届くというかモデラー心を鷲掴みにするというか、またまたVoyager がやってくれましたねえ。今度はSdkfz251/21用ですか・・・なんたって挽物でドライリングの台座まで入ってますからねえ!後先も考えず速攻でホビラさんに取置きをお願いしちゃいましたよ。今回のは弾薬箱とかがメインですから素材の真鍮板が少々薄くても気にならないでしょう!

・・・なんてところから本日の御題なんですが・・・

実は前々から誰も問題視しないのを不思議に思っていたのですけど、エッチングパーツの厚み問題であります。あくまでも“正確さ”を追求するためのパーツでありながら厚みについては意外と追求した人がいないんですよねえ。まあOVMのクランプやらフェンダーやらエッチングパーツの本領を発揮するメインのパーツについては、実際のところ0.01mm単位で厚いの薄いのと論じたところで無意味(というか見てもわからん・・・w)ということで敢えて無視されてきた問題なんでしょうが、機関砲の防盾やソフトスキンの主装甲板なんていう大物パーツにはもっと注目すべきだと思いませんか?!

・・・という事で手許にあった各社のエッチングの素材(というかランナーね!)の厚みを確認してみましたら・・・

エデュアルド、アベール、ロイヤルモデル、Voyagerの各社ともに約0.15mm前後。装甲板用として使われているアベールとロイヤルモデルのものが約0.2mm超でした。(エデュアルドはFlak38用、VoyagerはPanzer Werfer42用を測りましたので供にランナーには装甲板パーツが含まれてます) 一般的なWWⅡの独逸のソフトスキンで装甲板は8mmですから1/35で0.2286mm、ということは装甲板に限って言えばアベールとロイヤルモデルがほぼ正確でエデュアルドとVoyagerは不正確ということになり、不正確なものは苦労して取り付けた所で、モデファイされた繊細さは表現できてもスケールの正確さは再現できないという事になりますね。ここいらに関するメーカーの姿勢というか考え方はどうなのか疑問に思ってましたので、実は先日のホビーショーの折にVoyagerの営業マン氏に聞いてみたところ、何と驚くべき(?)回答が・・・!

何でも件の営業マン氏によれば“ユーザーは繊細さを求めてエッチングパーツを購入しているので、とにかく薄いものの方が喜ばれる。厚い素材を使うとコストアップに繋がるし何よりユーザーから求められてもいないので厚い素材は使えない”とのことでした・・・。う~む、コスト意識は良いとしてユーザーから求められていないから不正確でも良いというのはメーカーとして???なスタンスだとは思いますが、これはやはりユーザー側の意識が素直に反映した結果なんでしょうねえ。私自身もそうですがプラスαのお小遣いを使って購入するアフターパーツゆえに製品=プラキットよりも正確と思い込んでしまって、実際の縮尺よりも薄くモデファイされた製品を“繊細な仕上がりで素晴しい!”とか“ここまで薄く再現したパーツは無かった!”とか絶賛し続けた結果苦労してノンスケールのスケールモデル(?)を作るハメになってるような気がします。さてさてこの問題、一朝一夕には解決できないでしょうが、どうすればメーカー側を動かしてより正確なパーツを供給してもらうことが出来るようになるのか・・・。我々ユーザーの意識改革から始めないといけないのかもしれませんね!

P.S.  誤解無きよう一言付け加えておきますが、厚みに関してだけでなく(どこまで信憑性があるかは別として)正確なサイズを知った上でのデフォルメを否定するつもりはありません。塗膜の厚みも考慮してあえて薄い素材のパーツを使用したりするのは、あくまで実車のイメージを再現するには一つの手かもしれませんしね・・・。ただメーカーが作っているから正確だっていう思い込みだけは捨てるべきだと思いますが如何でしょう?

引き続きご面倒をお掛けしますが・・・現在、趣味・ホビーのカテゴリ35位前後を行ったりきたり、こちらのワンクリック、宜しくお願いしま~す!⇒ http://blog.with2.net/link.php?310199