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アルミの挽き目

2006-09-05 08:05:02 | うんちく

本日は昨日某所で話題に上ったアルミ挽物の挽き目に関するお話です。アルミ挽物といえば砲身、砲身といえばアルミ挽物って言うぐらい砲身には一般的に使われるようになりましたが、プロの方にいわせるとアルミは挽き目を消すのが難しいのだとか・・・。真鍮は加工性が良く挽き目が付かないので複雑な形状のマズルブレーキなどに使われるということだったので早速手持ちの砲身で見比べてみました。

3610_1

実はエデュアルドのオールアルミ製の砲身の写真も撮っていたのですが照明で飛んじゃって挽き目が見えない・・・(汗)と言うことでシュトゥーラー・エミール用の砲身ですが・・・。今まで気付きませんでしたが言われてみると真鍮のマズルブレーキに比べ確かにアルミの部分には挽き目が入ってますねえ。このぐらいの大物になると素人目には気になるレベルの問題ではありませんが、コンマ数ミリのパーツの精度を上げようと頑張っておられるプロの方には確かにこの“挽き目”は気になるところでしょう。

3617 で、こちらは一旦黒染めして軽く#2000のペーパーで表面を当ったアベールの75mm砲用。こうしてみると大胆に挽き目が目立ってますな。(笑) でもちゃんと塗装して仕上げてしまえば全く気になるレベルでは無いって言うのは皆さん先刻御承知の通り・・・。

さてさて、何ゆえ今になって挽き目などと・・・と思われたと思いますが、加工精度と重量とどっちを優先するかっていう問題でございまして、より精度を高めるにはアルミでは難しい、じゃ精度が上がる真鍮ではどうかというと以前P虎の砲身でも見ていただいた通り、重量が半端じゃないのでウエイトバランスを取るために内部再現はオミットせざるを得ないっていうことで、さあどっちを選ぶ?って言うことになった次第・・・。製品としての美しさや精度といった面からは文句なしに真鍮なんですが、砲の仰角を固定したとしてもちゃんとバランスを取っておかないと輸送中のトラブルも考えられますしねえ、やはりアルミの方が良いようにも思えるのですが・・・。さて、あなたならどっちを選びます?

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2 コメント

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こんにちは。 (rocketeer)
2006-09-07 17:59:33
こんにちは。
アルミって手軽そうに見えて意外に扱い難しいですよね。ロッドを曲げようとするとカーブにならず一点でぐきっと折れたり。
挽き目の検証、興味深いです。本物の砲身って、こういう挽き目はないもんなんでしょうかね
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>rocketeerさん (watanabe)
2006-09-07 19:40:47
>rocketeerさん
ようこそいらっしゃいませ!
アルミはイメージ的には加工が楽そうに見えますがさにあらず、硬いくせに妙に粘りがあって掘削性が悪く切るのも削るのも大変で、おまけにハンダ付けも専用のフラックスとハンダを使っても綺麗に出来ないという難物ですね!NC旋盤での加工もどうやらこの粘りのせいで切子が刃に付着するのが原因のようですが・・・。
本物の砲身には挽き目はあるのでしょうが・・・1/35にしてこのぐらい目立つものでは無さそうですよ。(笑)
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